鉱業法《本則》

法番号:1950年法律第289号

附則 >  

1章 総則

1条 (目的)

1項 この法律は、鉱物資源を合理的に開発することによつて公共の福祉の増進に寄与するため、鉱業に関する基本的制度を定めることを目的とする。

2条 (国の権能)

1項 国は、まだ掘採されない鉱物について、これを掘採し、及び取得する権利を賦与する権能を有する。

3条 (適用鉱物)

1項 この条以下において「 鉱物 」とは、金鉱、銀鉱、銅鉱、鉛鉱、ビスマス鉱、すず鉱、アンチモン鉱、亜鉛鉱、鉄鉱、硫化鉄鉱、クロム鉄鉱、マンガン鉱、タングステン鉱、モリブデン鉱、鉱、ニッケル鉱、コバルト鉱、ウラン鉱、トリウム鉱、希土類金属鉱、りん鉱、黒鉛、石炭、亜炭、石油、アスファルト、可燃性天然ガス、硫黄、石こう、重晶石、明ばん石、蛍石、石綿、石灰石、ドロマイト、けい石、長石、ろう石、滑石、耐火粘土(ゼーゲルコーン番号三十一以上の耐火度を有するものに限る。以下同じ。及び砂鉱(砂金、砂鉄、砂すずその他沖積鉱床をなす金属鉱をいう。以下同じ。)をいう。

2項 前項の 鉱物 の廃鉱又は鉱さいであつて、土地と付合しているものは、鉱物とみなす。

4条 (鉱業)

1項 この法律において「 鉱業 」とは、 鉱物 の試掘、採掘及びこれに附属する選鉱、製錬その他の事業をいう。

5条 (鉱業権)

1項 この法律において「 鉱業権 」とは、登録を受けた一定の土地の区域(以下「 鉱区 」という。)において、登録を受けた 鉱物 及びこれと同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採し、及び取得する権利をいう。

6条 (租鉱権)

1項 この法律において「 租鉱権 」とは、設定行為に基き、他人の 鉱区 において、 鉱業 権の目的となつている 鉱物 を掘採し、及び取得する権利をいう。

6条の2 (特定鉱物)

1項 この法律において「 特定 鉱物 」とは、鉱物のうち石油、可燃性天然ガスその他国民経済上重要な鉱物であつてその合理的な開発が特に必要なものとして政令で定める鉱物をいう。

7条 (鉱物の掘採及び取得)

1項 まだ掘採されない 鉱物 は、 鉱業 権によるのでなければ、掘採してはならない。但し、左の各号に掲げる場合は、この限りでない。

1号 可燃性天然ガスを営利を目的としないで、単に一家の自用に供するとき。

2号 鉱業 権の目的となつていない石灰石、ドロマイト又は耐火粘土を営利を目的としないで、単に一家の自用に供するとき。

8条 (分離鉱物の帰属)

1項 鉱区 において、 鉱業 又は 租鉱権 によらないで土地から分離された 第5条 《鉱業権 この法律において「鉱業権」とは…》 、登録を受けた一定の土地の区域以下「鉱区」という。において、登録を受けた鉱物及びこれと同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採し、及び取得する権利をいう。 鉱物 は、前条第1号に掲げる場合を除き、その鉱業権者又は租鉱権者の所有とする。

2項 鉱区 外において、土地から分離された 鉱物 は、無主の動産とする。

9条 (権利義務の承継)

1項 この法律に規定する 鉱業 権者又は 租鉱権 者の権利義務は、鉱業権又は租鉱権とともに移転する。

10条 (行為の効力の承継)

1項 この法律の規定によつてした手続その他の行為は、 鉱業 権の設定を受けようとする者、 租鉱権 者となろうとする者、鉱業出願人( 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定による鉱業権の設定の出願(以下「 鉱業出願 」という。)をした者をいう。以下同じ。)、鉱業権者、租鉱権者、土地の所有者又は関係人の承継人に対しても、その効力を有する。

2章 鉱業権 > 1節 通則

11条 (種類)

1項 鉱業 権は、試掘権及び採掘権とする。

12条 (性質)

1項 鉱業 権は、物権とみなし、この法律に別段の定がある場合を除く外、不動産に関する規定を準用する。

13条

1項 鉱業 権は、相続その他の一般承継、譲渡、滞納処分、強制執行、仮差押え及び仮処分の目的となるほか、権利の目的となることができない。ただし、 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により設定された採掘権にあつては抵当権及び 租鉱権 の、 第40条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の評価に従い、特…》 定鉱物の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る鉱業権の設定の許可をするものとする。 若しくは第7項又は 第41条第1項 《前条第3項又は第7項の規定により特定開発…》 者として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘鉱区における特定鉱物の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請 の規定により設定された採掘権にあつては抵当権の目的となることができる。

13条の2 (処分の制限)

1項 鉱業 権は、 第51条の2第1項 《鉱業権の移転をしようとするときは、当該鉱…》 業権の移転を受けようとする者は、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。 の許可を受けなければ、移転(相続その他の一般承継によるものを除く。同項及び同条第3項各号、 第52条 《取消し等の処分 経済産業大臣は、錯誤に…》 より、鉱業権の設定、鉱区の増減、分割若しくは合併又は鉱業権の移転の許可をしたときは、その錯誤を訂正するため、鉱業権の取消し又は変更の処分をしなければならない。 並びに 第136条第9号 《手数料 第136条 次に掲げる者は、実費…》 を勘案して政令で定める額の手数料を納付しなければならない。 1 第18条第2項の規定により試掘権の存続期間の延長の申請をする者 2 第21条第1項の規定により鉱業出願をする者 3 第30条第1項の規定 において同じ。)の目的とすることができない。

14条 (鉱区及びその面積)

1項 鉱区 の境界は、直線で定め、地表の境界線の直下を限とする。

2項 鉱区 の面積は、石炭、石油、アスフアルト及び可燃性天然ガスについては十五ヘクタール、石灰石、ドロマイト、石、長石、石、滑石及び耐火粘土については一ヘクタール、その他の 鉱物 については三ヘクタールを下ることができない。但し、砂鉱については、この限りでない。

3項 鉱区 の面積は、三百五十ヘクタールを超えることができない。ただし、 鉱物 の合理的な開発上やむを得ないときは、この限りでない。

4項 第38条第1項 《経済産業大臣は、特定鉱物の鉱床が存在し、…》 又は存在する可能性がある区域について、当該特定鉱物の開発により公共の利益の増進を図るためには、当該区域における当該特定鉱物の開発を最も適切に行うことができる者以下「特定開発者」という。を選定し、その特 の規定により指定された特定区域内において設定された 鉱区 にあつては、その面積は、前項本文の規定にかかわらず、当該特定区域の面積(当該特定区域の面積の変更があつたときは、その変更後のもの)を超えることができない。

15条 (鉱区に関する制限)

1項 公害等調整委員会において、 鉱物 を掘採することが一般公益又は農業、林業若しくはその他の産業と対比して適当でないと認め、鉱物を指定して 鉱業 権の設定を禁止した地域(以下「 鉱区禁止地域 」という。)は、その鉱物については、 鉱区 とすることができない。

2項 公害等調整委員会は、前項の規定による禁止をした場合において、その 鉱区 禁止地域内における同項の規定により指定された 鉱物 の掘採が著しく公共の福祉に反するようになつていると認めるときは、経済産業大臣に対し、その鉱区禁止地域内に存する当該鉱物を目的とする 鉱業 権について 第53条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が保健衛生上…》 害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、著しく公共の福祉に反するようになつたと認 の規定による処分をすべきことを勧告することができる。

16条

1項 同1の地域においては、二以上の 鉱業 権を設定することができない。但し、異種の鉱床中に存する 鉱物 を目的とする場合及び 第46条 《掘進増区 第21条第1項の規定により採…》 掘権の設定を受けた採掘権者以下「一般採掘権者」という。は、その採掘鉱区がその目的とする鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合において、鉱床の位置形状により隣接鉱区に掘進しなければその の場合は、この限りでない。

2項 前項但書の場合においては、 鉱業 権者は、互にその権利を制限される。

17条 (鉱業権者の資格)

1項 日本国民又は日本国法人でなければ、 鉱業 権者となることができない。但し、条約に別段の定があるときは、この限りでない。

18条 (試掘権の存続期間及びその延長)

1項 試掘権の存続期間は、登録の日から2年(石油又は可燃性天然ガスを目的とする試掘権については、4年)とする。

2項 前項の期間は、その満了に際し、試掘権者の申請により、二回に限り延長することができる。

3項 前項の規定により延長する期間は、一回ごとに2年とする。

4項 第2項の申請は、経済産業省令で定める手続に従い、存続期間の満了前3箇月以上6箇月以内にしなければならない。

19条

1項 経済産業大臣は、前条第2項の申請があつた場合においては、試掘権者が次の各号に該当するときでなければ、延長の許可をしてはならない。

1号 誠実に探鉱をした事実が明らかであると認めるとき。

2号 鉱床の状態を確認するため更に探鉱を継続する必要があると認めるとき。

3号 当該申請に係る試掘権について現に 鉱区 税の滞納(天災その他やむを得ない事由によるものを除く。以下同じ。)をしていないとき。

20条

1項 第18条第2項 《2 前項の期間は、その満了に際し、試掘権…》 者の申請により、二回に限り延長することができる。 の申請があつたときは、試掘権の存続期間の満了の後でも、その申請が拒否されるまで、又は延長の登録があるまでは、その試掘権は、存続するものとみなす。

2節 鉱業権の設定 > 1款 出願による鉱業権の設定

21条 (設定の出願)

1項 鉱業 権( 特定鉱物 以外の 鉱物 を目的とするものに限る。)の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。

2項 前項の規定による出願をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、引受時刻証明の取扱いとした第1種郵便物その他の経済産業省令で定める方法により、次に掲げる事項を記載した願書に区域図を添えて、経済産業大臣に提出しなければならない。

1号 出願の区域の所在地

2号 出願の区域の面積

3号 目的とする 鉱物 の名称

4号 氏名又は名称及び住所

3項 同1の地域において2種以上の 鉱物 を掘採しようとするときは、各種の鉱物ごとに第1項の規定による出願をしなければならない。但し、同種の鉱床中に存する2種以上の鉱物を掘採しようとするときは、この限りでない。

22条 (鉱床説明書)

1項 前条第1項の規定により採掘権の設定を受けようとする者は、同項の規定による出願と同時に、出願の区域について目的とする 鉱物 の鉱床の位置、走向、傾斜、厚さその他鉱床の状態を記述した鉱床説明書を提出しなければならない。

2項 前項の鉱床説明書には、同項の事項の外、予想される鉱害の範囲及び態様について記述しなければならない。

23条 (共同鉱業出願人)

1項 2人以上共同して 鉱業 出願をした者(以下「 共同鉱業出願人 」という。)は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。

2項 前項の規定による届出がないときは、経済産業大臣は、代表者を指定する。

3項 前2項の代表者の変更は、経済産業大臣に届け出なければ、その効力を生じない。

4項 代表者は、国に対して 共同鉱業出願人 を代表する。

5項 共同鉱業出願人 は、組合契約をしたものとみなす。

24条 (都道府県知事との協議)

1項 経済産業大臣は、 鉱業 出願があつたときは、関係都道府県知事(国の所有する土地については、当該行政機関)に協議しなければならない。

25条 (土地の所有者の意見書)

1項 地表に近い部分に存する 鉱物 について 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定による採掘権の設定の出願(以下「 採掘出願 」という。)があり、その鉱物の掘採により土地の利用を妨害すると認めるときは、経済産業大臣は、 採掘出願 をした土地の区域(以下「 採掘出願地 」という。)に係る土地(国の所有するものを除く。)の所有者に出願があつた旨を通知し、相当の期限を付して意見書を提出する機会を与えなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の出願をした者に対し、相当の期限を付して 採掘出願 地に係る土地の所有者の氏名又は名称及び住所を記載した書面の提出を命ずることができる。

26条 (設備設計書)

1項 経済産業大臣は、鉱害を防止する方法を調査するため必要があると認めるときは、 鉱業 出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。

27条 (優先権)

1項 鉱業 出願をした土地の区域(以下「 鉱業出願地 」という。)が重複するときは、その重複する部分については、願書の発送の日時が先である者が鉱業権の設定について優先権を有する。

2項 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定による試掘権の設定の出願(以下「 試掘出願 」という。)をした土地の区域(以下「 試掘出願地 」という。)と 採掘出願 地とが重複する場合において、願書の発送の日時が同一であるときは、その重複する部分については、採掘出願をした者(以下「 採掘出願人 」という。)が優先権を有する。

3項 試掘出願 地が重複し、又は 採掘出願 地が重複する場合において、願書の発送の日時が同一であるときは、経済産業大臣は、公正な方法でくじを行い、優先権者を定める。

28条 (採掘出願の日時)

1項 試掘出願 をした者(以下「 試掘出願人 」という。)がその試掘出願地と重複してその目的となつている 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物を目的として 採掘出願 をしたときは、その重複する部分については、試掘出願をしなかつたものとみなし、試掘権の設定の願書の発送の日時に採掘出願をしたものとみなす。ただし、前条第2項の場合においては、この限りでない。

2項 前項本文の規定は、 採掘出願 人がその採掘出願地と重複してその目的となつている 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物を目的として 試掘出願 をした場合に準用する。ただし、当該試掘権者がその 鉱区 と重複して採掘出願をし、その試掘権の消滅後更に試掘出願をしたときは、この限りでない。

3項 前2項の規定は、 第31条第1項 《経済産業大臣は、採掘出願地の位置形状が鉱…》 床の位置形状と相違し、採掘出願地の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、採掘出願地の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、採掘出願地の増減の出願を命ずることができる第32条第1項 《経済産業大臣は、試掘出願地における鉱物の…》 存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘出願地が採掘権の設定に適すると認めるときは、採掘出願を命ずることができる。 又は 第33条第1項 《経済産業大臣は、採掘出願地における鉱物の…》 存在が明らかでなく、あらかじめ試掘を要すると認めるときは、試掘出願を命ずることができる。 の規定による命令を受けた場合における期限経過後の出願には、適用しない。

29条 (許可の基準)

1項 経済産業大臣は、 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定による出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。

1号 その出願に係る 鉱業 出願人が 鉱物 の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

2号 その出願に係る 鉱業 出願人が10分な社会的信用を有すること。

3号 その出願に係る 鉱業 出願人が次のいずれにも該当しないこと。

この法律又は 鉱山保安法 1949年法律第70号第60条 《 第11条第2項、第33条第2項、第34…》 条から第38条まで又は第39条第1項の規定による命令又は処分に違反した者は、3年以下の拘禁刑又は3,010,000円以下の罰金に処する。同法第33条第2項、 第34条 《命令の手続 経済産業大臣は、第31条第…》 1項、第32条第1項又は前条第1項の規定による命令をしようとするときは、あらかじめ当該鉱業出願人の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。 2 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をしよ 又は 第35条 《鉱業出願人の地位の承継 鉱業出願人の地…》 位は、承継することができる。 の規定による命令の違反に係る部分に限る。)に規定する罪を犯し、刑に処せられ、その執行を終わり、又はその執行を受けることがなくなつた日から2年を経過しない者

第55条 《 経済産業大臣は、鉱業権者が次の各号のい…》 ずれかに該当するときは、鉱業権を取り消すことができる。 1 第29条第1項第3号イ又はハに該当するに至つたとき。 2 第48条第1項又は第49条第1項の規定による命令に従わないとき。 3 第51条の3 の規定により 鉱業 権を取り消され、又は 第83条第1項 《経済産業大臣は、租鉱権者が次の各号のいず…》 れかに該当するときは、租鉱権を取り消すことができる。 1 第29条第1項第3号イ又はハに該当するに至つたとき。 2 第87条において準用する第63条第2項の施業案によらないで鉱業を行つたとき。 3 第 の規定により 租鉱権 を取り消され、その取消しの日から2年を経過しない者

法人であつて、その業務を行う役員のうちにイ又はロのいずれかに該当する者があるもの

4号 その出願に係る 鉱業 出願地が 第38条第1項 《経済産業大臣は、特定鉱物の鉱床が存在し、…》 又は存在する可能性がある区域について、当該特定鉱物の開発により公共の利益の増進を図るためには、当該区域における当該特定鉱物の開発を最も適切に行うことができる者以下「特定開発者」という。を選定し、その特 の規定により指定された特定区域(特定区域の変更があつたときは、その変更後のものとし、その願書の発送の時の属する日以前に、同条第7項の規定により公示されたものに限る。)と重複しないこと。

5号 その出願に係る 試掘出願 地が願書の発送の時においてその目的とする 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物の 鉱区 と重複しないこと。

6号 その出願に係る 採掘出願 地が願書の発送の時において次のいずれにも該当しないこと。

その目的とする 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の 鉱区 又は自己の採掘鉱区と重複すること。

その目的とする 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物の自己の試掘 鉱区 と重複する場合において、その重複する部分でなお試掘を要すること。

その目的とする 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物の自己の試掘 鉱区 と重複する場合において、現に当該試掘鉱区に係る鉱区税の滞納があること。

7号 その出願に係る 鉱業 出願地がその目的となつている 鉱物 と異種の鉱床中に存する鉱物の他人の 鉱区 と重複し、又はその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合においては、当該鉱業出願地における鉱物の掘採が他人の鉱業の実施を著しく妨害するものでないこと。

8号 その出願に係る 鉱業 出願地が、他人の許可貯留区域等( 二酸化炭素の貯留事業に関する法律 2024年法律第号第5条第1項第4号 《経済産業大臣は、前条第2項の申請書を受理…》 したときは、その申請に係る募集の期間の終了後遅滞なく、その申請が次に掲げる基準に適合しているかどうかを審査しなければならない。 1 申請者が、申請貯留区域等における貯留事業等を適確に遂行するに足りる経 に規定する許可貯留区域等をいう。以下同じ。)の直上の区域と重複し、又は隣接する場合においては、当該鉱業出願地における 鉱物 の掘採が他人の貯留事業等(同法第3条第1項に規定する貯留事業等をいう。以下同じ。)の実施を著しく妨害するものでないこと。

9号 その出願に係る 鉱業 出願地における 鉱物 の掘採が、経済的に価値があり、かつ、保健衛生上害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、公共の福祉に反するものでないこと。

10号 前各号に掲げるもののほか、その出願に係る 鉱業 出願地における 鉱物 の掘採が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

2項 経済産業大臣は、次の各号に掲げる場合にあつては、出願の願書の発送の時が当該各号に定める期間を経過した後でなければ、その出願を許可してはならない。

1号 試掘権がその存続期間の満了前に消滅し、又は試掘 鉱区 の減少があつた場合において、その試掘権の目的となつていた 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物を目的とする 試掘出願 があつたとき(その試掘出願地がその消滅した試掘権の鉱区又は試掘鉱区の減少した部分に該当するときに限る。)その試掘権の消滅又は試掘鉱区の減少の日から60日(試掘権の残存すべき期間又は残存する期間が60日に満たないときは、その期間

2号 採掘権が 第55条 《 経済産業大臣は、鉱業権者が次の各号のい…》 ずれかに該当するときは、鉱業権を取り消すことができる。 1 第29条第1項第3号イ又はハに該当するに至つたとき。 2 第48条第1項又は第49条第1項の規定による命令に従わないとき。 3 第51条の3 の規定により取り消された場合において、その採掘権を取り消された者以外の者による当該採掘権の目的となつていた 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物を目的とする 鉱業 出願があつたとき(その鉱業出願地がその取り消された採掘権の 鉱区 に該当するときに限る。)その取消しの日から60日

3号 第15条第1項 《公害等調整委員会において、鉱物を掘採する…》 ことが一般公益又は農業、林業若しくはその他の産業と対比して適当でないと認め、鉱物を指定して鉱業権の設定を禁止した地域以下「鉱区禁止地域」という。は、その鉱物については、鉱区とすることができない。 の規定による禁止が解除された場合において、その禁止を解除された 鉱物 を目的とする 鉱業 出願があつたとき(その鉱業出願地がその禁止を解除された地域に該当するときに限る。)その解除の日から30日

30条 (鉱業出願地の増減)

1項 鉱業 出願人は、鉱業出願地の増減の出願をすることができる。

2項 第21条 《設定の出願 鉱業権特定鉱物以外の鉱物を…》 目的とするものに限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 2 前項の規定による出願をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、引受時刻証明の取第22条 《鉱床説明書 前条第1項の規定により採掘…》 権の設定を受けようとする者は、同項の規定による出願と同時に、出願の区域について目的とする鉱物の鉱床の位置、走向、傾斜、厚さその他鉱床の状態を記述した鉱床説明書を提出しなければならない。 2 前項の鉱床 及び 第24条 《都道府県知事との協議 経済産業大臣は、…》 鉱業出願があつたときは、関係都道府県知事国の所有する土地については、当該行政機関に協議しなければならない。 から前条までの規定は、前項の出願に準用する。

31条 (採掘出願地の増減命令)

1項 経済産業大臣は、 採掘出願 地の位置形状が鉱床の位置形状と相違し、採掘出願地の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、採掘出願地の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、採掘出願地の増減の出願を命ずることができる。

2項 前項の規定による命令に基づいてその命令書の到達の日から30日以内にした 採掘出願 地の増減の出願は、その採掘権の設定の願書の発送の日時にしたものとみなす。ただし、既に他人の 鉱区 となつている部分又は他人の 鉱業 出願が許可されている部分については、この限りでない。

3項 経済産業大臣は、 採掘出願 人が第1項の規定による命令書の到達の日から30日以内に採掘出願地の増減の出願をしないときは、採掘出願を許可してはならない。

32条 (転願命令)

1項 経済産業大臣は、 試掘出願 地における 鉱物 の存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘出願地が採掘権の設定に適すると認めるときは、 採掘出願 を命ずることができる。

2項 経済産業大臣は、 試掘出願 人が前項の規定による命令書の到達の日から30日以内に 採掘出願 をしないときは、試掘出願を許可してはならない。

33条

1項 経済産業大臣は、 採掘出願 地における 鉱物 の存在が明らかでなく、あらかじめ試掘を要すると認めるときは、 試掘出願 を命ずることができる。

2項 経済産業大臣は、 採掘出願 人が前項の規定による命令書の到達の日から30日以内に 試掘出願 をしないときは、採掘出願を許可してはならない。

34条 (命令の手続)

1項 経済産業大臣は、 第31条第1項 《経済産業大臣は、採掘出願地の位置形状が鉱…》 床の位置形状と相違し、採掘出願地の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、採掘出願地の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、採掘出願地の増減の出願を命ずることができる第32条第1項 《経済産業大臣は、試掘出願地における鉱物の…》 存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘出願地が採掘権の設定に適すると認めるときは、採掘出願を命ずることができる。 又は前条第1項の規定による命令をしようとするときは、あらかじめ当該 鉱業 出願人の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をしようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当該 鉱業 出願人に通知し、かつ、これを公示しなければならない。

3項 第1項の意見の聴取に際しては、 鉱業 出願人及び利害関係人に対して、当該事案について、証拠を提示し、意見を述べる機会を与えなければならない。

35条 (鉱業出願人の地位の承継)

1項 鉱業 出願人の地位は、承継することができる。

36条

1項 相続その他の一般承継又は死亡による 共同鉱業出願人 の脱退の場合以外の場合において承継前の 鉱業 出願人(以下「 旧鉱業出願人 」という。)の地位を承継しようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、その承継に係る鉱業出願をしなければならない。

2項 相続その他の一般承継又は死亡による 共同鉱業出願人 の脱退により 鉱業 出願人の地位を承継した場合において、その承継人が 旧鉱業出願人 の地位を承継しようとするときは、当該承継人は、経済産業省令で定める手続に従い、遅滞なく、その承継に係る鉱業出願をしなければならない。ただし、承継人が旧鉱業出願人の地位を承継しないときは、この限りでない。

3項 承継人は、前項ただし書の 旧鉱業出願人 の地位を承継しないときは、経済産業省令で定める手続に従い、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

4項 第1項又は第2項の規定による出願があつたときは、 旧鉱業出願人 の願書の発送の日時に当該承継人が当該承継に係る 鉱業 出願をしたものとみなす。

37条 (許可の失効)

1項 鉱業 出願人が鉱業出願の許可の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、許可は、その効力を失う。

2款 特定開発者の選定による鉱業権の設定

38条 (特定区域の指定)

1項 経済産業大臣は、 特定鉱物 の鉱床が存在し、又は存在する可能性がある区域について、当該特定鉱物の開発により公共の利益の増進を図るためには、当該区域における当該特定鉱物の開発を最も適切に行うことができる者(以下「 特定開発者 」という。)を選定し、その 特定開発者 に当該特定鉱物の試掘又は採掘を行わせる必要があると認めるときは、当該区域を特定区域として指定することができる。

2項 前項の規定による指定は、設定しようとする 鉱業 権の目的とする 特定鉱物 の種類に応じた 第14条第2項 《2 鉱区の面積は、石炭、石油、アスフアル…》 及び可燃性天然ガスについては十五ヘクタール、石灰石、ドロマイト、けヽいヽ石、長石、ろヽうヽ石、滑石及び耐火粘土については一ヘクタール、その他の鉱物については三ヘクタールを下ることができない。 但し、 に規定する面積以上の面積を有する土地の区域であつて、かつ、その指定の際現にある 鉱区 、鉱業出願地又は他の特定区域と重複していないものに限つてするものとする。ただし、その指定の際現にある鉱区又は鉱業出願地の目的となつている 鉱物 と異種の鉱床中に存する特定鉱物を目的とする鉱業権を設定しようとするときは、当該鉱区又は当該鉱業出願地と重複して指定することができる。

3項 経済産業大臣は、第1項の特定区域を指定したときは、特定区域ごとに、 特定開発者 の募集に係る実施要項(以下単に「実施要項」という。)を定めなければならない。

4項 実施要項は、次に掲げる事項を定めるものとする。

1号 特定区域の所在地

2号 特定区域の面積

3号 設定する 鉱業 権の種類及びその目的とする 特定鉱物 の名称

4号 特定開発者 の募集を開始する日及び募集の期間

5号 特定鉱物 の掘採計画を定めるべき期間

6号 特定開発者 を選定するための評価の基準

7号 前各号に掲げるもののほか、 特定開発者 の募集に必要な事項

5項 前項第4号に規定する期間は、6月を下らない期間を定めるものとする。ただし、経済産業省令で定める緊急を要する特別の事情があるときは、この限りでない。

6項 第4項第6号に規定する評価の基準は、設定する 鉱業 権の目的とする 特定鉱物 の合理的な開発その他の公共の利益の増進を図る見地から定めるものとする。

7項 経済産業大臣は、第1項の規定により特定区域を指定し、又は第3項の規定により実施要項を定めたときは、遅滞なく、特定区域を表示する図面と併せてこれらを公示しなければならない。これらを変更し、特定区域の指定を解除し、又は実施要項を廃止するときも、同様とする。

8項 第2項の規定は、特定区域の変更に準用する。

39条 (設定の申請)

1項 前条第1項の規定により指定された特定区域(特定区域の変更があつたときは、その変更後のもの。以下同じ。)において 特定鉱物 を目的とする 鉱業 権の設定を受けようとする者は、当該特定区域に係る実施要項に従つて、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。

2項 前項の規定による申請をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、次に掲げる事項を記載した申請書に、事業計画書及び区域図を添えて、経済産業大臣に提出しなければならない。

1号 申請の区域の所在地

2号 申請の区域の面積

3号 氏名又は名称及び住所

3項 前項の事業計画書には、次に掲げる事項を記載しなければならない。

1号 前条第4項第5号に規定する期間中の 特定鉱物 の掘採計画

2号 掘採の方法(前条第4項第3号に規定する 特定鉱物 が石油又は可燃性天然ガスの場合にあつては、石油若しくは可燃性天然ガスの鉱床以外の地下の部分にある流体が当該鉱床に浸入し、又は当該鉱床内の石油若しくは可燃性天然ガスが当該鉱床以外の地下の部分に漏出しないための措置その他の当該鉱床の保全のための措置を含む。 第41条第2項第2号 《2 前項の規定による申請をしようとする者…》 は、経済産業省令で定める手続に従い、その試掘権の登録番号その他経済産業省令で定める事項を記載した申請書に次に掲げる事項を記載した事業計画書を添えて、経済産業大臣に提出しなければならない。 1 経済産業 において同じ。

3号 掘採を行うための資金計画

4号 掘採を行うための体制

5号 予想される鉱害の範囲及び態様

6号 前各号に定めるもののほか、 特定鉱物 の掘採に関し経済産業省令で定める事項

4項 第23条第1項 《2人以上共同して鉱業出願をした者以下「共…》 同鉱業出願人」という。は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 から第4項まで、 第25条第1項 《地表に近い部分に存する鉱物について第21…》 条第1項の規定による採掘権の設定の出願以下「採掘出願」という。があり、その鉱物の掘採により土地の利用を妨害すると認めるときは、経済産業大臣は、採掘出願をした土地の区域以下「採掘出願地」という。に係る土 及び 第26条 《設備設計書 経済産業大臣は、鉱害を防止…》 する方法を調査するため必要があると認めるときは、鉱業出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。 の規定は、第1項の申請に準用する。

40条 (特定開発者の選定等)

1項 経済産業大臣は、前条第2項の申請書を受理したときは、その申請に係る募集の期間の終了後遅滞なく、その申請が次に掲げる基準に適合しているかどうかを審査しなければならない。

1号 その申請に係る 鉱業 権の設定の申請(以下「 鉱業申請 」という。)をした者(以下「 鉱業申請人 」という。)が特定区域において 鉱物 の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

2号 その申請に係る 鉱業 申請人が10分な社会的信用を有すること。

3号 その申請に係る 鉱業 申請人が 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること イからハまでのいずれにも該当しないこと。

4号 その申請に係る 鉱業 申請をした土地の区域(以下「 鉱業申請地 」という。)がその目的となつている 鉱物 と異種の鉱床中に存する鉱物の他人の 鉱区 と重複し、又はその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合においては、当該鉱業申請地における鉱物の掘採が他人の鉱業の実施を著しく妨害するものでないこと。

5号 その申請に係る 鉱業 申請地が、他人の許可貯留区域等の直上の区域と重複し、又は隣接する場合においては、当該鉱業申請地における 鉱物 の掘採が他人の貯留事業等の実施を著しく妨害するものでないこと。

6号 その申請に係る 鉱業 申請地における 鉱物 の掘採が、経済的に価値があり、かつ、保健衛生上害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、公共の福祉に反するものでないこと。

7号 前各号に掲げるもののほか、その申請に係る 鉱業 申請地における 鉱物 の掘採が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

2項 経済産業大臣は、前項の規定により審査した結果、 鉱業 申請人の申請が同項各号に掲げる基準に適合していると認められるときは、 第38条第4項第6号 《4 実施要項は、次に掲げる事項を定めるも…》 のとする。 1 特定区域の所在地 2 特定区域の面積 3 設定する鉱業権の種類及びその目的とする特定鉱物の名称 4 特定開発者の募集を開始する日及び募集の期間 5 特定鉱物の掘採計画を定めるべき期間 に規定する評価の基準に従つて、その適合していると認められた全ての鉱業申請人の事業計画書について評価を行うものとする。

3項 経済産業大臣は、前項の評価に従い、 特定鉱物 の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る 鉱業 権の設定の許可をするものとする。

4項 経済産業大臣は、前項の規定により 鉱業 権の設定の許可をしようとするときは、関係都道府県知事(国の所有する土地については、当該行政機関)に協議しなければならない。

5項 経済産業大臣は、第3項の許可を受けた者に対し、その申請に係る 鉱業 権の設定の登録をしたときは、当該許可を受けた者以外の者がした鉱業申請については、同項の許可を与えないこととし、その者に対し、その旨の通知をするものとする。

6項 第3項の許可は、その許可を受けた者が当該許可の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、その効力を失う。

7項 前項の場合において、経済産業大臣は、第2項の評価に従い、第3項の許可を受けた者の次に 特定鉱物 の開発を適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る 鉱業 権の設定の許可をするものとする。

8項 第4項から第6項までの規定は、前項の許可に準用する。

41条 (特定開発者である試掘権者による採掘権の設定の申請)

1項 前条第3項又は第7項の規定により 特定開発者 として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘 鉱区 における 特定鉱物 の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。

2項 前項の規定による申請をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、その試掘権の登録番号その他経済産業省令で定める事項を記載した申請書に次に掲げる事項を記載した事業計画書を添えて、経済産業大臣に提出しなければならない。

1号 経済産業省令で定める期間中の 特定鉱物 の掘採計画

2号 掘採の方法

3号 掘採を行うための資金計画

4号 掘採を行うための体制

5号 予想される鉱害の範囲及び態様

6号 前各号に定めるもののほか、 特定鉱物 の掘採に関し経済産業省令で定める事項

3項 経済産業大臣は、第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。

1号 その申請に係る 鉱業 申請人が特定区域において 鉱物 の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

2号 その申請に係る 鉱業 申請人が10分な社会的信用を有すること。

3号 その申請に係る 鉱業 申請人が 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること イからハまでのいずれにも該当しないこと。

4号 その申請に係る 鉱業 申請地がなお試掘を要するものでないこと。

5号 その申請に係る試掘権について 鉱区 税の滞納がないこと。

6号 その申請に係る 鉱業 申請地がその目的となつている 鉱物 と異種の鉱床中に存する鉱物の他人の 鉱区 と重複し、又はその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合においては、当該鉱業申請地における鉱物の掘採が他人の鉱業の実施を著しく妨害するものでないこと。

7号 その申請に係る 鉱業 申請地が、他人の許可貯留区域等の直上の区域と重複し、又は隣接する場合においては、当該鉱業申請地における 鉱物 の掘採が他人の貯留事業等の実施を著しく妨害するものでないこと。

8号 その申請に係る 鉱業 申請地における 鉱物 の掘採が、経済的に価値があり、かつ、保健衛生上害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、公共の福祉に反するものでないこと。

9号 前各号に掲げるもののほか、その申請に係る 鉱業 申請地における 鉱物 の掘採が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

4項 第23条第1項 《2人以上共同して鉱業出願をした者以下「共…》 同鉱業出願人」という。は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 から第4項まで、 第24条 《都道府県知事との協議 経済産業大臣は、…》 鉱業出願があつたときは、関係都道府県知事国の所有する土地については、当該行政機関に協議しなければならない。第25条第1項 《地表に近い部分に存する鉱物について第21…》 条第1項の規定による採掘権の設定の出願以下「採掘出願」という。があり、その鉱物の掘採により土地の利用を妨害すると認めるときは、経済産業大臣は、採掘出願をした土地の区域以下「採掘出願地」という。に係る土第26条 《設備設計書 経済産業大臣は、鉱害を防止…》 する方法を調査するため必要があると認めるときは、鉱業出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。 及び 第37条 《許可の失効 鉱業出願人が鉱業出願の許可…》 の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、許可は、その効力を失う。 の規定は、第1項の申請に準用する。

42条 (特定開発者である試掘権者の試掘権のみなし存続期間)

1項 前条第1項の規定による申請があつたときは、その試掘権の存続期間の満了の後でも、その申請の却下若しくは不許可の通知を受けるまで、又はその 鉱物 を目的とする採掘権の設定の登録があるまで、その試掘権は、存続するものとみなす。

3節 鉱業権の変更等

43条 (共同鉱業権者)

1項 鉱業 権を共有する者(以下「 共同鉱業権者 」という。)は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。

2項 前項の規定による届出がないときは、経済産業大臣は、代表者を指定する。

3項 前2項の代表者の変更は、経済産業大臣に届け出なければ、その効力を生じない。

4項 代表者は、国に対して 共同鉱業権者 を代表する。

5項 共同鉱業権者 は、組合契約をしたものとみなす。

44条 (鉱区の増減の出願)

1項 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により 鉱業 権の設定を受けた鉱業権者は、その 鉱区 の増減の出願をすることができる。

2項 前項の規定により採掘権者が抵当権が設定されている採掘権の 鉱区 の減少の出願をしようとするときは、あらかじめ抵当権者の承認を得なければ、その出願をすることができない。

3項 第21条 《設定の出願 鉱業権特定鉱物以外の鉱物を…》 目的とするものに限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 2 前項の規定による出願をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、引受時刻証明の取第22条 《鉱床説明書 前条第1項の規定により採掘…》 権の設定を受けようとする者は、同項の規定による出願と同時に、出願の区域について目的とする鉱物の鉱床の位置、走向、傾斜、厚さその他鉱床の状態を記述した鉱床説明書を提出しなければならない。 2 前項の鉱床第24条 《都道府県知事との協議 経済産業大臣は、…》 鉱業出願があつたときは、関係都道府県知事国の所有する土地については、当該行政機関に協議しなければならない。 から 第28条 《採掘出願の日時 試掘出願をした者以下「…》 試掘出願人」という。がその試掘出願地と重複してその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物を目的として採掘出願をしたときは、その重複する部分については、試掘出願をしなかつたものとみなし、試掘権の まで、 第29条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること第3号を除く。及び第2項並びに 第37条 《許可の失効 鉱業出願人が鉱業出願の許可…》 の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、許可は、その効力を失う。 の規定は、第1項の出願に準用する。

45条 (鉱区の増減の申請)

1項 特定区域内において 鉱区 を有する 鉱業 権者がその鉱区の増減をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。

1号 その申請に係る 鉱業 申請人が特定区域において 鉱物 の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

2号 その申請に係る 鉱業 申請人が10分な社会的信用を有すること。

3号 その申請に係る 鉱業 申請地がその目的となつている 鉱物 と異種の鉱床中に存する鉱物の他人の 鉱区 と重複し、又はその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合においては、当該鉱業申請地における鉱物の掘採が他人の鉱業の実施を著しく妨害するものでないこと。

4号 その申請に係る 鉱業 申請地が、他人の許可貯留区域等の直上の区域と重複し、又は隣接する場合においては、当該鉱業申請地における 鉱物 の掘採が他人の貯留事業等の実施を著しく妨害するものでないこと。

5号 その申請に係る 鉱業 申請地における 鉱物 の掘採が、経済的に価値があり、かつ、保健衛生上害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、公共の福祉に反するものでないこと。

6号 前各号に掲げるもののほか、その申請に係る 鉱業 申請地における 鉱物 の掘採が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

3項 第24条 《都道府県知事との協議 経済産業大臣は、…》 鉱業出願があつたときは、関係都道府県知事国の所有する土地については、当該行政機関に協議しなければならない。第25条第1項 《地表に近い部分に存する鉱物について第21…》 条第1項の規定による採掘権の設定の出願以下「採掘出願」という。があり、その鉱物の掘採により土地の利用を妨害すると認めるときは、経済産業大臣は、採掘出願をした土地の区域以下「採掘出願地」という。に係る土第26条 《設備設計書 経済産業大臣は、鉱害を防止…》 する方法を調査するため必要があると認めるときは、鉱業出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。第37条 《許可の失効 鉱業出願人が鉱業出願の許可…》 の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、許可は、その効力を失う。 及び前条第2項の規定は、第1項の申請に準用する。

46条 (掘進増区)

1項 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により採掘権の設定を受けた採掘権者(以下「 一般採掘権者 」という。)は、その採掘 鉱区 がその目的とする 鉱物 と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合において、鉱床の位置形状により隣接鉱区に掘進しなければその鉱床の完全な開発ができないときは、その隣接鉱区の 鉱業 権者及び抵当権者の承諾を得て、鉱床を定めて、鉱区の増加の出願をすることができる。この場合において、鉱業権者及び抵当権者は、正当な事由がなければ、その承諾を拒むことができない。

2項 前項の出願については、 第44条第3項 《3 第21条、第22条、第24条から第2…》 8条まで、第29条第1項第3号を除く。及び第2項並びに第37条の規定は、第1項の出願に準用する。 の規定にかかわらず、 第22条第2項 《2 前項の鉱床説明書には、同項の事項の外…》 、予想される鉱害の範囲及び態様について記述しなければならない。第24条 《都道府県知事との協議 経済産業大臣は、…》 鉱業出願があつたときは、関係都道府県知事国の所有する土地については、当該行政機関に協議しなければならない。 から 第28条 《採掘出願の日時 試掘出願をした者以下「…》 試掘出願人」という。がその試掘出願地と重複してその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物を目的として採掘出願をしたときは、その重複する部分については、試掘出願をしなかつたものとみなし、試掘権の まで並びに 第29条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること第5号から第9号までに係る部分に限る。及び第2項の規定は、準用しない。

47条

1項 前条第1項の 一般採掘権者 は、同項の承諾を得ることができないときは、経済産業大臣の決定を申請することができる。

2項 経済産業大臣は、前項の規定による決定の申請を受理したときは、その申請書の副本を隣接 鉱区 鉱業 権者及び抵当権者に交付するとともに、当事者の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。

3項 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をしようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当事者に通知し、かつ、これを公示しなければならない。

4項 第2項の意見の聴取に際しては、当事者及び利害関係人に対して、当該事案について、証拠を提示し、意見を述べる機会を与えなければならない。

5項 経済産業大臣は、第1項の決定をしたときは、決定書の謄本を当事者に交付しなければならない。

6項 前項の決定があつたときは、隣接 鉱区 鉱業 権者及び抵当権者の承諾があつたものとみなす。

48条 (鉱区の増減命令)

1項 経済産業大臣は、 一般採掘権者 の採掘 鉱区 について、その鉱区の位置形状が鉱床の位置形状と相違し、その鉱区の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、当該一般採掘権者に対し、その鉱区の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、鉱区の増減の出願を命ずることができる。

2項 第31条第2項 《2 前項の規定による命令に基づいてその命…》 令書の到達の日から30日以内にした採掘出願地の増減の出願は、その採掘権の設定の願書の発送の日時にしたものとみなす。 ただし、既に他人の鉱区となつている部分又は他人の鉱業出願が許可されている部分について の規定は、前項の場合に準用する。

3項 経済産業大臣は、第1項の規定による命令をしようとするときは、 行政手続法 1993年法律第88号第13条第1項 《行政庁は、不利益処分をしようとする場合に…》 は、次の各号の区分に従い、この章の定めるところにより、当該不利益処分の名あて人となるべき者について、当該各号に定める意見陳述のための手続を執らなければならない。 1 次のいずれかに該当するとき 聴聞 の規定による意見陳述のための手続の区分にかかわらず、聴聞を行わなければならない。

4項 経済産業大臣は、前項の聴聞をしようとするときは、その期日の1週間前までに、 行政手続法 第15条第1項 《行政庁は、聴聞を行うに当たっては、聴聞を…》 行うべき期日までに相当な期間をおいて、不利益処分の名宛人となるべき者に対し、次に掲げる事項を書面により通知しなければならない。 1 予定される不利益処分の内容及び根拠となる法令の条項 2 不利益処分の の規定による通知をし、かつ、事案の要旨並びに聴聞の期日及び場所を公示しなければならない。

5項 第3項の聴聞の期日における審理は、公開により行わなければならない。

6項 第3項の聴聞の主宰者は、 行政手続法 第17条第1項 《第19条の規定により聴聞を主宰する者以下…》 「主宰者」という。は、必要があると認めるときは、当事者以外の者であって当該不利益処分の根拠となる法令に照らし当該不利益処分につき利害関係を有するものと認められる者同条第2項第6号において「関係人」とい の規定により当該処分に係る利害関係人が当該聴聞に関する手続に参加することを求めたときは、これを許可しなければならない。

49条 (採掘出願命令)

1項 経済産業大臣は、 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により試掘権の設定を受けた試掘権者(以下「 一般試掘権者 」という。)の試掘 鉱区 における 鉱物 の存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘鉱区が採掘権の設定に適すると認めるときは、 採掘出願 を命ずることができる。

2項 経済産業大臣は、前項の規定による命令をしようとするときは、 行政手続法 第13条第1項 《行政庁は、不利益処分をしようとする場合に…》 は、次の各号の区分に従い、この章の定めるところにより、当該不利益処分の名あて人となるべき者について、当該各号に定める意見陳述のための手続を執らなければならない。 1 次のいずれかに該当するとき 聴聞 の規定による意見陳述のための手続の区分にかかわらず、聴聞を行わなければならない。

3項 前条第4項から第6項までの規定は、第1項の規定による命令に係る聴聞に準用する。

50条 (鉱区の分割及び合併)

1項 一般採掘権者 は、 鉱区 の分割又は同種の鉱床中に存する 鉱物 の鉱区の合併の出願をすることができる。

2項 一般採掘権者 は、 鉱区 を分割してこれを同種の鉱床中に存する 鉱物 の他の鉱区に合併し、又は同種の鉱床中に存する鉱物の二以上の鉱区の各一部を分割しこれを合併して1の鉱区とする出願をすることができる。

3項 第21条 《設定の出願 鉱業権特定鉱物以外の鉱物を…》 目的とするものに限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 2 前項の規定による出願をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、引受時刻証明の取 及び 第37条 《許可の失効 鉱業出願人が鉱業出願の許可…》 の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、許可は、その効力を失う。 の規定は、前2項の出願に準用する。

51条

1項 一般採掘権者 は、抵当権が設定されている採掘権については、あらかじめ抵当権者の承諾及び抵当権の順位に関する協定を経なければ、前条第1項又は第2項の出願をすることができない。

51条の2 (鉱業権の移転)

1項 鉱業 権の移転をしようとするときは、当該鉱業権の移転を受けようとする者は、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。

2項 前項の規定による申請をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、 鉱業 権の登録番号その他経済産業省令で定める事項を記載した申請書を、経済産業大臣に提出しなければならない。

3項 経済産業大臣は、第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。

1号 その申請に係る 鉱業 権の移転を受けようとする者が当該鉱業権の目的となつている 鉱物 の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

2号 その申請に係る 鉱業 権の移転を受けようとする者が10分な社会的信用を有すること。

3号 その申請に係る 鉱業 権の移転を受けようとする者が 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること イからハまでのいずれにも該当しないこと。

4号 その申請に係る 鉱業 権の移転を受けようとする者による 鉱物 の掘採が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

4項 第23条第1項 《2人以上共同して鉱業出願をした者以下「共…》 同鉱業出願人」という。は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 から第4項まで及び 第37条 《許可の失効 鉱業出願人が鉱業出願の許可…》 の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、許可は、その効力を失う。 の規定は、第1項の申請に準用する。

51条の3 (鉱業権の相続その他の一般承継)

1項 相続その他の一般承継によつて 鉱業 権を取得した者は、経済産業省令で定める手続に従い、取得の日から3月以内にその旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の規定による届出が、次に掲げる基準のいずれにも適合すると認めるときは、その旨をその届出をした者に通知し、いずれかに適合しないと認めるときは、 鉱業 権を譲渡するために通常必要と認められるものとして経済産業省令で定める期間内に譲渡すべき旨をその届出をした者に通知しなければならない。

1号 その届出に係る 鉱業 権を取得した者が当該鉱業権の目的となつている 鉱物 の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

2号 その届出に係る 鉱業 権を取得した者が10分な社会的信用を有すること。

3号 その届出に係る 鉱業 権を取得した者が 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること イからハまでのいずれにも該当しないこと。

4号 その届出に係る 鉱業 権を取得した者による 鉱物 の掘採が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

52条 (取消し等の処分)

1項 経済産業大臣は、錯誤により、 鉱業 権の設定、 鉱区 の増減、分割若しくは合併又は鉱業権の移転の許可をしたときは、その錯誤を訂正するため、鉱業権の取消し又は変更の処分をしなければならない。

53条

1項 経済産業大臣は、 鉱物 の掘採が保健衛生上害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、著しく公共の福祉に反するようになつたと認めるときは、 鉱区 のその部分について減少の処分をし、又は 鉱業 権を取り消さなければならない。

53条の2

1項 国は、前条の規定による 鉱区 の減少の処分又は 鉱業 権の取消によつて生じた損失を当該鉱業権者(減少の処分に係る鉱区の部分又は取消に係る鉱業権の鉱区に 租鉱権 が設定されているときは、当該鉱業権者及び当該租鉱権者)に対し補償しなければならない。

2項 前項の規定により補償すべき損失は、前条の規定による 鉱区 の減少の処分又は 鉱業 権の取消によつて通常生ずべき損失とする。

3項 経済産業大臣は、前条の規定による 鉱区 の減少の処分又は 鉱業 権の取消しによつて著しく利益を受ける者があるときは、その者に対し、その利益を受ける限度において第1項の規定による補償金の額の全部又は一部を負担させることができる。

4項 第1項の規定による補償金及び前項の規定による負担金の額は、経済産業大臣が総合資源エネルギー調査会の意見を聴いて決定する。

5項 前項の決定に不服がある者は、その決定を知つた日から6箇月以内に、訴えをもつて補償金の増額又は負担金の減額を請求することができる。

6項 前項の訴えにおいては、国を被告とする。

7項 前条の規定により 鉱区 の減少の処分を受け、又は取り消された採掘権の上に抵当権があるときは、当該抵当権者の承諾を得た場合を除き、国は、その補償金を供託しなければならない。

8項 前項の抵当権者は、同項の規定により供託した補償金に対して、その権利を行うことができる。

54条

1項 経済産業大臣は、 鉱物 の掘採が他人の 鉱業 又は貯留事業等を著しく妨害するに至つた場合において、他にその妨害を排除する方法がないと認めるときは、 鉱区 のその部分について減少の処分をし、又は鉱業権を取り消すことができる。

55条

1項 経済産業大臣は、 鉱業 権者が次の各号のいずれかに該当するときは、鉱業権を取り消すことができる。

1号 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること又はハに該当するに至つたとき。

2号 第48条第1項 《経済産業大臣は、一般採掘権者の採掘鉱区に…》 ついて、その鉱区の位置形状が鉱床の位置形状と相違し、その鉱区の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、当該一般採掘権者に対し、その鉱区の位置形状が鉱床の位置形状に合致する 又は 第49条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 り試掘権の設定を受けた試掘権者以下「一般試掘権者」という。の試掘鉱区における鉱物の存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘鉱区が採掘権の設定に適すると認めるときは、採掘出願を命ずることができる の規定による命令に従わないとき。

3号 第51条の3第1項 《相続その他の一般承継によつて鉱業権を取得…》 した者は、経済産業省令で定める手続に従い、取得の日から3月以内にその旨を経済産業大臣に届け出なければならない。 の規定による届出をしなかつたとき。

4号 第51条の3第2項 《2 経済産業大臣は、前項の規定による届出…》 が、次に掲げる基準のいずれにも適合すると認めるときは、その旨をその届出をした者に通知し、いずれかに適合しないと認めるときは、鉱業権を譲渡するために通常必要と認められるものとして経済産業省令で定める期間 の期間内に 鉱業 権の譲渡がされないとき。

5号 第62条第1項 《鉱業権者は、鉱業権の設定又は移転の登録が…》 あつた日から6箇月以内に、事業に着手しなければならない。 若しくは第2項の規定に違反して事業に着手しないとき、又は同条第3項の規定に違反して引き続き1年以上休業したとき。

6号 第63条 《施業案 一般試掘権者は、事業に着手する…》 前に、経済産業省令で定める手続に従い、施業案を定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 これを変更したときも、同様とする。 2 一般採掘権者は、事業に着手する前に、経済産業省令で定める手続に 又は 第63条の2 《 第40条第3項又は第7項の規定により鉱…》 業権の設定を受けた鉱業権者は、事業に着手する前に、経済産業省令で定める手続に従い、第39条第2項の事業計画書の内容に即して施業案を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。 これを変更するときも の施業案によらないで 鉱業 を行つたとき。

7号 第120条 《事業の停止 経済産業大臣は、供託をしな…》 ければならない者が供託をしないときは、その事業の停止を命ずることができる。 の規定による命令に従わないとき。

8号 鉱山保安法 第33条第2項 《2 産業保安監督部長は、施業案中保安に関…》 する事項について、その変更を命ずることができる。第34条 《 経済産業大臣は、鉱業の実施により、危害…》 若しくは鉱害を生じ、鉱物資源若しくは施設を損じ、又はそのおそれが多いと認める場合において、保安のため必要があるときは、鉱業権者に対し、その鉱業の停止を命ずることができる。 又は 第35条 《 産業保安監督部長は、鉱業権者がこの法律…》 又はこの法律に基づく経済産業省令に違反したときは、その鉱業権者に対し、1年以内の期間を定めて、その鉱業の停止を命ずることができる。 の規定による命令に従わないとき。

56条

1項 経済産業大臣は、 第53条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が保健衛生上…》 害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、著しく公共の福祉に反するようになつたと認 又は 第54条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が他人の鉱業…》 又は貯留事業等を著しく妨害するに至つた場合において、他にその妨害を排除する方法がないと認めるときは、鉱区のその部分について減少の処分をし、又は鉱業権を取り消すことができる。 の規定による 鉱区 の減少の処分をしようとするときは、 行政手続法 第13条第1項 《行政庁は、不利益処分をしようとする場合に…》 は、次の各号の区分に従い、この章の定めるところにより、当該不利益処分の名あて人となるべき者について、当該各号に定める意見陳述のための手続を執らなければならない。 1 次のいずれかに該当するとき 聴聞 の規定による意見陳述のための手続の区分にかかわらず、聴聞を行わなければならない。

2項 第48条第4項 《4 経済産業大臣は、前項の聴聞をしようと…》 するときは、その期日の1週間前までに、行政手続法第15条第1項の規定による通知をし、かつ、事案の要旨並びに聴聞の期日及び場所を公示しなければならない。 から第6項までの規定は、 第53条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が保健衛生上…》 害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、著しく公共の福祉に反するようになつたと認第54条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が他人の鉱業…》 又は貯留事業等を著しく妨害するに至つた場合において、他にその妨害を排除する方法がないと認めるときは、鉱区のその部分について減少の処分をし、又は鉱業権を取り消すことができる。 又は前条の規定による処分に係る聴聞に準用する。

3項 第53条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が保健衛生上…》 害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、著しく公共の福祉に反するようになつたと認第54条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が他人の鉱業…》 又は貯留事業等を著しく妨害するに至つた場合において、他にその妨害を排除する方法がないと認めるときは、鉱区のその部分について減少の処分をし、又は鉱業権を取り消すことができる。 又は前条の規定による処分の名宛人となるべき者の所在が判明しない場合における 行政手続法 第15条第4項 《4 前項の公示の方法による通知は、不利益…》 処分の名宛人となるべき者の氏名、第1項第3号及び第4号に掲げる事項並びに当該行政庁が同項各号に掲げる事項を記載した書面をいつでもその者に交付する旨以下この項において「公示事項」という。を総務省令で定め の規定の適用については、同項中「総務省令」とあるのは「経済産業省令」と、「当該行政庁の事務所」とあるのは「 鉱業 権者の鉱業原簿に記載された住所の所在地の市役所、町村役場若しくはこれに準ずるもの」と、「当該事務所」とあるのは「当該市役所、町村役場若しくはこれに準ずるものの事務所」と、「とる」とあるのは「とり、かつ、その要旨及び当該措置をとった旨を官報に掲載する」と、「から」とあるのは「又は官報に掲載した日のいずれか遅い日から」とする。

57条 (採掘権の取消しと抵当権)

1項 経済産業大臣は、採掘権の取消しによる消滅の登録をしたときは、直ちにその旨を抵当権者に通知しなければならない。

2項 抵当権者は、前項の規定による通知の到達の日から30日以内に、採掘権の競売の申立をすることができる。但し、 第52条 《取消し等の処分 経済産業大臣は、錯誤に…》 より、鉱業権の設定、鉱区の増減、分割若しくは合併又は鉱業権の移転の許可をしたときは、その錯誤を訂正するため、鉱業権の取消し又は変更の処分をしなければならない。 から 第54条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が他人の鉱業…》 又は貯留事業等を著しく妨害するに至つた場合において、他にその妨害を排除する方法がないと認めるときは、鉱区のその部分について減少の処分をし、又は鉱業権を取り消すことができる。 までの規定による採掘権の取消の場合は、この限りでない。

3項 採掘権は、前項の期間内又は競売の手続が完結する日までは、競売の目的の範囲内で、なお存続するものとみなす。

4項 買受人が代金を納付したときは、採掘権の取消しは、その効力を生じなかつたものとみなす。

5項 競売による売却代金は、競売の費用及び抵当権者に対する債務の弁済に充て、その残余は、国庫に帰属する。

58条 (採掘権の放棄と抵当権)

1項 前条の規定は、経済産業大臣が採掘権の放棄による消滅の登録をした場合に準用する。

4節 鉱業権の登録

59条 (登録)

1項 左に掲げる事項は、 鉱業 原簿に登録する。

1号 鉱業 権の設定、変更、存続期間の延長、移転、消滅及び処分の制限

2号 共同鉱業権者 の脱退

3号 採掘権を目的とする抵当権の設定、変更、移転、消滅及び処分の制限

2項 前項の規定による登録は、登記に代るものとする。

3項 登録に関する規程は、政令で定める。

4項 第1項の規定による登録に関する処分については、 行政手続法 第2章及び第3章の規定は、適用しない。

5項 鉱業 原簿については、 行政機関の保有する情報の公開に関する法律 1999年法律第42号)の規定は、適用しない。

6項 鉱業 原簿に記録されている保有個人情報( 個人情報の保護に関する法律 2003年法律第57号第60条第1項 《この章及び第8章において「保有個人情報」…》 とは、行政機関等の職員独立行政法人等及び地方独立行政法人にあっては、その役員を含む。以下この章及び第8章において同じ。が職務上作成し、又は取得した個人情報であって、当該行政機関等の職員が組織的に利用す に規定する保有個人情報をいう。)については、同法第5章第4節の規定は、適用しない。

60条 (登録の効力)

1項 前条第1項に掲げる事項は、相続その他の一般承継、死亡による 共同鉱業権者 の脱退、混同若しくは担保する債権の消滅による抵当権の消滅又は存続期間の満了による 鉱業 権の消滅の場合を除き、登録しなければ、その効力を生じない。

61条 (表示の変更)

1項 経済産業大臣は、 鉱区 の所在地の名称若しくは地目、境界又は面積についての鉱区図の記載が事実と相違することを発見したときは、その鉱区図を更正し、当該 鉱業 権につき変更の登録をした後、その旨を鉱業権者に通知しなければならない。

5節 鉱業の実施

62条 (事業着手の義務)

1項 鉱業 権者は、鉱業権の設定又は移転の登録があつた日から6箇月以内に、事業に着手しなければならない。

2項 鉱業 権者は、やむを得ない事由により前項の期間内に事業に着手することができないときは、期間を定め、事由を付して、経済産業大臣の認可を受けなければならない。

3項 鉱業 権者は、引き続き1年以上その事業を休止しようとするときは、期間を定め、事由を付して、経済産業大臣の認可を受けなければならない。

4項 鉱業 権者は、前項の認可を受けて休止した事業を開始したときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

63条 (施業案)

1項 一般試掘権者 は、事業に着手する前に、経済産業省令で定める手続に従い、施業案を定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。これを変更したときも、同様とする。

2項 一般採掘権者 は、事業に着手する前に、経済産業省令で定める手続に従い、施業案を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。これを変更するときも、同様とする。

3項 前2項の 鉱業 権者は、第1項の規定により届出をし、又は前項の規定により認可を受けた施業案によらなければ、鉱業を行つてはならない。

63条の2

1項 第40条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の評価に従い、特…》 定鉱物の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る鉱業権の設定の許可をするものとする。 又は第7項の規定により 鉱業 権の設定を受けた鉱業権者は、事業に着手する前に、経済産業省令で定める手続に従い、 第39条第2項 《2 前項の規定による申請をしようとする者…》 は、経済産業省令で定める手続に従い、次に掲げる事項を記載した申請書に、事業計画書及び区域図を添えて、経済産業大臣に提出しなければならない。 1 申請の区域の所在地 2 申請の区域の面積 3 氏名又は の事業計画書の内容に即して施業案を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。これを変更するときも、同様とする。

2項 第41条第1項 《前条第3項又は第7項の規定により特定開発…》 者として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘鉱区における特定鉱物の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請 の規定により採掘権の設定を受けた採掘権者は、事業に着手する前に、経済産業省令で定める手続に従い、同条第2項の事業計画書の内容に即して施業案を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。これを変更するときも、同様とする。

3項 前2項の 鉱業 権者は、前2項の規定により認可を受けた施業案によらなければ、鉱業を行つてはならない。

63条の3

1項 第40条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の評価に従い、特…》 定鉱物の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る鉱業権の設定の許可をするものとする。 若しくは第7項又は 第41条第1項 《前条第3項又は第7項の規定により特定開発…》 者として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘鉱区における特定鉱物の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請 の規定により設定された 鉱業 権の移転があつたときは、移転前の鉱業権者が前条第1項又は第2項の認可を受けた施業案を、その鉱業権の移転を受けた者が認可を受けた施業案とみなして、同条第3項の規定を適用する。

64条 (掘採の制限)

1項 鉱業 権者は、鉄道、軌道、道路、水道、運河、港湾、河川、湖、沼、池、橋、堤防、ダム、排水施設、公園、墓地、学校、病院、図書館及びその他の公共の用に供する施設並びに建物の地表地下とも50メートル以内の場所において 鉱物 を掘採するには、他の法令の規定によつて許可又は認可を受けた場合を除き、管理庁又は管理人の承諾を得なければならない。但し、当該管理庁又は管理人は、正当な事由がなければ、その承諾を拒むことができない。

64条の2

1項 鉱業 権者は、前条の管理人の承諾を得ることができないときは、経済産業大臣の決定を申請することができる。

2項 第47条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の規定による決定…》 の申請を受理したときは、その申請書の副本を隣接鉱区の鉱業権者及び抵当権者に交付するとともに、当事者の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。 から第6項までの規定は、前項の決定に準用する。

3項 経済産業大臣は、第1項の決定をしようとするときは、あらかじめ公害等調整委員会の承認を得なければならない。

65条 (重複鉱区における鉱業)

1項 第46条第1項 《第21条第1項の規定により採掘権の設定を…》 受けた採掘権者以下「一般採掘権者」という。は、その採掘鉱区がその目的とする鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物の他人の鉱区と隣接する場合において、鉱床の位置形状により隣接鉱区に掘進しなければその鉱床の完全な の規定により隣接 鉱区 に重複して鉱区の増加の出願をし、その登録を受けた 一般採掘権者 は、その重複する部分においては、同項の承諾を得て定めた鉱床以外の鉱床に掘進することができない。ただし、隣接鉱区の 鉱業 権が消滅した後は、この限りでない。

66条

1項 異種の鉱床中に存する 鉱物 鉱区 が重複するときは、その重複する部分について 鉱業 権の設定又は鉱区の増加による変更の登録を得た日が後である者は、その先である者の承諾を得なければ、その部分において鉱物を掘採してはならない。但し、鉱業権の設定又は鉱区の増加による変更の登録を得た日が先である者は、正当な事由がなければ、その承諾を拒むことができない。

2項 異種の鉱床中に存する 鉱物 鉱区 が重複する場合において、その重複する部分について 鉱業 権の設定又は鉱区の増加による変更の登録を得た日が同日であるときは、鉱業権者は、他の鉱業権者と協議し、その協議のととのつたところによらなければ、その部分において鉱物を掘採してはならない。

3項 一般試掘権者 が試掘権の存続期間中に、同種の鉱床中に存する 鉱物 について試掘 鉱区 に重複して 採掘出願 をし、その許可を受けたときは、前2項の規定の適用については、その重複する部分に限り、試掘権の設定又は試掘鉱区の増加による変更の登録があつた日に採掘権の設定又は採掘鉱区の増加による変更の登録があつたものとみなす。

4項 第1項の承諾を得ることができないとき、又は第2項の規定による協議をすることができず、若しくは協議が調わないときは、 鉱業 権者は、経済産業大臣の決定を申請することができる。

5項 第47条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の規定による決定…》 の申請を受理したときは、その申請書の副本を隣接鉱区の鉱業権者及び抵当権者に交付するとともに、当事者の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。 から第6項までの規定は、前項の決定に準用する。

67条 (鉱種名の変更)

1項 鉱業 権者は、その 鉱区 において、登録を受けた 鉱物 と同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採しようとするときは、説明書を添えて経済産業大臣に届け出て、その鉱物の存在の確認を受けなければならない。

68条 (鉱業事務所)

1項 鉱業 権者は、事業に着手したときは、遅滞なく、 鉱区 の所在地又はその付近に鉱業事務所を定め、その所在地及び着手の年月日を経済産業大臣に届け出なければならない。

69条 (試掘工程表)

1項 試掘権者は、経済産業省令で定める手続に従い、試掘工程表を作成し、 鉱業 事務所に備えて置かなければならない。

70条 (坑内実測図及び鉱業簿)

1項 採掘権者は、経済産業省令で定める手続に従い、坑内実測図及び 鉱業 簿を作成し、鉱業事務所に備えて置かなければならない。

70条の2 (定期の報告)

1項 第40条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の評価に従い、特…》 定鉱物の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る鉱業権の設定の許可をするものとする。 若しくは第7項又は 第41条第1項 《前条第3項又は第7項の規定により特定開発…》 者として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘鉱区における特定鉱物の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請 の規定により 鉱業 権の設定を受けた鉱業権者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業省令で定める期間ごとに、当該鉱業権の 鉱区 における 特定鉱物 の掘採の状況、当該特定鉱物の鉱床の状態その他の経済産業省令で定める事項を経済産業大臣に報告しなければならない。

2項 前項の規定は、 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により 鉱業 権の設定を受けた鉱業権者が 第67条 《鉱種名の変更 鉱業権者は、その鉱区にお…》 いて、登録を受けた鉱物と同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採しようとするときは、説明書を添えて経済産業大臣に届け出て、その鉱物の存在の確認を受けなければならない。 の規定により 特定鉱物 の存在の確認を受けた場合に準用する。

70条の3 (独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構の行う特定鉱物の試掘又は採掘に関する協力業務)

1項 独立行政法人エネルギー・金属 鉱物 資源機構は、 第40条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の評価に従い、特…》 定鉱物の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る鉱業権の設定の許可をするものとする。 若しくは第7項又は 第41条第1項 《前条第3項又は第7項の規定により特定開発…》 者として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘鉱区における特定鉱物の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請 の規定により 特定鉱物 のうち政令で定めるものの掘採に係る 鉱業 権の設定を受けた鉱業権者の依頼に応じて、当該特定鉱物の試掘又は採掘に関する情報の提供その他必要な協力の業務を行う。

3章 租鉱権

71条 (性質)

1項 租鉱権 は、物権とみなし、この法律に別段の定がある場合を除く外、不動産に関する規定を準用する。

72条

1項 租鉱権 は、相続その他の一般承継の目的となる外、権利の目的となることができない。

73条 (租鉱区)

1項 租鉱権 の区域(以下「 鉱区 」という。)の境界は、直線で定め、地表の境界線の直下を限とする。

74条 (設定)

1項 租鉱権 は、特定の鉱床を目的として設定することができる。

75条

1項 同1の 鉱区 中同1の区域においては、二以上の 租鉱権 を設定することができない。但し、前条の場合は、この限りでない。

76条 (存続期間及びその延長)

1項 租鉱権 の存続期間は、登録の日から10年以内とする。

2項 前項の期間は、その満了に際し、延長することができる。

3項 前項の規定により延長する期間は、5年をこえることができない。

4項 租鉱権 及び 一般採掘権者 は、第2項の規定により存続期間を延長しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、契約書を添えて経済産業大臣に申請し、その認可を受けなければならない。

77条 (設定の申請)

1項 租鉱権 を設定しようとするときは、租鉱権者となろうとする者及び 一般採掘権者 は、経済産業省令で定める手続に従い、次に掲げる事項を記載した申請書に区域図、租鉱権の設定を必要とする理由を記載した書面及びその設定に関する契約書を添えて、経済産業大臣に提出し、その認可を受けなければならない。

1号 申請の区域の所在地

2号 申請の区域の面積

3号 目的とする 鉱物 の名称

4号 採掘権の登録番号

5号 鉱床を特定したときは、その鉱床

6号 存続期間

7号 租鉱料を支払うべきときは、租鉱料並びにその支払の時期及び方法

8号 氏名又は名称及び住所

2項 特定の鉱床を目的として 租鉱権 を設定しようとするときは、前項の書類の外、申請書に鉱床図及びその説明書を添えなければならない。

3項 経済産業大臣は、第1項の申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を認可してはならない。

1号 その申請に係る残鉱の掘採その他 鉱区 の一部における 鉱物 の経済的開発を行うため必要があること。

2号 その申請に係る 租鉱権 者となろうとする者が前号の経済的開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること。

3号 その申請に係る 租鉱権 者となろうとする者が 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること イからハまでのいずれにも該当しないこと。

4項 租鉱権 者となろうとする者が租鉱権の設定の認可の通知を受けた日から30日以内に、経済産業省令で定める手続に従い、登録免許税を納付しないときは、認可は、その効力を失う。

78条 (租鉱区の増減)

1項 租鉱権 及び 一般採掘権者 は、 租鉱区 を増減することができる。

2項 前条の規定は、 租鉱区 の増減に準用する。

79条 (行為の効力の承継)

1項 租鉱権 の設定又は 租鉱区 の増加があつたときは、この法律の規定により 一般採掘権者 がした手続その他の行為は、租鉱権の範囲内において、租鉱権者に対しても、その効力を有する。

2項 租鉱権 の消滅又は 租鉱区 の減少があつたときは、この法律の規定により租鉱権者がした手続その他の行為は、 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により設定された採掘権(以下「 一般採掘権 」という。)の範囲内において、 一般採掘権者 に対しても、その効力を有する。ただし、 一般採掘権 の消滅による租鉱権の消滅の場合は、この限りでない。

80条 (採掘権の変更と租鉱権)

1項 一般採掘権者 は、 租鉱区 について 鉱区 の減少又は分割の出願をしようとするときは、あらかじめ 租鉱権 者の承諾を得なければならない。 一般採掘権 の上に租鉱権が存する場合において、一般採掘権を放棄しようとするときも、同様とする。

81条 (消滅の請求)

1項 一般採掘権者 は、 租鉱権 者が租鉱料を支払うべき場合において、その支払を遅滞したときは、3月以上の期間を定めてその履行を催告し、その期間内に履行しないときは、租鉱権の消滅を請求することができる。

82条 (放棄)

1項 租鉱権 者は、租鉱料を支払うべきときは、6箇月前に予告し、又は期限の到来しない6箇月分の租鉱料を支払わなければ、租鉱権を放棄することができない。但し、天災その他避けることのできない事由によつて、租鉱権を設定した目的を達することができなくなつたときは、この限りでない。

83条 (取消し)

1項 経済産業大臣は、 租鉱権 者が次の各号のいずれかに該当するときは、租鉱権を取り消すことができる。

1号 第29条第1項第3号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること又はハに該当するに至つたとき。

2号 第87条 《準用 第17条、第20条、第23条第1…》 項から第4項まで、第26条、第43条第1項から第4項まで、第52条から第54条まで、第56条第1項及び第2項、第61条、第63条第2項及び第3項、第64条、第64条の二、第68条並びに第70条の規定は において準用する 第63条第2項 《2 一般採掘権者は、事業に着手する前に、…》 経済産業省令で定める手続に従い、施業案を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。 これを変更するときも、同様とする。 の施業案によらないで 鉱業 を行つたとき。

3号 第86条 《事業着手の義務 租鉱権者は、租鉱権の設…》 又は移転の登録があつた日から6箇月以内に、事業に着手しなければならない。 2 租鉱権者は、引き続き6箇月以上その事業を休止してはならない。 の規定に違反して事業に着手しないとき、又は引き続き6月以上休業したとき。

4号 第120条 《事業の停止 経済産業大臣は、供託をしな…》 ければならない者が供託をしないときは、その事業の停止を命ずることができる。 の規定による命令に従わないとき。

5号 鉱山保安法 第33条第2項 《2 産業保安監督部長は、施業案中保安に関…》 する事項について、その変更を命ずることができる。第34条 《 経済産業大臣は、鉱業の実施により、危害…》 若しくは鉱害を生じ、鉱物資源若しくは施設を損じ、又はそのおそれが多いと認める場合において、保安のため必要があるときは、鉱業権者に対し、その鉱業の停止を命ずることができる。 又は 第35条 《 産業保安監督部長は、鉱業権者がこの法律…》 又はこの法律に基づく経済産業省令に違反したときは、その鉱業権者に対し、1年以内の期間を定めて、その鉱業の停止を命ずることができる。 の規定による命令に従わないとき。

2項 第48条第4項 《4 前3項の規定により鉱務監督官がした命…》 令は、産業保安監督部長が第36条から第38条までの規定によりしたものとみなす。 から第6項までの規定は、前項の規定による 租鉱権 の取消しに係る聴聞に準用する。

84条 (登録)

1項 租鉱権 の設定、変更、存続期間の延長、相続その他の一般承継による移転及び消滅は、 鉱業 原簿に登録する。

2項 前項の規定による登録は、登記に代るものとする。

3項 登録に関する規程は、政令で定める。

4項 第1項の規定による登録に関する処分については、 行政手続法 第2章及び第3章の規定は、適用しない。

85条 (登録の効力)

1項 前条第1項に掲げる事項は、相続その他の一般承継、 一般採掘権者 の採掘 鉱区 の減少による 租鉱権 の変更又は 一般採掘権 の消滅、採掘鉱区の減少、存続期間の満了若しくは混同による租鉱権の消滅の場合を除き、登録しなければ、その効力を生じない。

86条 (事業着手の義務)

1項 租鉱権 者は、租鉱権の設定又は移転の登録があつた日から6箇月以内に、事業に着手しなければならない。

2項 租鉱権 者は、引き続き6箇月以上その事業を休止してはならない。

87条 (準用)

1項 第17条 《鉱業権者の資格 日本国民又は日本国法人…》 でなければ、鉱業権者となることができない。 但し、条約に別段の定があるときは、この限りでない。第20条 《 第18条第2項の申請があつたときは、試…》 掘権の存続期間の満了の後でも、その申請が拒否されるまで、又は延長の登録があるまでは、その試掘権は、存続するものとみなす。第23条第1項 《2人以上共同して鉱業出願をした者以下「共…》 同鉱業出願人」という。は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 から第4項まで、 第26条 《設備設計書 経済産業大臣は、鉱害を防止…》 する方法を調査するため必要があると認めるときは、鉱業出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。第43条第1項 《鉱業権を共有する者以下「共同鉱業権者」と…》 いう。は、経済産業省令で定める手続に従い、そのうちの1人を代表者と定め、これを経済産業大臣に届け出なければならない。 から第4項まで、 第52条 《取消し等の処分 経済産業大臣は、錯誤に…》 より、鉱業権の設定、鉱区の増減、分割若しくは合併又は鉱業権の移転の許可をしたときは、その錯誤を訂正するため、鉱業権の取消し又は変更の処分をしなければならない。 から 第54条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が他人の鉱業…》 又は貯留事業等を著しく妨害するに至つた場合において、他にその妨害を排除する方法がないと認めるときは、鉱区のその部分について減少の処分をし、又は鉱業権を取り消すことができる。 まで、 第56条第1項 《経済産業大臣は、第53条又は第54条の規…》 定による鉱区の減少の処分をしようとするときは、行政手続法第13条第1項の規定による意見陳述のための手続の区分にかかわらず、聴聞を行わなければならない。 及び第2項、 第61条 《表示の変更 経済産業大臣は、鉱区の所在…》 地の名称若しくは地目、境界又は面積についての鉱区図の記載が事実と相違することを発見したときは、その鉱区図を更正し、当該鉱業権につき変更の登録をした後、その旨を鉱業権者に通知しなければならない。第63条第2項 《2 一般採掘権者は、事業に着手する前に、…》 経済産業省令で定める手続に従い、施業案を定め、経済産業大臣の認可を受けなければならない。 これを変更するときも、同様とする。 及び第3項、 第64条 《掘採の制限 鉱業権者は、鉄道、軌道、道…》 路、水道、運河、港湾、河川、湖、沼、池、橋、堤防、ダム、かヽんヽがヽいヽ排水施設、公園、墓地、学校、病院、図書館及びその他の公共の用に供する施設並びに建物の地表地下とも50メートル以内の場所において鉱第64条 《掘採の制限 鉱業権者は、鉄道、軌道、道…》 路、水道、運河、港湾、河川、湖、沼、池、橋、堤防、ダム、かヽんヽがヽいヽ排水施設、公園、墓地、学校、病院、図書館及びその他の公共の用に供する施設並びに建物の地表地下とも50メートル以内の場所において鉱 の二、 第68条 《鉱業事務所 鉱業権者は、事業に着手した…》 ときは、遅滞なく、鉱区の所在地又はその付近に鉱業事務所を定め、その所在地及び着手の年月日を経済産業大臣に届け出なければならない。 並びに 第70条 《坑内実測図及び鉱業簿 採掘権者は、経済…》 産業省令で定める手続に従い、坑内実測図及び鉱業簿を作成し、鉱業事務所に備えて置かなければならない。 の規定は、 租鉱権 及び租鉱権者の 鉱業 準用する。

4章 勧告及び協議

88条 (鉱業権の交換又は売渡し)

1項 経済産業大臣は、同種の鉱床中に存する 鉱物 鉱区 が錯そうする地域において、 鉱業 権の交換又は売渡しを行わせることによつてその地域の鉱床を経済的かつ能率的に開発し、公共の利益を増進することができると認めるときは、鉱業権の交換又は売渡しについて、当該鉱業権者に勧告することができる。

89条 (鉱区の増減)

1項 経済産業大臣は、 一般採掘権者 の同種の鉱床中に存する 鉱物 の採掘 鉱区 が隣接する場合において、鉱区の位置形状が鉱床の位置形状と相違し、その鉱区の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、当該一般採掘権者に対し、鉱区の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、鉱区相互の間の鉱区の増減の出願について協議すべきことを勧告することができる。

2項 一般採掘権者 は、同種の鉱床中に存する 鉱物 の採掘 鉱区 が隣接する場合において、鉱区の位置形状が鉱床の位置形状と相違し、その鉱区の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないときは、他の一般採掘権者に対し、鉱区の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、鉱区相互の間に鉱区の増減の出願をすることについて協議することができる。

3項 前2項の規定による協議に基づく出願については、 第44条第3項 《3 第21条、第22条、第24条から第2…》 8条まで、第29条第1項第3号を除く。及び第2項並びに第37条の規定は、第1項の出願に準用する。 の規定にかかわらず、 第22条 《鉱床説明書 前条第1項の規定により採掘…》 権の設定を受けようとする者は、同項の規定による出願と同時に、出願の区域について目的とする鉱物の鉱床の位置、走向、傾斜、厚さその他鉱床の状態を記述した鉱床説明書を提出しなければならない。 2 前項の鉱床第24条 《都道府県知事との協議 経済産業大臣は、…》 鉱業出願があつたときは、関係都道府県知事国の所有する土地については、当該行政機関に協議しなければならない。 から 第28条 《採掘出願の日時 試掘出願をした者以下「…》 試掘出願人」という。がその試掘出願地と重複してその目的となつている鉱物と同種の鉱床中に存する鉱物を目的として採掘出願をしたときは、その重複する部分については、試掘出願をしなかつたものとみなし、試掘権の まで並びに 第29条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること第4号から第9号までに係る部分に限る。及び第2項の規定は、適用しない。

4項 第1項又は第2項の規定による協議に基く出願は、当事者が連名でしなければならない。

90条 (決定の申請)

1項 前条第1項又は第2項の規定による協議をすることができず、又は協議が調わないときは、当事者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の決定を申請することができる。

91条 (意見の聴取)

1項 経済産業大臣は、前条の規定による決定の申請を受理したときは、その申請書の副本を当該 一般採掘権者 並びに当該 一般採掘権 の抵当権者及び 租鉱権 者に交付するとともに、当事者の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をしようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当事者に通知し、かつ、これを公示しなければならない。

3項 第1項の意見の聴取に際しては、当事者及び利害関係人に対して、当該事案について、証拠を提示し、意見を述べる機会を与えなければならない。

92条 (処分の禁止)

1項 第90条 《決定の申請 前条第1項又は第2項の規定…》 による協議をすることができず、又は協議が調わないときは、当事者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の決定を申請することができる。 の規定による決定の申請があつたときは、 一般採掘権者 は、その申請を拒否する旨の決定があるまで、 第99条 《決定の失効 対価を支払うべき者が第93…》 条の決定において定めた対価の支払の時期までに、その対価の全部の支払又は供託をしないときは、決定は、その効力を失う。 の規定によつて決定がその効力を失うまで、又は決定に基づき 一般採掘権 の変更の登録があるまでは、当該一般採掘権を譲渡し、又は変更することができない。

93条 (決定)

1項 経済産業大臣は、次に掲げる事項を定めて、 鉱区 相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。

1号 当該 鉱区 の所在地

2号 当該 一般採掘権 の登録番号

3号 一般採掘権 の変更の内容

4号 対価並びにその支払の時期及び方法

94条 (決定の方式)

1項 前条の決定は、文書をもつて行い、且つ、理由を附さなければならない。

2項 経済産業大臣は、前条の決定をしたときは、決定書の謄本を当事者に交付しなければならない。

95条 (決定の効果)

1項 第93条 《決定 経済産業大臣は、次に掲げる事項を…》 定めて、鉱区相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。 1 当該鉱区の所在地 2 当該一般採掘権の登録番号 3 一般採掘権の変更の内容 4 対価並びにその支払の時期及び方法 の決定があつたときは、当事者の間に、 鉱区 相互の間の鉱区の増減について協議がととのつたものとみなす。

2項 前項の規定により協議がととのつたものとみなされたときは、当事者の一方は、 第89条第4項 《4 第1項又は第2項の規定による協議に基…》 く出願は、当事者が連名でしなければならない。 の規定にかかわらず、単独で 鉱区 の増減の出願をすることができる。

96条 (鉱区の増減と租鉱権)

1項 一般採掘権者 の採掘 鉱区 のうち 租鉱権 が設定されている部分について、 第93条 《決定 経済産業大臣は、次に掲げる事項を…》 定めて、鉱区相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。 1 当該鉱区の所在地 2 当該一般採掘権の登録番号 3 一般採掘権の変更の内容 4 対価並びにその支払の時期及び方法 の決定に基づき鉱区の減少の登録があつたときは、租鉱権は、鉱区の減少により 租鉱区 が減少した限度においては、鉱区の増加があつた 一般採掘権 の上にも存続するものとする。

2項 経済産業大臣は、 鉱区 相互の間の鉱区の増減について、 第93条 《決定 経済産業大臣は、次に掲げる事項を…》 定めて、鉱区相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。 1 当該鉱区の所在地 2 当該一般採掘権の登録番号 3 一般採掘権の変更の内容 4 対価並びにその支払の時期及び方法 の決定をする場合において、 租鉱権 が二以上の 一般採掘権 の上に存続することとなるときは、決定において租鉱権者が各 一般採掘権者 に対して支払うべき租鉱料の割合を定めなければならない。

97条 (対価の不服の訴え)

1項 第93条 《決定 経済産業大臣は、次に掲げる事項を…》 定めて、鉱区相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。 1 当該鉱区の所在地 2 当該一般採掘権の登録番号 3 一般採掘権の変更の内容 4 対価並びにその支払の時期及び方法 の決定のうち対価について不服のある者は、その決定書の謄本の交付を受けた日から6箇月以内に、訴えをもつてその額の増減を請求することができる。

2項 前項の訴えにおいては、 第90条 《決定の申請 前条第1項又は第2項の規定…》 による協議をすることができず、又は協議が調わないときは、当事者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の決定を申請することができる。 の規定による決定の申請をした者又は当該 一般採掘権者 を被告とする。

98条 (対価の供託)

1項 次に掲げる場合においては、対価を支払うべき者は、その対価を供託しなければならない。

1号 対価を提供した場合において、対価を受けるべき者がその受領を拒んだとき。

2号 対価を受けるべき者が対価を受領することができないとき。

3号 決定のうち対価について不服の訴えがあつたとき。

4号 当該 一般採掘権 について抵当権が存するとき。ただし、抵当権者の承諾を得たときは、この限りでない。

2項 前項第4号の場合においては、抵当権者は、供託金に対しても、その権利を行うことができる。

99条 (決定の失効)

1項 対価を支払うべき者が 第93条 《決定 経済産業大臣は、次に掲げる事項を…》 定めて、鉱区相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。 1 当該鉱区の所在地 2 当該一般採掘権の登録番号 3 一般採掘権の変更の内容 4 対価並びにその支払の時期及び方法 の決定において定めた対価の支払の時期までに、その対価の全部の支払又は供託をしないときは、決定は、その効力を失う。

100条 (施業案の変更)

1項 経済産業大臣は、 第40条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の評価に従い、特…》 定鉱物の開発を最も適切に行うことができると認められる者を選定し、その者に対し、その申請に係る鉱業権の設定の許可をするものとする。 又は第7項の規定により試掘権の設定を受けた試掘権者(以下この条において「 特定試掘権者 」という。)の施業案を変更しなければその 鉱区 の完全な開発に資することができないと認めるときは、当該 特定試掘権者 に対し、施業案を変更すべきことを勧告することができる。

2項 経済産業大臣は、採掘権者又は 租鉱権 者の施業案を変更しなければその 鉱区 又は 租鉱区 の鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、採掘権者又は租鉱権者に対し、施業案を変更すべきことを勧告することができる。

3項 経済産業大臣は、 特定試掘権者 又は採掘権者若しくは 租鉱権 者が前2項の規定による勧告を受けた日から60日以内に施業案を変更しないときは、施業案の変更を命ずることができる。

4項 経済産業大臣は、前項の規定による命令をしようとするときは、 行政手続法 第13条第1項 《行政庁は、不利益処分をしようとする場合に…》 は、次の各号の区分に従い、この章の定めるところにより、当該不利益処分の名あて人となるべき者について、当該各号に定める意見陳述のための手続を執らなければならない。 1 次のいずれかに該当するとき 聴聞 の規定による意見陳述のための手続の区分にかかわらず、聴聞を行わなければならない。

5項 第48条第4項 《4 経済産業大臣は、前項の聴聞をしようと…》 するときは、その期日の1週間前までに、行政手続法第15条第1項の規定による通知をし、かつ、事案の要旨並びに聴聞の期日及び場所を公示しなければならない。 から第6項までの規定は、第3項の規定による命令に係る聴聞に準用する。

4章の2 鉱物の探査

100条の2 (鉱物の探査の許可)

1項 鉱物 の探査(鉱物資源の開発に必要な地質構造等の調査(鉱物の掘採を伴わないものに限る。)であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。)を行おうとする者は、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。

2項 前項の規定による申請をしようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、次に掲げる事項を記載した申請書に探査を行おうとする区域を表示する図面を添えて、経済産業大臣に提出しなければならない。

1号 申請の区域の所在地

2号 探査の期間

3号 探査の方法

4号 氏名又は名称及び住所

5号 その他経済産業省令で定める事項

3項 経済産業大臣は、第1項の許可をしたときは、許可証を交付しなければならない。

4項 前項の規定により許可証の交付を受けた者は、当該許可に係る探査を行うときは、当該許可証を携帯していなければならない。

5項 第3項の許可証の再交付及び返納その他許可証に関する手続的事項は、経済産業省令で定める。

100条の3 (探査の許可の基準)

1項 経済産業大臣は、前条第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。

1号 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること。

2号 その申請に係る者が次のいずれにも該当しないこと。

この法律に規定する罪を犯し、刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から2年を経過しない者

第100条 《施業案の変更 経済産業大臣は、第40条…》 第3項又は第7項の規定により試掘権の設定を受けた試掘権者以下この条において「特定試掘権者」という。の施業案を変更しなければその鉱区の完全な開発に資することができないと認めるときは、当該特定試掘権者に対 の五(第3号を除く。)の規定により許可を取り消され、その取消しの日から2年を経過しない者

法人であつて、その業務を行う役員のうちにイ又はロのいずれかに該当する者があるもの

3号 その申請に係る探査が、他人の 鉱区 で行われるものであつて、当該鉱区における他人の 鉱業 の実施を著しく妨害するものでないこと。

4号 その申請に係る探査が、他人の許可貯留区域等の直上の区域で行われるものであつて、当該許可貯留区域等における他人の貯留事業等の実施を著しく妨害するものでないこと。

5号 その申請に係る探査が、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、公共の福祉に反するものでないこと。

6号 前各号に掲げるもののほか、その申請に係る探査が内外の社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、公共の利益の増進に支障を及ぼすおそれがあるものでないこと。

100条の4 (変更の許可等)

1項 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者は、当該許可に係る同条第2項各号(第4号を除く。)に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。ただし、経済産業省令で定める軽微な変更については、この限りでない。

2項 前条の規定は、前項の許可について準用する。

3項 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者は、同条第2項第4号に掲げる事項に変更があつたとき、又は第1項ただし書の経済産業省令で定める軽微な変更をしたときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。

100条の5 (探査の許可の取消し)

1項 経済産業大臣は、 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者が次の各号のいずれかに該当するときは、同項の許可を取り消すことができる。

1号 その者が行う探査の方法が 第100条の3第1号 《探査の許可の基準 第100条の3 経済産…》 業大臣は、前条第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること の基準に適合しなくなつたとき。

2号 第100条の3第2号 《探査の許可の基準 第100条の3 経済産…》 業大臣は、前条第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること又はハに該当するに至つたとき。

3号 その者が行う探査が 第100条の3第3号 《探査の許可の基準 第100条の3 経済産…》 業大臣は、前条第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること から第5号までのいずれかに適合しなくなつたとき。

4号 第100条の7第1項 《第100条の2第1項又は第100条の4第…》 1項の許可には、条件を付し、及びこれを変更することができる。 の規定により付された条件に違反したとき。

5号 偽りその他不正の行為により 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 又は前条第1項の許可を受けたとき。

100条の6 (違反行為に対する措置)

1項 経済産業大臣は、次の各号のいずれかに該当する者に対し、当該違反行為に係る作業の中止、当該違反行為に係る探査に使用した装置若しくは物件の除去又は原状の回復を命ずることができる。

1号 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 又は 第100条の4第1項 《第100条の2第1項の許可を受けた者は、…》 当該許可に係る同条第2項各号第4号を除く。に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。 ただし、経済産業省令で定める軽微な変更につ の規定に違反して探査を行つた者

2号 次条第1項の規定により付された条件に違反した者

100条の7 (許可の条件)

1項 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 又は 第100条の4第1項 《第100条の2第1項の許可を受けた者は、…》 当該許可に係る同条第2項各号第4号を除く。に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。 ただし、経済産業省令で定める軽微な変更につ の許可には、条件を付し、及びこれを変更することができる。

2項 前項の条件は、当該許可の趣旨に照らして、又は当該許可に係る事項の確実な実施を図るために必要な最小限度のものに限り、かつ、当該許可を受けた者に不当な義務を課することとなるものであつてはならない。

100条の8 (探査の許可を受けた者である法人の合併及び分割)

1項 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者である法人の合併の場合(同項の許可を受けた者である法人と同項の許可を受けた者でない法人が合併する場合においては、同項の許可を受けた者である法人が存続する場合を除く。又は分割の場合(当該許可に係る探査の事業の全部を承継させる場合に限る。)において当該合併又は分割について経済産業大臣の承認を受けたときは、合併後存続する法人若しくは合併により設立された法人又は分割により当該事業の全部を承継した法人は、同項の許可を受けた者の地位を承継する。

2項 第100条 《施業案の変更 経済産業大臣は、第40条…》 第3項又は第7項の規定により試掘権の設定を受けた試掘権者以下この条において「特定試掘権者」という。の施業案を変更しなければその鉱区の完全な開発に資することができないと認めるときは、当該特定試掘権者に対 の三(第2号及び第6号に係る部分に限る。)の規定は、前項の承認について準用する。この場合において、同条第2号中「その申請に係る者」とあるのは、「合併後存続する法人若しくは合併により設立される法人又は分割により当該許可に係る探査の事業の全部を承継する法人」と読み替えるものとする。

100条の9 (探査の許可を受けた者の相続)

1項 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者が死亡した場合においては、相続人(相続人が二以上ある場合においては、その全員の同意により当該許可に係る探査の事業を承継すべき相続人を選定したときは、その者。以下この条において同じ。)が当該許可に係る探査の事業を引き続き行おうとするときは、その相続人は、被相続人の死亡後60日以内に経済産業大臣に申請して、その承認を受けなければならない。

2項 相続人が前項の承認の申請をした場合においては、被相続人の死亡の日からその承認を受ける日又は承認をしない旨の通知を受ける日までは、被相続人に対してした 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可は、その相続人に対してしたものとみなす。

3項 第100条 《施業案の変更 経済産業大臣は、第40条…》 第3項又は第7項の規定により試掘権の設定を受けた試掘権者以下この条において「特定試掘権者」という。の施業案を変更しなければその鉱区の完全な開発に資することができないと認めるときは、当該特定試掘権者に対 の三(第2号イ及び並びに第6号に係る部分に限る。)の規定は、第1項の承認について準用する。

4項 第1項の承認を受けた相続人は、被相続人に係る 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者の地位を承継する。

100条の10 (国に関する特例)

1項 国の機関が行う探査については、 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けることを要しない。この場合において、当該国の機関は、その探査を行おうとするときは、あらかじめ、経済産業大臣に協議しなければならない。

100条の11 (探査の結果の報告)

1項 経済産業大臣は、 鉱物 の存在状況を把握し、又は探査の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、経済産業省令で定めるところにより、 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可を受けた者に対し、その探査の結果を報告すべきことを命ずることができる。

5章 土地の使用及び収用

101条 (土地の立入り)

1項 鉱業 に関する測量又は実地調査のため必要があるときは、鉱業権の設定を受けようとする者、 租鉱権 者となろうとする者、鉱業出願人、鉱業権者又は租鉱権者は、経済産業大臣の許可を受けて、他人の土地に立ち入り、又は支障となる竹木を伐採することができる。

2項 経済産業大臣は、前項の許可の申請があつたときは、土地の所有者及び占有者並びに竹木の所有者にその旨を通知し、意見書を提出する機会を与えなければならない。

3項 第1項の許可を受けた者は、他人の土地に立ち入り、又は竹木を伐採するときは、あらかじめ土地の占有者及び竹木の所有者に通知しなければならない。

102条

1項 前条の規定により他人の土地に立ち入り、又は竹木を伐採しようとする者は、経済産業大臣の許可を受けたことを証する書面を携帯し、土地の占有者又は竹木の所有者の請求があつたときは、これを提示しなければならない。

103条

1項 第101条 《土地の立入り 鉱業に関する測量又は実地…》 調査のため必要があるときは、鉱業権の設定を受けようとする者、租鉱権者となろうとする者、鉱業出願人、鉱業権者又は租鉱権者は、経済産業大臣の許可を受けて、他人の土地に立ち入り、又は支障となる竹木を伐採する の規定により他人の土地に立ち入り、又は竹木を伐採した者は、これによつて生じた損失を補償しなければならない。

104条 (使用の目的)

1項 鉱業 権者又は 租鉱権 者は、 鉱区 若しくは 租鉱区 又はその附近において他人の土地を左に掲げる目的のため利用することが必要且つ適当であつて、他の土地をもつて代えることが著しく困難なときは、これを使用することができる。

1号 坑口又は坑井の開設

2号 露天掘による 鉱物 の掘採

3号 探鉱又は 鉱物 の掘採作業のため必要な機械設備の設置

4号 坑木、火薬類、燃料、カーバイドその他の重要資材、 鉱物 、土石、鉱又はの置場又は捨場の設置

5号 選鉱又は製錬用の施設の設置

6号 鉄道、軌道、索道、石油若しくは可燃性天然ガスの輸送管、道路、運河、港湾、用排水路、池井又は電気工作物の開設

7号 鉱害の予防又は回復のため必要な施設

8号 鉱業 用の事務所又は鉱業に従事する者の宿舎若しくは保健衛生施設の設置

105条 (収用の目的)

1項 採掘権者は、 鉱区 又はその附近において他人の土地を左に掲げる目的に供した結果、その土地の形質を変更し、これを原状に回復することが著しく困難となつた場合において、なおその土地をその目的に利用することが必要且つ適当であつて、他の土地をもつて代えることが著しく困難なときは、他人の土地を収用することができる。

1号 坑口又は坑井の開設

2号 土石又はの捨場の設置

3号 選鉱又は製錬用の施設の設置

4号 鉄道、軌道、索道、道路、運河、港湾、用排水路又は池井の開設

106条 (許可及び公告)

1項 鉱業 権者又は 租鉱権 者は、前2条の規定により他人の土地を使用し、又は収用しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の規定による許可の申請があつたときは、関係都道府県知事に協議するとともに、 鉱業 権者又は 租鉱権 並びに土地の所有者及び土地に関して権利を有する者の出頭を求めて、公開による意見の聴取を行わなければならない。

3項 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をしようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当事者に通知し、かつ、これを公示しなければならない。

4項 第2項の意見の聴取に際しては、当事者に対して、当該事案について、証拠を提示し、意見を述べる機会を与えなければならない。

5項 経済産業大臣は、第1項の許可をしたときは、次に掲げる事項を公告しなければならない。

1号 土地を使用し、又は収用しようとする者の氏名又は名称及び住所

2号 使用又は収用の目的

3号 使用し、又は収用しようとする土地の所在地及び区域

4号 使用し、又は収用しようとする土地を表示する図面の縦覧場所

6項 経済産業大臣は、第1項の許可をしたときは、直ちに、関係都道府県知事を経由して、使用し、又は収用しようとする土地が所在する市町村の長にその旨を通知するとともに、その土地を表示する図面を送付しなければならない。

106条の2 (使用又は収用の手続の保留)

1項 鉱業 権者又は 租鉱権 者は、使用し、又は収用しようとする土地の全部又は一部について、前条第1項の許可後の使用又は収用の手続を保留することができる。

2項 鉱業 権者又は 租鉱権 者は、前項の規定によつて使用又は収用の手続を保留しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、前条第1項の規定による申請と同時に、その旨を記載した申立書を提出しなければならない。

3項 経済産業大臣は、前項の規定による申立てがあつたときは、前条第5項又は第6項の規定による公告又は通知の際、あわせて同条第1項の許可後の使用又は収用の手続が保留される旨及び手続が保留される土地の区域を公告し、又は通知しなければならない。

107条 (土地収用法の適用)

1項 第104条 《使用の目的 鉱業権者又は租鉱権者は、鉱…》 区若しくは租鉱区又はその附近において他人の土地を左に掲げる目的のため利用することが必要且つ適当であつて、他の土地をもつて代えることが著しく困難なときは、これを使用することができる。 1 坑口又は坑井の 又は 第105条 《収用の目的 採掘権者は、鉱区又はその附…》 近において他人の土地を左に掲げる目的に供した結果、その土地の形質を変更し、これを原状に回復することが著しく困難となつた場合において、なおその土地をその目的に利用することが必要且つ適当であつて、他の土地 の規定による土地の使用又は収用に関しては、この法律に別段の定がある場合を除く外、 土地収用法 1951年法律第219号)の規定を適用する。

2項 第104条 《使用の目的 鉱業権者又は租鉱権者は、鉱…》 区若しくは租鉱区又はその附近において他人の土地を左に掲げる目的のため利用することが必要且つ適当であつて、他の土地をもつて代えることが著しく困難なときは、これを使用することができる。 1 坑口又は坑井の 又は 第105条 《収用の目的 採掘権者は、鉱区又はその附…》 近において他人の土地を左に掲げる目的に供した結果、その土地の形質を変更し、これを原状に回復することが著しく困難となつた場合において、なおその土地をその目的に利用することが必要且つ適当であつて、他の土地 の規定による土地の使用又は収用については、 第106条第1項 《鉱業権者又は租鉱権者は、前2条の規定によ…》 り他人の土地を使用し、又は収用しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。 又は第5項の規定による許可又は公告があつたときは、 土地収用法 第20条 《事業の認定の要件 国土交通大臣又は都道…》 府県知事は、申請に係る事業が左の各号のすべてに該当するときは、事業の認定をすることができる。 1 事業が第3条各号の1に掲げるものに関するものであること。 2 起業者が当該事業を遂行する充分な意思と能 の規定による事業の認定又は 第26条第1項 《国土交通大臣又は都道府県知事は、第20条…》 の規定によつて事業の認定をしたときは、遅滞なく、その旨を起業者に文書で通知するとともに、起業者の名称、事業の種類、起業地、事業の認定をした理由及び次条の規定による図面の縦覧場所を国土交通大臣にあつては の規定による事業の認定の告示があつたものとみなし、 第106条第6項 《6 経済産業大臣は、第1項の許可をしたと…》 きは、直ちに、関係都道府県知事を経由して、使用し、又は収用しようとする土地が所在する市町村の長にその旨を通知するとともに、その土地を表示する図面を送付しなければならない。 の規定による通知は同法第26条の2第1項の規定による通知と、 第106条第6項 《6 経済産業大臣は、第1項の許可をしたと…》 きは、直ちに、関係都道府県知事を経由して、使用し、又は収用しようとする土地が所在する市町村の長にその旨を通知するとともに、その土地を表示する図面を送付しなければならない。 の規定により市町村長が送付を受けた図面は同法第26条の2第2項の規定により公衆の縦覧に供すべき図面と、前条第3項の規定による公告は同法第33条の規定による告示とみなす。

3項 経済産業大臣は、 第106条第5項 《5 経済産業大臣は、第1項の許可をしたと…》 きは、次に掲げる事項を公告しなければならない。 1 土地を使用し、又は収用しようとする者の氏名又は名称及び住所 2 使用又は収用の目的 3 使用し、又は収用しようとする土地の所在地及び区域 4 使用し の規定による公告をしたときは、 土地収用法 第26条第2項 《2 都道府県知事は、前項の規定による告示…》 をしたときは、直ちに、国土交通大臣にその旨を報告しなければならない。 及び第3項の規定にかかわらず、公害等調整委員会又は収用委員会の要求があつた場合においては、土地の使用又は収用の許可に関する書類の写しを、公害等調整委員会又は収用委員会に送付しなければならない。

108条 (水の使用)

1項 土地の使用及び収用に関する規定は、水の使用に関する権利に準用する。

6章 鉱害の賠償 > 1節 賠償義務

109条 (賠償義務)

1項 鉱物 の掘採のための土地の掘、坑水若しくは廃水の放流、捨石若しくは鉱又は鉱煙の排出によつて他人に損害を与えたときは、損害の発生の時における当該 鉱区 鉱業 権者(当該鉱区に 租鉱権 が設定されているときは、その 租鉱区 については、当該租鉱権者)が、損害の発生の時既に鉱業権が消滅しているときは、鉱業権の消滅の時における当該鉱区の鉱業権者(鉱業権の消滅の時に当該鉱業権に租鉱権が設定されていたときは、その租鉱区については、当該租鉱権者)が、その損害を賠償する責に任ずる。

2項 前項の場合において、損害が二以上の 鉱区 又は 租鉱区 鉱業 権者又は 租鉱権 者の作業によつて生じたときは、各鉱業権者又は租鉱権者は、連帯して損害を賠償する義務を負う。損害が二以上の鉱区又は租鉱区の鉱業権者又は租鉱権者の作業のいずれによつて生じたかを知ることができないときも、同様とする。

3項 前2項の場合において、損害の発生の後に 鉱業 権の譲渡があつたときは、損害の発生の時の鉱業権者及びその後の鉱業権者が、損害の発生の後に 租鉱権 の設定があつたときは、損害の発生の時の鉱業権者及び損害の発生の後に租鉱権者となつた者が、連帯して損害を賠償する義務を負う。

4項 第1項又は第2項の規定により 租鉱権 者が損害を賠償すべき場合においては、損害の発生の時当該租鉱権が設定されている 鉱区 鉱業 権者及びその後の鉱業権者が、損害の発生の時既に鉱業権が消滅しているときは鉱業権の消滅の時における鉱業権者が、租鉱権者と連帯して損害を賠償する義務を負う。

5項 前4項の規定による賠償については、 共同鉱業権者 又は共同 租鉱権 者(租鉱権を共有する者をいう。)の義務は、連帯とする。

110条 (負担部分と償還請求)

1項 前条第2項に規定する連帯債務者相互の間においては、その各自の負担部分は、等しいものと推定する。

2項 前条第3項の場合において、 鉱業 権を譲り受けた者又は損害の発生の後に 租鉱権 者となつた者が賠償の義務を履行したときは、同条第1項又は第2項の規定により損害を賠償すべき者に対し、償還を請求することができる。同条第4項の場合において鉱業権者が賠償の義務を履行したときも、同様とする。

111条 (賠償)

1項 損害は、公正且つ適切に賠償されなければならない。

2項 損害の賠償は、金銭をもつてする。但し、賠償金額に比して著しく多額の費用を要しないで原状の回復をすることができるときは、被害者は、原状の回復を請求することができる。

3項 賠償義務者の申立があつた場合において、裁判所が適当であると認めるときは、前項の規定にかかわらず、金銭をもつてする賠償に代えて原状の回復を命ずることができる。

112条 (賠償についての基準)

1項 経済産業大臣は、損害の賠償に関する争議の予防又は解決に資するため、総合資源エネルギー調査会に諮問して、損害の賠償の範囲、方法等についての公正かつ適切な一般的基準を作成し、これを公表することができる。

2項 何人も、前項の基準に拘束されるものではない。

113条 (賠償についてのしん酌)

1項 損害の発生又は拡大に関して被害者の責に帰すべき事由があつたときは、裁判所は、損害賠償の責任及び範囲を定めるのについて、これをしん酌することができる。天災その他の不可抗力が競合したときも、同様とする。

114条 (損害賠償の予定)

1項 損害賠償の額が予定された場合において、その額が著しく不相当であるときは、当事者は、その増減を請求することができる。

2項 土地又は建物に関する損害について予定された賠償額の支払は、賠償の目的となる損害の原因及び内容並びに賠償の範囲及び金額について、政令で定めるところにより、登録をしたときは、その後その土地又は建物について権利を取得した者に対しても、その効力を生ずる。

115条 (消滅時効)

1項 損害賠償請求権は、次に掲げる場合には、時効によつて消滅する。

1号 被害者が損害及び賠償義務者を知つた時から3年間行使しないとき。

2号 損害の発生の時から20年間行使しないとき。

2項 人の生命又は身体を害した場合における損害賠償請求権の消滅時効についての前項第1号の規定の適用については、同号中「3年間」とあるのは、「5年間」とする。

3項 前2項の期間は、進行中の損害については、その進行のやんだ時から起算する。

116条 (適用除外)

1項 この章の規定は、 鉱業 に従事する者の業務上の負傷、疾病及び死亡に関しては、適用しない。

2節 担保の供託

117条 (供託)

1項 石炭又は亜炭を目的とする 鉱業 権者又は 租鉱権 者は、経済産業省令で定める手続に従い、当該 鉱区 又は 租鉱区 に関する損害の賠償を担保するため、その前年中に掘採した石炭又は亜炭の数量に応じて、毎年一定額の金銭を供託しなければならない。

2項 前項の規定により供託すべき金銭の額は、前年中に掘採した石炭又は亜炭の数量一トンにつき20円を超えない範囲内において経済産業大臣が毎年 鉱区 又は 租鉱区 ごとに定める額とする。

3項 経済産業大臣は、石炭及び亜炭以外の 鉱物 を目的とする 鉱業 権者又は 租鉱権 者について、当該 鉱区 又は 租鉱区 に関する損害の賠償を担保するため必要があると認めるときは、当該鉱区又は租鉱区において前年中に掘採した鉱物の価額の100分の1を超えない範囲内において定める額の金銭を供託すべきことを命ずることができる。

4項 第1項又は前項の規定により供託すべき金銭は、その金額に相当する国債(その権利の帰属が 社債、株式等の振替に関する法律 2001年法律第75号)の規定による振替口座簿の記載又は記録により定まるものとされるものを含む。)をもつてこれに代えることができる。

118条

1項 被害者は、損害賠償請求権に関し、前条の規定により当該 鉱区 又は 租鉱区 に関する賠償を担保するため供託された金銭につき、他の債権者に優先して弁済を受ける権利を有する。

2項 前項の権利の実行に関する手続は、政令で定める。

119条 (取戻し)

1項 鉱業 権者若しくは 租鉱権 又は鉱業権者若しくは租鉱権者であつた者は、次に掲げる場合においては、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の承認を受けて、供託した金銭を取り戻すことができる。

1号 当該 鉱区 又は 租鉱区 に関する損害を賠償したとき。

2号 鉱業 権の消滅又は鉱業権の消滅若しくは 鉱区 の減少による 租鉱権 の消滅の後10年を経過しても、損害が生じないとき。

120条 (事業の停止)

1項 経済産業大臣は、供託をしなければならない者が供託をしないときは、その事業の停止を命ずることができる。

121条 (権利の移転)

1項 鉱業 権者が鉱業権を譲渡したときは、供託した金銭に対する権利は、それによつて譲受人に移転する。

2項 租鉱権 が消滅したときは、 鉱業 権の消滅又は 鉱区 の減少による場合を除き、供託した金銭に対する権利は、鉱業権者に移転する。

3節 和解の仲介

122条 (和解の仲介の申立て)

1項 鉱害の賠償に関して争議が生じたときは、当事者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に和解の仲介の申立てをすることができる。

123条 (仲介員名簿の作成)

1項 経済産業大臣は、毎年仲介員候補者15人以内を委嘱し、その名簿を作成して置かなければならない。

2項 前項の仲介員候補者は、一般公益を代表する者並びに 鉱業 、農業、林業又はその他の産業に関し知識経験を有する者のうちから、委嘱されなければならない。

124条 (仲介員の指定)

1項 経済産業大臣は、 第122条 《和解の仲介の申立て 鉱害の賠償に関して…》 争議が生じたときは、当事者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に和解の仲介の申立てをすることができる。 の規定による申立てがあつたときは、前条第1項の名簿に記載されている者のうちから、仲介員5人以内を指定しなければならない。

2項 前項の場合において、鉱害が農業、林業又はその他の産業に関するものであるときは、仲介員のうち、少くとも1人は、当該産業に関し知識経験を有するもののうちから、指定されなければならない。

125条 (仲介員の任務)

1項 仲介員は、争議の実情を詳細に調査し、事件が公正に解決されるように努めなければならない。

7章 審査請求等

126条 (意見の聴取)

1項 経済産業大臣は、この法律又はこの法律に基づく命令の規定による処分又はその不作為についての審査請求があつたときは、 行政不服審査法 2014年法律第68号第24条 《審理手続を経ないでする却下裁決 前条の…》 場合において、審査請求人が同条の期間内に不備を補正しないときは、審査庁は、次節に規定する審理手続を経ないで、第45条第1項又は第49条第1項の規定に基づき、裁決で、当該審査請求を却下することができる。 の規定により当該審査請求を却下する場合を除き、当該審査請求がされた日(同法第23条の規定により不備を補正すべきことを命じた場合にあつては、当該不備が補正された日)から30日以内に、審理員(同法第11条第2項に規定する審理員をいう。 第128条 《参加 審査請求人のほか、第126条の意…》 見の聴取に参加して意見を述べようとする者は、利害関係のある理由及び主張の要旨を記載した文書をもつて、審理員に、利害関係人として参加する旨を申し出て、その許可を受けなければならない。 において同じ。)による意見の聴取を開始しなければならない。

127条

1項 経済産業大臣は、前条の意見の聴取の期日及び場所を定め、審査請求人に通知しなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の規定による通知をしたときは、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を公示しなければならない。

3項 前条に規定する審査請求については、 行政不服審査法 第31条 《口頭意見陳述 審査請求人又は参加人の申…》 立てがあった場合には、審理員は、当該申立てをした者以下この条及び第41条第2項第2号において「申立人」という。に口頭で審査請求に係る事件に関する意見を述べる機会を与えなければならない。 ただし、当該申 の規定は適用せず、前条の意見の聴取については、同法第31条第3項から第5項までの規定を準用する。

128条 (参加)

1項 審査請求人のほか、 第126条 《意見の聴取 経済産業大臣は、この法律又…》 はこの法律に基づく命令の規定による処分又はその不作為についての審査請求があつたときは、行政不服審査法2014年法律第68号第24条の規定により当該審査請求を却下する場合を除き、当該審査請求がされた日同 の意見の聴取に参加して意見を述べようとする者は、利害関係のある理由及び主張の要旨を記載した文書をもつて、審理員に、利害関係人として参加する旨を申し出て、その許可を受けなければならない。

129条 (証拠の提示等)

1項 第126条 《意見の聴取 経済産業大臣は、この法律又…》 はこの法律に基づく命令の規定による処分又はその不作為についての審査請求があつたときは、行政不服審査法2014年法律第68号第24条の規定により当該審査請求を却下する場合を除き、当該審査請求がされた日同 の意見の聴取に際しては、審査請求人、当該処分の相手方及び前条の規定により参加した者に対して、当該事案について、証拠を提示し、意見を述べる機会を与えなければならない。

130条 (執行停止及びその取消しの公示及び通知)

1項 経済産業大臣は、 行政不服審査法 第25条 《執行停止 審査請求は、処分の効力、処分…》 の執行又は手続の続行を妨げない。 2 処分庁の上級行政庁又は処分庁である審査庁は、必要があると認める場合には、審査請求人の申立てにより又は職権で、処分の効力、処分の執行又は手続の続行の全部又は一部の停 の規定により審査請求に係る処分の執行停止をしたときは、その旨を公示するとともに、審査請求人及び当該処分の相手方にその旨を通知しなければならない。同法第26条の規定によりその執行停止を取り消したときも、同様とする。

131条 (裁決の要旨の公示等)

1項 経済産業大臣は、裁決をしたときは、その要旨を公示しなければならない。

2項 裁決書の謄本は、 第128条 《参加 審査請求人のほか、第126条の意…》 見の聴取に参加して意見を述べようとする者は、利害関係のある理由及び主張の要旨を記載した文書をもつて、審理員に、利害関係人として参加する旨を申し出て、その許可を受けなければならない。 の規定により参加した者にも送付しなければならない。

132条 (意見の聴取の手続)

1項 この章に定めるもののほか、 第126条 《意見の聴取 経済産業大臣は、この法律又…》 はこの法律に基づく命令の規定による処分又はその不作為についての審査請求があつたときは、行政不服審査法2014年法律第68号第24条の規定により当該審査請求を却下する場合を除き、当該審査請求がされた日同 の意見の聴取に関する手続は、経済産業省令で定める。

133条 (裁定の申請)

1項 次に掲げる者は、公害等調整委員会に対して裁定の申請をすることができる。

1号 第21条第1項( 第44条第3項 《3 第21条、第22条、第24条から第2…》 8条まで、第29条第1項第3号を除く。及び第2項並びに第37条の規定は、第1項の出願に準用する。 において準用する場合を含む。次号において同じ。)の許可に不服のある者( 第29条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること 第44条第3項 《3 第21条、第22条、第24条から第2…》 8条まで、第29条第1項第3号を除く。及び第2項並びに第37条の規定は、第1項の出願に準用する。 において準用する場合を含む。同号において同じ。)に規定する基準( 第29条第1項第8号 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること 及び第9号に係る部分に限る。次号において同じ。)に適合していないことを理由とする場合に限る。

2号 第29条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 る出願が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その出願を許可してはならない。 1 その出願に係る鉱業出願人が鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を有すること に規定する基準に適合していないことを理由とする 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の不許可に不服のある者

3号 第40条第3項又は第7項の許可に不服のある者(同条第1項に規定する基準(同項第5号及び第6号に係る部分に限る。次号において同じ。)に適合していないことを理由とする場合に限る。

4号 第40条第1項 《経済産業大臣は、前条第2項の申請書を受理…》 したときは、その申請に係る募集の期間の終了後遅滞なく、その申請が次に掲げる基準に適合しているかどうかを審査しなければならない。 1 その申請に係る鉱業権の設定の申請以下「鉱業申請」という。をした者以下 に規定する基準に適合していないことを理由とする同条第5項(同条第8項において準用する場合を含む。)の不許可に不服のある者

5号 第41条第1項の許可に不服のある者(同条第3項に規定する基準(同項第7号及び第8号に係る部分に限る。次号において同じ。)に適合していないことを理由とする場合に限る。

6号 第41条第3項 《3 経済産業大臣は、第1項の規定による申…》 請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る鉱業申請人が特定区域において鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力 に規定する基準に適合していないことを理由とする同条第1項の不許可に不服のある者

7号 第45条第1項の許可に不服のある者(同条第2項に規定する基準(同項第4号及び第5号に係る部分に限る。次号において同じ。)に適合していないことを理由とする場合に限る。

8号 第45条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の規定による申請…》 が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る鉱業申請人が特定区域において鉱物の合理的な開発を適確に遂行するに足りる経理的基礎及び技術的能力を に規定する基準に適合していないことを理由とする同条第1項の不許可に不服のある者

9号 第53条 《 経済産業大臣は、鉱物の掘採が保健衛生上…》 害があり、公共の用に供する施設若しくはこれに準ずる施設を破壊し、文化財、公園若しくは温泉資源の保護に支障を生じ、又は農業、林業若しくはその他の産業の利益を損じ、著しく公共の福祉に反するようになつたと認 第87条 《準用 第17条、第20条、第23条第1…》 項から第4項まで、第26条、第43条第1項から第4項まで、第52条から第54条まで、第56条第1項及び第2項、第61条、第63条第2項及び第3項、第64条、第64条の二、第68条並びに第70条の規定は において準用する場合を含む。)の規定による 鉱区 若しくは 租鉱区 の減少の処分又は 鉱業 権若しくは 租鉱権 の取消しに不服のある者

10号 第54条( 第87条 《準用 第17条、第20条、第23条第1…》 項から第4項まで、第26条、第43条第1項から第4項まで、第52条から第54条まで、第56条第1項及び第2項、第61条、第63条第2項及び第3項、第64条、第64条の二、第68条並びに第70条の規定は において準用する場合を含む。)の規定による 鉱区 若しくは 租鉱区 の減少の処分又は 鉱業 権若しくは 租鉱権 の取消しに不服のある者( 鉱物 の掘採が他人の貯留事業等の実施を著しく妨害するに至つたことを理由とする場合に限る。

11号 第100条の2第1項又は 第100条の4第1項 《第100条の2第1項の許可を受けた者は、…》 当該許可に係る同条第2項各号第4号を除く。に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。 ただし、経済産業省令で定める軽微な変更につ の許可に不服のある者( 第100条 《施業案の変更 経済産業大臣は、第40条…》 第3項又は第7項の規定により試掘権の設定を受けた試掘権者以下この条において「特定試掘権者」という。の施業案を変更しなければその鉱区の完全な開発に資することができないと認めるときは、当該特定試掘権者に対 の三( 第100条の4第2項 《2 前条の規定は、前項の許可について準用…》 する。 において準用する場合を含む。次号において同じ。)に規定する基準( 第100条の3第4号 《探査の許可の基準 第100条の3 経済産…》 業大臣は、前条第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること 及び第5号に係る部分に限る。次号において同じ。)に適合していないことを理由とする場合に限る。

12号 第100条の3 《探査の許可の基準 経済産業大臣は、前条…》 第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること。 2 その申 に規定する基準に適合していないことを理由とする 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 又は 第100条の4第1項 《第100条の2第1項の許可を受けた者は、…》 当該許可に係る同条第2項各号第4号を除く。に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。 ただし、経済産業省令で定める軽微な変更につ の不許可に不服のある者

13号 第100条の3第4号 《探査の許可の基準 第100条の3 経済産…》 業大臣は、前条第1項の規定による申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ、その申請を許可してはならない。 1 その申請に係る探査の方法が経済産業省令で定める基準に適合するものであること 又は第5号に適合しなくなつたことを理由とする 第100条の5 《探査の許可の取消し 経済産業大臣は、第…》 100条の2第1項の許可を受けた者が次の各号のいずれかに該当するときは、同項の許可を取り消すことができる。 1 その者が行う探査の方法が第100条の3第1号の基準に適合しなくなつたとき。 2 第100 の規定による 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 の許可の取消しに不服のある者

14号 第106条第1項 《鉱業権者又は租鉱権者は、前2条の規定によ…》 り他人の土地を使用し、又は収用しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。 の許可又は不許可に不服のある者

15号 第107条第1項 《第104条又は第105条の規定による土地…》 の使用又は収用に関しては、この法律に別段の定がある場合を除く外、土地収用法1951年法律第219号の規定を適用する。 の規定により適用される 土地収用法 の規定による土地の使用又は収用に関する裁決に不服のある者

134条 (審査請求の制限)

1項 前条の規定により裁定の申請をすることができる場合には、審査請求をすることができない。

2項 行政不服審査法 第22条 《誤った教示をした場合の救済 審査請求を…》 することができる処分につき、処分庁が誤って審査請求をすべき行政庁でない行政庁を審査請求をすべき行政庁として教示した場合において、その教示された行政庁に書面で審査請求がされたときは、当該行政庁は、速やか の規定は、前条の処分につき、処分をした行政庁が誤つて審査請求又は再調査の請求をすることができる旨を教示した場合に準用する。

3項 第93条 《決定 経済産業大臣は、次に掲げる事項を…》 定めて、鉱区相互の間の鉱区の増減の決定をしなければならない。 1 当該鉱区の所在地 2 当該一般採掘権の登録番号 3 一般採掘権の変更の内容 4 対価並びにその支払の時期及び方法 の規定による決定についての審査請求においては、決定のうち対価についての不服をその決定についての不服の理由とすることができない。

4項 第107条第1項 《第104条又は第105条の規定による土地…》 の使用又は収用に関しては、この法律に別段の定がある場合を除く外、土地収用法1951年法律第219号の規定を適用する。 の規定により適用される 土地収用法 の規定による土地の使用又は収用に関する裁決についての裁定の申請においては、損失の補償についての不服をその裁決についての不服の理由とすることができない。

135条

1項 削除

8章 補則

136条 (手数料)

1項 次に掲げる者は、実費を勘案して政令で定める額の手数料を納付しなければならない。

1号 第18条第2項 《2 前項の期間は、その満了に際し、試掘権…》 者の申請により、二回に限り延長することができる。 の規定により試掘権の存続期間の延長の申請をする者

2号 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 の規定により 鉱業 出願をする者

3号 第30条第1項 《鉱業出願人は、鉱業出願地の増減の出願をす…》 ることができる。 の規定により 鉱業 出願地の増減の出願をする者

4号 第39条第1項 《前条第1項の規定により指定された特定区域…》 特定区域の変更があつたときは、その変更後のもの。以下同じ。において特定鉱物を目的とする鉱業権の設定を受けようとする者は、当該特定区域に係る実施要項に従つて、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなけれ の規定により 鉱業 申請をする者

5号 第41条第1項 《前条第3項又は第7項の規定により特定開発…》 者として選定され、試掘権の設定を受けた試掘権者は、その試掘鉱区における特定鉱物の試掘の状況を踏まえ、当該試掘鉱区に重複してその特定鉱物を目的とする採掘権の設定を受けようとするときは、経済産業大臣に申請 の規定により採掘権の設定の申請をする者

6号 第44条第1項 《第21条第1項の規定により鉱業権の設定を…》 受けた鉱業権者は、その鉱区の増減の出願をすることができる。 の規定により 鉱区 の増減の出願をする者

7号 第45条第1項 《特定区域内において鉱区を有する鉱業権者が…》 その鉱区の増減をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。 の規定により 鉱区 の増減の申請をする者

8号 第50条第1項 《一般採掘権者は、鉱区の分割又は同種の鉱床…》 中に存する鉱物の鉱区の合併の出願をすることができる。 又は第2項の規定により採掘 鉱区 の分割又は合併の出願をする者

9号 第51条の2第1項 《鉱業権の移転をしようとするときは、当該鉱…》 業権の移転を受けようとする者は、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。 の規定により 鉱業 権の移転の許可の申請をする者

10号 第51条の3第1項 《相続その他の一般承継によつて鉱業権を取得…》 した者は、経済産業省令で定める手続に従い、取得の日から3月以内にその旨を経済産業大臣に届け出なければならない。 の規定による届出をする者

11号 第66条第4項 《4 第1項の承諾を得ることができないとき…》 又は第2項の規定による協議をすることができず、若しくは協議が調わないときは、鉱業権者は、経済産業大臣の決定を申請することができる。 の規定により決定の申請をする者

12号 第67条 《鉱種名の変更 鉱業権者は、その鉱区にお…》 いて、登録を受けた鉱物と同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採しようとするときは、説明書を添えて経済産業大臣に届け出て、その鉱物の存在の確認を受けなければならない。 の規定による届出をする者

13号 第76条第4項 《4 租鉱権者及び一般採掘権者は、第2項の…》 規定により存続期間を延長しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、契約書を添えて経済産業大臣に申請し、その認可を受けなければならない。 の規定により 租鉱権 の存続期間の延長の申請をする者

14号 第77条第1項 《租鉱権を設定しようとするときは、租鉱権者…》 となろうとする者及び一般採掘権者は、経済産業省令で定める手続に従い、次に掲げる事項を記載した申請書に区域図、租鉱権の設定を必要とする理由を記載した書面及びその設定に関する契約書を添えて、経済産業大臣に の規定により 租鉱権 の設定の認可の申請をする者

15号 第78条第1項 《租鉱権者及び一般採掘権者は、租鉱区を増減…》 することができる。 の規定により 租鉱区 の増減の申請をする者

16号 第90条 《決定の申請 前条第1項又は第2項の規定…》 による協議をすることができず、又は協議が調わないときは、当事者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の決定を申請することができる。 の規定により決定の申請をする者

17号 第101条第1項 《鉱業に関する測量又は実地調査のため必要が…》 あるときは、鉱業権の設定を受けようとする者、租鉱権者となろうとする者、鉱業出願人、鉱業権者又は租鉱権者は、経済産業大臣の許可を受けて、他人の土地に立ち入り、又は支障となる竹木を伐採することができる。 の規定により土地の立入り又は竹木の伐採の許可の申請をする者

18号 第106条第1項 《鉱業権者又は租鉱権者は、前2条の規定によ…》 り他人の土地を使用し、又は収用しようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣に申請して、その許可を受けなければならない。 の規定により土地の使用又は収用の許可の申請をする者

19号 第140条第1項 《隣接する鉱区又は租鉱区の鉱業権者又は租鉱…》 権者その他の利害関係人は、他人の鉱区又は租鉱区について、経済産業大臣に、その実地調査を依頼することができる。 の規定により実地調査を依頼する者

137条 (修正又は補充)

1項 経済産業大臣は、 鉱業 に関する出願、申請及び届出の書面並びに図面が完備していないときは、相当の期限を付してその修正又は補充を命ずることができる。

138条 (立会通知)

1項 経済産業大臣は、 鉱業 権若しくは 租鉱権 の設定若しくは変更に関する出願若しくは申請又は 鉱区 若しくは 租鉱区 について実地調査の必要があると認めるときは、調査に従事する職員、調査事項、立会場所及び調査日時を指定し、鉱業出願人、鉱業申請人、租鉱権者となろうとする者、鉱業権者又は租鉱権者に立会いを命ずることができる。この場合においては、調査日時を指定することができないときは、予定期日を定め、確定日時は、調査に従事する職員の指定によることを命じなければならない。

139条 (却下)

1項 経済産業大臣は、次に掲げる場合においては、 鉱業 権の設定又は変更に関する出願又は申請を却下しなければならない。

1号 第25条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の出願をした者に…》 対し、相当の期限を付して採掘出願地に係る土地の所有者の氏名又は名称及び住所を記載した書面の提出を命ずることができる。 の規定による命令を受けた場合において、同項の規定により指定した期限までに同項の書面を提出しないとき。

2号 第26条 《設備設計書 経済産業大臣は、鉱害を防止…》 する方法を調査するため必要があると認めるときは、鉱業出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。 第39条第4項 《4 第23条第1項から第4項まで、第25…》 条第1項及び第26条の規定は、第1項の申請に準用する。 及び 第41条第4項 《4 第23条第1項から第4項まで、第24…》 条、第25条第1項、第26条及び第37条の規定は、第1項の申請に準用する。 において準用する場合を含む。以下この号において同じ。)の規定による命令を受けた場合において、 第26条 《設備設計書 経済産業大臣は、鉱害を防止…》 する方法を調査するため必要があると認めるときは、鉱業出願人に対し、相当の期限を付して事業の設備に関する設計書の提出を命ずることができる。 の規定により指定した期限までに同条の設計書を提出しないとき。

3号 第137条 《修正又は補充 経済産業大臣は、鉱業に関…》 する出願、申請及び届出の書面並びに図面が完備していないときは、相当の期限を付してその修正又は補充を命ずることができる。 の規定による命令を受けた場合において、同条の規定により指定した期限までに修正又は補充をしないとき。

4号 前条の規定による命令を受けた場合において、実地調査に際し出願の区域を明示することができず、又は同条の規定により指定した日時に立会いをしないとき。

140条 (鉱区等の調査)

1項 隣接する 鉱区 又は 租鉱区 鉱業 権者又は 租鉱権 者その他の利害関係人は、他人の鉱区又は租鉱区について、経済産業大臣に、その実地調査を依頼することができる。

2項 前項の実地調査を依頼しようとする者は、経済産業省令で定める手続に従い、申請書に理由書を添えて提出しなければならない。

3項 第1項の実地調査を依頼しようとする者は、調査に要する人員及び物品を提供しなければならない。

141条 (公示)

1項 経済産業大臣は、この法律又はこの法律に基づく命令の規定による処分をしたときは、経済産業省令で定める手続に従い、その要旨を公示しなければならない。

142条 (掲示)

1項 経済産業大臣は、 第21条第1項 《鉱業権特定鉱物以外の鉱物を目的とするもの…》 に限る。の設定を受けようとする者は、経済産業大臣に出願して、その許可を受けなければならない。 第30条第2項 《2 第21条、第22条及び第24条から前…》 条までの規定は、前項の出願に準用する。第44条第3項 《3 第21条、第22条、第24条から第2…》 8条まで、第29条第1項第3号を除く。及び第2項並びに第37条の規定は、第1項の出願に準用する。 又は 第50条第3項 《3 第21条及び第37条の規定は、前2項…》 の出願に準用する。 において準用する場合を含む。)、 第52条 《取消し等の処分 経済産業大臣は、錯誤に…》 より、鉱業権の設定、鉱区の増減、分割若しくは合併又は鉱業権の移転の許可をしたときは、その錯誤を訂正するため、鉱業権の取消し又は変更の処分をしなければならない。第55条 《 経済産業大臣は、鉱業権者が次の各号のい…》 ずれかに該当するときは、鉱業権を取り消すことができる。 1 第29条第1項第3号イ又はハに該当するに至つたとき。 2 第48条第1項又は第49条第1項の規定による命令に従わないとき。 3 第51条の3第83条第1項 《経済産業大臣は、租鉱権者が次の各号のいず…》 れかに該当するときは、租鉱権を取り消すことができる。 1 第29条第1項第3号イ又はハに該当するに至つたとき。 2 第87条において準用する第63条第2項の施業案によらないで鉱業を行つたとき。 3 第 若しくは 第139条 《却下 経済産業大臣は、次に掲げる場合に…》 おいては、鉱業権の設定又は変更に関する出願又は申請を却下しなければならない。 1 第25条第2項の規定による命令を受けた場合において、同項の規定により指定した期限までに同項の書面を提出しないとき。 2 の規定による処分の通知、 第25条第1項 《地表に近い部分に存する鉱物について第21…》 条第1項の規定による採掘権の設定の出願以下「採掘出願」という。があり、その鉱物の掘採により土地の利用を妨害すると認めるときは、経済産業大臣は、採掘出願をした土地の区域以下「採掘出願地」という。に係る土第34条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をし…》 ようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当該鉱業出願人に通知し、かつ、これを公示しなければならない。第47条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をし…》 ようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当事者に通知し、かつ、これを公示しなければならない。 第64条の2第2項 《2 第47条第2項から第6項までの規定は…》 、前項の決定に準用する。 又は 第66条第5項 《5 第47条第2項から第6項までの規定は…》 、前項の決定に準用する。 において準用する場合を含む。)、 第57条第1項 《経済産業大臣は、採掘権の取消しによる消滅…》 の登録をしたときは、直ちにその旨を抵当権者に通知しなければならない。第91条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をし…》 ようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当事者に通知し、かつ、これを公示しなければならない。第101条第2項 《2 経済産業大臣は、前項の許可の申請があ…》 つたときは、土地の所有者及び占有者並びに竹木の所有者にその旨を通知し、意見書を提出する機会を与えなければならない。 若しくは 第106条第3項 《3 経済産業大臣は、前項の意見の聴取をし…》 ようとするときは、その期日の1週間前までに、事案の要旨並びに意見の聴取の期日及び場所を当事者に通知し、かつ、これを公示しなければならない。 の規定による通知、 第31条第1項 《経済産業大臣は、採掘出願地の位置形状が鉱…》 床の位置形状と相違し、採掘出願地の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、採掘出願地の位置形状が鉱床の位置形状に合致するように、採掘出願地の増減の出願を命ずることができる第32条第1項 《経済産業大臣は、試掘出願地における鉱物の…》 存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘出願地が採掘権の設定に適すると認めるときは、採掘出願を命ずることができる。第33条第1項 《経済産業大臣は、採掘出願地における鉱物の…》 存在が明らかでなく、あらかじめ試掘を要すると認めるときは、試掘出願を命ずることができる。第48条第1項 《経済産業大臣は、一般採掘権者の採掘鉱区に…》 ついて、その鉱区の位置形状が鉱床の位置形状と相違し、その鉱区の位置形状を変更しなければその鉱床の完全な開発ができないと認めるときは、当該一般採掘権者に対し、その鉱区の位置形状が鉱床の位置形状に合致する第49条第1項 《経済産業大臣は、第21条第1項の規定によ…》 り試掘権の設定を受けた試掘権者以下「一般試掘権者」という。の試掘鉱区における鉱物の存在が明らかであり、その鉱量、品位等に鑑み、試掘鉱区が採掘権の設定に適すると認めるときは、採掘出願を命ずることができる第137条 《修正又は補充 経済産業大臣は、鉱業に関…》 する出願、申請及び届出の書面並びに図面が完備していないときは、相当の期限を付してその修正又は補充を命ずることができる。 若しくは 第138条 《立会通知 経済産業大臣は、鉱業権若しく…》 は租鉱権の設定若しくは変更に関する出願若しくは申請又は鉱区若しくは租鉱区について実地調査の必要があると認めるときは、調査に従事する職員、調査事項、立会場所及び調査日時を指定し、鉱業出願人、鉱業申請人、 の規定による命令又は 第47条第5項 《5 経済産業大臣は、第1項の決定をしたと…》 きは、決定書の謄本を当事者に交付しなければならない。 第64条の2第2項 《2 第47条第2項から第6項までの規定は…》 、前項の決定に準用する。 又は 第66条第5項 《5 第47条第2項から第6項までの規定は…》 、前項の決定に準用する。 において準用する場合を含む。)若しくは 第94条第2項 《2 経済産業大臣は、前条の決定をしたとき…》 は、決定書の謄本を当事者に交付しなければならない。 の規定による決定書の謄本の交付をする場合において、相手方が知れないとき、又はその所在が不分明なときは、 鉱業 出願人、鉱業権者若しくは抵当権者にあつては願書若しくは鉱業原簿に記載された住所の所在地の、土地の所有者にあつては 採掘出願 地の所在地の市役所、町村役場又はこれに準ずるものの掲示場に、その通知若しくは命令又は決定書の謄本の内容を掲示するとともに、その掲示をした旨及びその要旨を官報に掲載しなければならない。この場合においては、掲示を始めた日又は官報に掲載した日のいずれか遅い日から14日を経過した日に、その通知若しくは命令又は決定書の謄本は、相手方に到達したものとみなす。

143条 (強制徴収)

1項 経済産業大臣は、 第53条の2第3項 《3 経済産業大臣は、前条の規定による鉱区…》 の減少の処分又は鉱業権の取消しによつて著しく利益を受ける者があるときは、その者に対し、その利益を受ける限度において第1項の規定による補償金の額の全部又は一部を負担させることができる。 の規定による負担金を納付しない者があるときは、期限を指定して、これを督促しなければならない。

2項 経済産業大臣は、前項の規定により督促をするときは、督促状を発する。この場合において、督促状により指定すべき期限は、督促状を発する日から起算して10日以上経過した日でなければならない。

3項 経済産業大臣は、第1項の規定による督促を受けた者がその指定の期限までにその督促に係る負担金を納付しないときは、国税滞納処分の例により、これを処分する。

4項 経済産業大臣は、第1項の規定により督促をしたときは、その督促に係る負担金の金額につき年14・5パーセントの割合で、納期限の翌日からその納付の日の前日までの日数により計算した延滞金を徴収する。ただし、経済産業省令で定めるときは、この限りでない。

5項 第1項に規定する負担金及び前項の延滞金の先取特権の順位は、国税及び地方税に次ぐものとする。

6項 国税通則法 1962年法律第66号第12条 《書類の送達 国税に関する法律の規定に基…》 づいて税務署長その他の行政機関の長又はその職員が発する書類は、郵便若しくは民間事業者による信書の送達に関する法律2002年法律第99号第2条第6項定義に規定する一般信書便事業者若しくは同条第9項に規定 及び 第14条 《公示送達 第12条書類の送達の規定によ…》 り送達すべき書類について、その送達を受けるべき者の住所及び居所が明らかでない場合又は外国においてすべき送達につき困難な事情があると認められる場合には、税務署長その他の行政機関の長は、その送達に代えて公 の規定は、第1項に規定する負担金及び第4項の延滞金に関する書類の送達に準用する。

144条 (報告及び検査)

1項 経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限度において、 鉱業 権者若しくは 租鉱権 者からその業務の状況に関する報告を徴し、又はその職員にその事業所若しくは事務所に立ち入り、業務の状況若しくは帳簿書類を検査させることができる。

2項 経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限度において、探査を行う者に対し、その行為に関して報告若しくは資料の提出を命じ、又はその職員にその事業所、事務所若しくは自動車若しくは船舶(以下この項において「 自動車等 」という。)に立ち入り、その行為の状況、 自動車等 若しくは帳簿、書類その他の物件を検査させ、若しくは関係者に質問させることができる。

3項 前2項の規定により立入検査をする職員は、その身分を示す証票を携帯し、関係人に提示しなければならない。

4項 第1項及び第2項の規定による検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。

145条 (権限の委任)

1項 この法律に規定する経済産業大臣の権限は、経済産業省令で定めるところにより、経済産業局長に委任することができる。

146条 (経過措置)

1項 この法律の規定に基づき命令を制定し、又は改廃する場合においては、その命令で、その制定又は改廃に伴い合理的に必要と判断される範囲内において、所要の経過措置(罰則に関する経過措置を含む。)を定めることができる。

9章 罰則

147条

1項 次の各号のいずれかに該当する者は、5年以下の拘禁刑若しくは3,010,000円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

1号 第7条 《鉱物の掘採及び取得 まだ掘採されない鉱…》 物は、鉱業権によるのでなければ、掘採してはならない。 但し、左の各号に掲げる場合は、この限りでない。 1 可燃性天然ガスを営利を目的としないで、単に一家の自用に供するとき。 2 鉱業権の目的となつてい の規定に違反した者

2号 前号の犯罪に係る 鉱物 を、情を知つて運搬し、保管し、有償若しくは無償で取得し、又は処分の媒介若しくはあつせんをした者

3号 偽りその他不正の行為により 鉱業 権の設定又は移転の許可を受けた者

2項 過失により 鉱区 又は 租鉱区 外に侵掘した者は、1,010,000円以下の罰金に処する。

148条

1項 次の各号のいずれかに該当する者は、5年以下の拘禁刑若しくは2,010,000円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

1号 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 又は 第100条の4第1項 《第100条の2第1項の許可を受けた者は、…》 当該許可に係る同条第2項各号第4号を除く。に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。 ただし、経済産業省令で定める軽微な変更につ の規定に違反して探査を行つた者

2号 偽りその他不正の行為により 第100条の2第1項 《鉱物の探査鉱物資源の開発に必要な地質構造…》 等の調査鉱物の掘採を伴わないものに限る。であつて、地震探鉱法その他一定の区域を継続して使用するものとして経済産業省令で定める方法によるものをいう。以下単に「探査」という。を行おうとする者は、経済産業大 又は 第100条の4第1項 《第100条の2第1項の許可を受けた者は、…》 当該許可に係る同条第2項各号第4号を除く。に掲げる事項の変更をしようとするときは、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業大臣の許可を受けなければならない。 ただし、経済産業省令で定める軽微な変更につ の許可を受けた者

3号 第100条の6 《違反行為に対する措置 経済産業大臣は、…》 次の各号のいずれかに該当する者に対し、当該違反行為に係る作業の中止、当該違反行為に係る探査に使用した装置若しくは物件の除去又は原状の回復を命ずることができる。 1 第100条の2第1項又は第100条の の規定による命令に違反した者

149条

1項 次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の拘禁刑又は510,000円以下の罰金に処する。

1号 第63条第3項 《3 前2項の鉱業権者は、第1項の規定によ…》 り届出をし、又は前項の規定により認可を受けた施業案によらなければ、鉱業を行つてはならない。 第87条 《準用 第17条、第20条、第23条第1…》 項から第4項まで、第26条、第43条第1項から第4項まで、第52条から第54条まで、第56条第1項及び第2項、第61条、第63条第2項及び第3項、第64条、第64条の二、第68条並びに第70条の規定は において準用する場合を含む。又は 第63条の2第3項 《3 前2項の鉱業権者は、前2項の規定によ…》 り認可を受けた施業案によらなければ、鉱業を行つてはならない。 の規定に違反した者

2号 第64条 《掘採の制限 鉱業権者は、鉄道、軌道、道…》 路、水道、運河、港湾、河川、湖、沼、池、橋、堤防、ダム、かヽんヽがヽいヽ排水施設、公園、墓地、学校、病院、図書館及びその他の公共の用に供する施設並びに建物の地表地下とも50メートル以内の場所において鉱 第87条 《準用 第17条、第20条、第23条第1…》 項から第4項まで、第26条、第43条第1項から第4項まで、第52条から第54条まで、第56条第1項及び第2項、第61条、第63条第2項及び第3項、第64条、第64条の二、第68条並びに第70条の規定は において準用する場合を含む。)の規定に違反して 鉱物 を掘採した者

3号 第100条第3項 《3 経済産業大臣は、特定試掘権者又は採掘…》 権者若しくは租鉱権者が前2項の規定による勧告を受けた日から60日以内に施業案を変更しないときは、施業案の変更を命ずることができる。 の規定による命令に違反した者

4号 第120条 《事業の停止 経済産業大臣は、供託をしな…》 ければならない者が供託をしないときは、その事業の停止を命ずることができる。 の規定による命令に違反して事業を停止しなかつた者

150条

1項 次の各号のいずれかに該当する者は、310,000円以下の罰金に処する。

1号 第69条 《試掘工程表 試掘権者は、経済産業省令で…》 定める手続に従い、試掘工程表を作成し、鉱業事務所に備えて置かなければならない。 又は 第70条 《坑内実測図及び鉱業簿 採掘権者は、経済…》 産業省令で定める手続に従い、坑内実測図及び鉱業簿を作成し、鉱業事務所に備えて置かなければならない。 第87条 《準用 第17条、第20条、第23条第1…》 項から第4項まで、第26条、第43条第1項から第4項まで、第52条から第54条まで、第56条第1項及び第2項、第61条、第63条第2項及び第3項、第64条、第64条の二、第68条並びに第70条の規定は において準用する場合を含む。)の規定に違反した者

2号 第70条の2 《定期の報告 第40条第3項若しくは第7…》 又は第41条第1項の規定により鉱業権の設定を受けた鉱業権者は、経済産業省令で定める手続に従い、経済産業省令で定める期間ごとに、当該鉱業権の鉱区における特定鉱物の掘採の状況、当該特定鉱物の鉱床の状態そ の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者

3号 第100条の2第4項 《4 前項の規定により許可証の交付を受けた…》 者は、当該許可に係る探査を行うときは、当該許可証を携帯していなければならない。 の規定に違反して許可証を携帯しないで探査を行つた者

4号 第100条の7第1項 《第100条の2第1項又は第100条の4第…》 1項の許可には、条件を付し、及びこれを変更することができる。 の規定により付された条件に違反した者

5号 第100条の11 《探査の結果の報告 経済産業大臣は、鉱物…》 の存在状況を把握し、又は探査の適正な実施を確保するため必要があると認めるときは、経済産業省令で定めるところにより、第100条の2第1項の許可を受けた者に対し、その探査の結果を報告すべきことを命ずること の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者

6号 第102条 《 前条の規定により他人の土地に立ち入り、…》 又は竹木を伐採しようとする者は、経済産業大臣の許可を受けたことを証する書面を携帯し、土地の占有者又は竹木の所有者の請求があつたときは、これを提示しなければならない。 の規定に違反して書面を携帯せず、又はこれを提示しなかつた者

7号 第144条第1項 《経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限…》 度において、鉱業権者若しくは租鉱権者からその業務の状況に関する報告を徴し、又はその職員にその事業所若しくは事務所に立ち入り、業務の状況若しくは帳簿書類を検査させることができる。 の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者

8号 第144条第1項 《経済産業大臣は、この法律の施行に必要な限…》 度において、鉱業権者若しくは租鉱権者からその業務の状況に関する報告を徴し、又はその職員にその事業所若しくは事務所に立ち入り、業務の状況若しくは帳簿書類を検査させることができる。 の規定による検査を拒み、妨げ、又は忌避した者

9号 第144条第2項 《2 経済産業大臣は、この法律の施行に必要…》 な限度において、探査を行う者に対し、その行為に関して報告若しくは資料の提出を命じ、又はその職員にその事業所、事務所若しくは自動車若しくは船舶以下この項において「自動車等」という。に立ち入り、その行為の の規定による報告若しくは資料の提出をせず、若しくは虚偽の報告若しくは資料の提出をし、同項の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、又は同項の規定による質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした者

151条

1項 第100条の4第3項 《3 第100条の2第1項の許可を受けた者…》 は、同条第2項第4号に掲げる事項に変更があつたとき、又は第1項ただし書の経済産業省令で定める軽微な変更をしたときは、遅滞なく、その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。 の規定による届出をせず、又は虚偽の届出をした者は、110,000円以下の過料に処する。

152条

1項 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、次の各号に掲げる違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人に対して当該各号に定める罰金刑を、その人に対して各本条の罰金刑を科する。

1号 第147条第1項 《次の各号のいずれかに該当する者は、5年以…》 下の拘禁刑若しくは3,010,000円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。 1 第7条の規定に違反した者 2 前号の犯罪に係る鉱物を、情を知つて運搬し、保管し、有償若しくは無償で取得し、又は処分の媒 200,000,000円以下の罰金刑

2号 第147条第2項 《2 過失により鉱区外又は租鉱区外に侵掘し…》 た者は、1,010,000円以下の罰金に処する。 及び 第148条 《 次の各号のいずれかに該当する者は、5年…》 以下の拘禁刑若しくは2,010,000円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。 1 第100条の2第1項又は第100条の4第1項の規定に違反して探査を行つた者 2 偽りその他不正の行為により第100条 から 第150条 《 次の各号のいずれかに該当する者は、31…》 0,000円以下の罰金に処する。 1 第69条又は第70条第87条において準用する場合を含む。の規定に違反した者 2 第70条の2の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者 3 第100条の2第4 まで各本条の罰金刑

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