日本芸術院令《本則》

法番号:1949年政令第281号

略称:

附則 >  

制定文 内閣は、文部省設置法(1949年法律第146号)第23条第3項の規定に基き、この政令を制定する。


1条 (日本芸術院の性格)

1項 日本芸術院は、芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関とする。

2条 (組織)

1項 日本芸術院は、院長1人及び会員120人以内で組織する。

2項 日本芸術院に次の三部を置く。

3項 会員は、いずれかの部に分属する。

3条

1項 会員は、部会が推薦し、総会の承認を経た候補者につき、院長の申出により、文部科学大臣が任命する。

2項 前項の部会の推薦する者は、部会において芸術上の功績顕著な芸術家につき選挙を行い、部会員の過半数の投票を得た者とする。

3項 前項の投票において、病気その他の事故のため出席できない者は、郵便その他の方法により投票することができる。

4条

1項 会員は、終身とする。ただし、会員が退任を申し出た場合には、総会の承認を経て、これを認めることができる。

5条

1項 院長は、芸術に関し卓越した識見を有する者のうち、会員の選挙により過半数の投票を得た者につき、文部科学大臣が任命する。

2項 前項の場合において、過半数の得票者のないときは、投票の最多数を得た者2人につき、更に会員が投票を行い、多数の得票を得た者をもつて当選者とする。ただし、得票数が同数のときは、年長者をもつて当選者とする。

3項 第3条第3項 《3 前項の投票において、病気その他の事故…》 のため出席できない者は、郵便その他の方法により投票することができる。 の規定は、前2項の選挙に準用する。

4項 院長の任期は、3年とする。

5項 院長は、非常勤とする。

6項 院長は、院務を総理する。

7項 院長に事故があるときは、部長のうち最年長者が、その職務を代理する。

6条

1項 各部に属する会員により部長として互選された者は、各部の部務を掌理する。

2項 部長は、3年ごとに改選する。

7条 (会議)

1項 日本芸術院の会議は、総会、部会及び連合部会とする。

2項 総会は、年二回、院長が招集する。ただし、必要があるときは、臨時にこれを招集することができる。

3項 部会は、部長が招集する。

4項 連合部会は、関係する部の部長の申出により、院長が招集する。

5項 総会は、会員の過半数が出席しなければ、議決をすることができない。ただし、あらかじめ通知した議題について、書面をもつて意思を表示した者は、その議題に限り、出席したものと認めることができる。

6項 総会の議決は、出席した会員の多数決による。

7項 前2項の規定は、部会及び連合部会の会議に準用する。

8条 (職員)

1項 日本芸術院に事務長その他所要の職員を置く。

2項 事務長は、院長の指揮をうけ、日本芸術院に関する庶務を整理し、その他の職員は、上司の指揮をうけ、庶務に従事する。

9条 (雑則)

1項 この政令に定めるもののほか、日本芸術院の運営に関し必要な事項は、総会の議を経て、院長が定める。

《本則》 ここまで 附則 >  

国の法令検索サービス《E-Gov》の法令データ、法令APIを利用しています。