文部科学省著作教科書製造原価計算規則《別表など》

法番号:1949年文部省令第26号

略称:

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別記

教科書製造原価計算要綱

1号 この 要綱 による原価計算は、平常の場合における教科書の製造原価を計算して、適正な価格の決定の基礎とすることを目的とする。

2号 この 要綱 において、原価計算の基礎とする製造部数の計算は、別表第1による。

3号 この 要綱 による製造原価の要素は、左のとおり分類する。

1 材料費

2 印刷費

3 製本費

4 材料引取運賃

5 製版費

4号 材料費は、用紙費及びクロス費に分類し、左の方法により計算する。

1 用紙の消費量は、その用紙の用途及び品種別に計算して得た製造教科書の用紙量(製本までの損紙量を除く)を別表第2に定める損紙率を控除した数で除して計算する。

2 クロスの消費量は、用途及び品種別に計算するものとし、ページ数の増加による加算は、別表第3に定める割増率による。

3 前2号の計算においては、四捨五入により各単位の十分の一までを算出する。但し、別表第1による製造部数が一万部未満の場合には、四捨五入により各単位の100分の一までを算出する。

4 材料費は、前各項により計算した消費量に、単位当り購入原価を乗じて計算する。

5号 印刷費は用紙の用途及び品種別に、それぞれの印刷の方法、判型及び度数の異なるごとに、印刷のために費消される平常の材料費、労務費、経費及び減価償却費の合計を平常の印刷能力による刷上りページ数で除して計算する。

5_2号 印刷の方法は、印刷方式により活版印刷及び平版印刷に分類し、印刷機械により平台印刷及び輪転印刷に分類する。

5_3号 平台印刷及び輪転印刷の分類は、実際に使用する印刷機械によるものとするが、その分類が予定しがたい場合には、おおむね別表第4の基準率による。

5_4号 印刷の判型はA判及びB判に分類する。

5_5号 印刷の度数は、一度刷及び二度刷以上の2種に分類する。

5_6号 前各項の分類ごとの印刷費の標準単価については、別に文部科学大臣が定める。

6号 製本費は製本様式の異なるごとに、製本のために費消される平常の材料費、労務費、経費及び減価償却費の合計を、平常の製本能力による仕上りの部数又は台数で除して計算する。

6_2号 製本様式は、切付け背クロス巻製本、切付けくるみ製本及び中とじ製本に分類する。

6_3号 台数は、判型にかかわらず、十六ページを一台とする。

6_4号 前各項の分類ごとの製本費の標準単価については、別に文部科学大臣が定める。

7号 材料引取運賃の、判型別の標準単価については、別に文部科学大臣が定める。

8号 製版費の製版工程及び版型別ごとの標準単価については、別に文部科学大臣が定める。

別表第1 製造部数計算法

発行部数

製造部数の計算方法

1,000部未満

1,000部とする

1,000部以上

百位を四捨五入し、十位以下を切り捨てる

100,000部未満

100,000部以上

千位を四捨五入し、百位以下を切り捨てる

別表第2 損紙率表

刷り度数区分

損紙率表(

枚葉紙

巻取紙

1回~2回

3.3

5.5

3回~4回

5.2

5回~6回

7.0

7回~8回

8.8

9回~10回

10.6

11回~12回

12.3

刷り度数が12回を越えるときは2回を増すごとに上記の区分に準じて区分し、各区分ごとに枚葉紙損紙率を1.6%ずつ順次に加算する。

別表第3 クロス割増率表

一部当りページ数

割増率(

97ページ

―144ページ

10

145

―192

20

193

―240

30

241

―288

40

289

―336

50

337

―384

60

別表第4 平台印刷と輪転印刷との併用基準率表

製造部数

併用基準率

平台(

輪転(

100,000部以下の部数

100

100,000部をこえる部数

25.0

75.0

備考

併用基準率により計算して得た部数については別表第1による調整をするものとする。

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