土地分類調査作業規程準則《本則》

制定文 国土調査法 第3条第2項 《2 国土調査の作業規程の準則は、国土交通…》 省令で定める。 の規定に基づき、 土地分類調査作業規程準則 を次のように定める。

1条 （目的）

1項 国土調査法 （1951年法律第180号。以下「 法 」という。） 第2条第3項 《3 第1項第1号及び第3号の「土地分類調…》 査」とは、土地をその利用の可能性により分類する目的をもつて、土地の利用現況、土性その他の土じヽよヽうヽの物理的及び化学的性質、浸蝕の状況その他の主要な自然的要素並びにその生産力に関する調査を行い、その に規定する 土地分類調査 （以下「 土地分類調査 」という。）に関する作業規程の準則は、この省令の定めるところによる。

2条 （土地分類調査の内容）

1項 土地分類調査 においては、土地をその利用の可能性により分類する目的をもつて、土地の利用現況に基づく分類調査（以下「 土地利用現況調査 」という。）、土性その他の土壌の物理的及び化学的性質、浸しよくの状況その他の主要な自然的要素に基づく分類調査（以下「 自然的条件調査 」という。）及び土地の生産力に基づく分類調査（以下「 土地生産力調査 」という。）を行ない、その結果を地図及び簿冊に作成するものとする。

3条 （土地分類調査の作業）

1項 土地分類調査 の作業は、準備作業、現地作業、分析作業及び整理作業とする。

4条 （準備作業）

1項 準備作業とは、第2章の定めるところにより、調査計画の作成、既存資料の収集整理及び基図の作成を行なう作業をいう。

2項 前項の基図は、 法 第2条第5項 《5 第1項第3号の「地籍調査」とは、毎筆…》 の土地について、その所有者、地番及び地目の調査並びに境界及び地積に関する測量を行い、その結果を地図及び簿冊に作成することをいう。 に規定する地図、当該地図に基づいて作成された縮尺2,500分の一若しくは5,000分の1の縮小図又はこれらに準ずる地図とする。

5条 （現地作業）

1項 現地作業とは、第3章の定めるところにより、現地を踏査し、必要な事項について観察、計測、聞き取り及び試料の採取等を行なう作業をいう。

6条 （分析作業）

1項 分析作業とは、第4章の定めるところにより、土壌の区分及び生産力の区分に関して必要な事項を明らかにするため、現地作業において採取された試料について理化学的分析を行なう作業をいう。

7条 （整理作業）

1項 整理作業とは、第5章の定めるところにより、準備作業、現地作業及び分析作業の結果の整理及び取りまとめを行ない、 第2条 《土地分類調査の内容 土地分類調査におい…》 ては、土地をその利用の可能性により分類する目的をもつて、土地の利用現況に基づく分類調査以下「土地利用現況調査」という。、土性その他の土壌の物理的及び化学的性質、浸しよくの状況その他の主要な自然的要素に に規定する分類調査について地図及び簿冊を作成する作業をいう。

8条 （調査計画）

1項 土地分類調査 を行なう者は、その効率的実施を図るため、土地分類調査の各作業についてそれぞれ調査担当区分、所要労務及び資材、実施期間等に関する調査計画を作成するものとする。

9条 （資料の収集整理）

1項 土地分類調査 を行なう者は、調査の的確を期するため、当該土地分類調査を行なう地域について、次の各号に掲げる既存資料の収集整理を行なうものとする。

1号 地形、地質、土壌、気象、気候その他の自然条件に関する資料

2号 土地利用及び水利用に関する資料

3号 固定資産税評価額、地力等級その他の土地評価に関する資料

4号 栽培慣行、経営形態その他の営農状況に関する資料

5号 災害及び生育障害等に関する資料

6号 その他必要な資料

10条 （現地作業の実施）

1項 現地作業は、基図に基づいて、おおむね土地の配列の順序に従い、必要な事項の調査を行なうものとする。

2項 前項の調査結果は、現地作業に使用される基図（以下「 作業基図 」という。）及び国土交通大臣が別に定める 土地分類調査 票（以下「 調査票 」という。）に記入するものとする。

11条 （土地利用現況調査）

1項 土地利用現況調査 は、毎筆の土地について、当該土地の利用現況により、 不動産登記規則 （2005年法務省令第18号） 第99条 《地目 地目は、土地の主な用途により、田…》 、畑、宅地、学校用地、鉄道用地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路、公園及び雑種地に区分して定めるものとする。 に規定する地目の区分に基づき分類するものとする。この場合において、田、畑、山林、保安林、牧場及び原野については地目の区分のほか、別表1に掲げる土地利用形態の区分に基づいて行なうものとする。

12条 （自然的条件調査）

1項 自然的条件調査 は、原則として毎筆の土地について、当該土地の土壌、地形及び表層地質に関する調査（以下「 土地条件調査 」という。）並びに当該土地の保全に関する調査（以下「 土地保全調査 」という。）を行なうものとする。

13条 （土地条件調査）

1項 土地条件調査 は、土壌に関する調査（以下「 土壌調査 」という。）並びに地形及び表層地質に関する調査（以下「 地形及び表層地質調査 」という。）を行なうものとする。

2項 土壌調査 は、当該土地の土壌断面の調査及び試料の採取を行なうものとする。この場合において、土壌断面についての調査事項及び調査内容は、 土じよう調査作業規程準則 （1955年総理府令第3号）別表1に準ずるものとする。

3項 地形及び表層地質調査 は、当該土地の形態並びに岩石の分布及び性状等について観察又は計測により行なうものとする。この場合における調査事項及び調査内容は、 地形調査作業規程準則 （1954年総理府令第50号）別表一、二及び六並びに 表層地質調査作業規程準則 （1954年総理府令第65号）別表1の調査項目の欄一、二及び12に準ずるものとする。

14条 （土地保全調査）

1項 土地保全調査 は、台風その他の異常な天然現象により生じた災害の状況及び災害の発生を助長し若しくは誘発し又は助長し若しくは誘発するおそれのある土地の性状について行なうものとする。この場合における調査事項及び調査内容は、別表2のとおりとする。

2項 農地については、前項の調査のほか、作物の生育を阻害している原因及びその現況について行なうものとする。この場合における調査事項及び調査内容は、別表3のとおりとする。

15条 （土地生産力調査）

1項 土地生産力調査 は、毎筆の農地について、別表1に掲げる土地利用形態別に主要作物についての生産力の等級を区分するため、当該土地の状況、営農の状況その他生産力に関する事項について観察、聞き取り及び生産者による協議等により行なうものとする。

2項 前項の調査結果に基づく 作業基図 及び 調査票 により、生産力区分素図を作成するものとする。

16条 （分析作業の種類等）

1項 分析作業においては、 土壌調査 において採取された試料について精密分析又は簡易分析を行ない、その結果を 調査票 に記入するものとする。

17条 （精密分析）

1項 精密分析は、土壌の区分及び生産力の区分のため必要と認められる場合に行なうものとする。この場合における分析の項目及び方法は、 土じよう調査作業規程準則 別表4に準ずるものとする。

18条 （簡易分析）

1項 簡易分析は、前条に定める精密分析を行なわなかつた試料について行なうものとする。

19条 （土地利用現況図の作成）

1項 土地利用現況調査 の結果は、 作業基図 及び 調査票 並びに 第9条 《資料の収集整理 土地分類調査を行なう者…》 は、調査の的確を期するため、当該土地分類調査を行なう地域について、次の各号に掲げる既存資料の収集整理を行なうものとする。 1 地形、地質、土壌、気象、気候その他の自然条件に関する資料 2 土地利用及び の資料に基づき、同1の地目及び土地利用形態別に整理区分し、これを整理作業に使用される基図（以下「 整理基図 」という。）に転記して土地利用現況図を作成するものとする。

20条 （土地条件区分図等の作成）

1項 土地条件調査 の結果は、 作業基図 及び 調査票 並びに 第9条 《資料の収集整理 土地分類調査を行なう者…》 は、調査の的確を期するため、当該土地分類調査を行なう地域について、次の各号に掲げる既存資料の収集整理を行なうものとする。 1 地形、地質、土壌、気象、気候その他の自然条件に関する資料 2 土地利用及び の資料に基づき、土壌、地形及び表層地質のそれぞれについて、ほぼ同1類型別に整理区分し、これを1の 整理基図 に転記して、土地条件区分図を作成するものとする。

2項 前項の土地条件区分図に表示し難い土壌の性質で特に土地利用上重要なものがある場合においては、当該土地条件区分図のほか、当該土壌の性質の分布状況を表示した単一性質区分図を作成するものとする。

21条 （土地保全図等の作成）

1項 土地保全調査 の結果は、 作業基図 及び 調査票 並びに 第9条 《資料の収集整理 土地分類調査を行なう者…》 は、調査の的確を期するため、当該土地分類調査を行なう地域について、次の各号に掲げる既存資料の収集整理を行なうものとする。 1 地形、地質、土壌、気象、気候その他の自然条件に関する資料 2 土地利用及び の資料に基づき、同1の調査事項別に整理区分し、これを 整理基図 に転記して、土地保全図を作成するものとする。

2項 農地については、前項の土地保全図のほか、 第14条第2項 《2 農地については、前項の調査のほか、作…》 物の生育を阻害している原因及びその現況について行なうものとする。 この場合における調査事項及び調査内容は、別表3のとおりとする。 の調査結果を整理区分し、これを 整理基図 に転記して、農業生産阻害現況図を作成するものとする。

22条 （土地生産力等級区分図の作成）

1項 土地生産力調査 の結果は、生産力区分素図、土地条件区分図、土地保全図、農業生産阻害現況図及び 第9条 《資料の収集整理 土地分類調査を行なう者…》 は、調査の的確を期するため、当該土地分類調査を行なう地域について、次の各号に掲げる既存資料の収集整理を行なうものとする。 1 地形、地質、土壌、気象、気候その他の自然条件に関する資料 2 土地利用及び の資料に基づき、土地生産力の等級区分を行ない、これを 整理基図 に転記して、土地生産力等級区分図を作成するものとする。

23条 （簿冊の作成）

1項 第11条 《土地利用現況調査 土地利用現況調査は、…》 毎筆の土地について、当該土地の利用現況により、不動産登記規則2005年法務省令第18号第99条に規定する地目の区分に基づき分類するものとする。 この場合において、田、畑、山林、保安林、牧場及び原野につ から 第18条 《簡易分析 簡易分析は、前条に定める精密…》 分析を行なわなかつた試料について行なうものとする。 までの調査結果及び前条の土地生産力の等級区分に基づき、毎筆の土地について、国土交通大臣が別に定める様式により 土地分類調査 簿を作成するものとする。