表層地質調査作業規程準則《別表など》

法番号:1954年総理府令第65号

略称:

本則 >   附則 >  

別表1

調 査 項 目

調 査 事 項

1 岩石の区分

未固結堆積物

れき

でい

せつ物(がいすい堆積物及び土石流

固結堆積物

礫岩

砂岩

泥岩

砂岩泥岩互層

けい岩質岩石(角石、チヤート及び珪岩

輝緑凝灰岩

石灰岩

火山性岩石

火山灰砂

火山砕屑物

軽石

シラス

ローム

集塊岩

凝灰岩質岩石(凝灰岩及び凝灰分に富む岩石

流紋岩質岩石(流紋岩及び強ハリ質岩石

安山岩質岩石(石英安山岩、安山岩、玄武岩及び[ひん](ひん)岩で、強ハリ質岩を除く。

深成岩

はん岩(こう斑岩及び石英斑岩

花崗岩質岩石(花崗岩、花崗せん緑岩、巨晶花崗岩、半花崗岩、石英閃緑岩及び閃緑岩中で比較的優白色のもの又は片麻岩で片理構造の弱いもの。

れい岩質岩石(斑糲岩、輝緑岩及び角閃岩のうち片状構造の明瞭でないもの及び閃緑岩中で比較的優黒色のもの。

じや紋岩質岩石(蛇紋岩、かんらん及びその他蛇紋岩化作用の著しく進んだもの。

変成岩

ホルンフエルス(ホルンフエルスのうち片状構造の明瞭のものを除く。

緑色片岩(緑泥片岩、緑れん片岩及び角閃岩のうち片状の明瞭のもの。

黒色片岩(千枚岩及び石墨片岩

その他の片岩(緑色片岩及び黒色片岩以外の片状構造の明瞭な変成岩及び片麻岩中で片状構造の明瞭のもの。

圧砕岩

圧砕岩質岩石(圧砕岩化作用の進んだもの。

2 岩石のかたさ

) 岩片

1はなはだやわらかい(未固結とも固結ともいえない程度の岩石で、たとえば、軟質泥岩、鮮新こう積世の軟質砂岩等

2 やわらかい(耐圧一〇〇Kg/Cm2未満の岩石で、たとえば、大谷石、ごくやわらかい凝灰岩、鮮新洪積世の中位の砂岩、房州石等

3 やややわらかい(耐圧一〇〇Kg/Cm2以上四〇〇Kg/Cm2未満の岩石で、たとえば、軟質凝灰岩等

4 ややかたい(耐圧四〇〇Kg/Cm2以上一、〇〇〇Kg/Cm2未満の岩石で、たとえば、やわらかい安山岩、中位のかたさの凝灰岩、第三紀の中位のかたさの砂岩等

5 かたい(耐圧一、〇〇〇Kg/Cm2以上二、〇〇〇Kg/Cm2未満の岩石で、たとえば、安山岩、花崗岩、軟質玄武岩、かたい砂岩、かたい石灰岩、石英粗面岩、斑岩等

6 はなはだかたい(耐圧二、〇〇〇Kg/Cm2以上の岩石で、たとえば、チヤート、珪岩、珪岩質砂岩、角岩、微晶質石英粗面岩、微晶質硬質安山岩、玄武岩、細粒硬質花崗岩の一部等

) 岩体

1はなはだやわらかい(岩片としてのかたさが()の1に相当する岩石で構成され、風化、割れ目等により岩体としてのかたさが弱められていないもの及び岩片としてのかたさが()の2以上の岩石で構成され、風化、割れ目等の影響により岩体としてのかたさが()の1と同程度に弱くなつているもので、弾性波伝速度「縦波」がおよそ1・五Km/Sec未満のもの。

2 やわらかい(岩片としてのかたさが()の2に相当する岩石で構成され、風化、割れ目等により岩体としてのかたさが弱められていないもの及び岩片としてのかたさが()の3以上の岩石で構成され、風化、割れ目等の影響により岩体としてのかたさが()の2と同程度に弱くなつているもので、弾性波伝播速度「縦波」がおよそ1・五Km/Sec以上2・二Km/Sec未満のもの。

3 やややわらかい(岩片としてのかたさが()の3に相当する岩石で構成され、風化、割れ目等により岩体としてのかたさが弱められていないもの及び岩片としてのかたさが()の4以上の岩石で構成され、風化、割れ目等の影響により岩体としてのかたさが()の3と同程度に弱くなつているもので、弾性波伝播速度「縦波」がおよそ2・二Km/Sec以上3・〇Km/Sec未満のもの。

4 ややかたい(岩片としてのかたさが()の4に相当する岩石で構成され、風化、割れ目等により岩体としてのかたさが弱められていないもの及び岩片としてのかたさが()の5以上の岩石で構成され、風化、割れ目等の影響により岩体としてのかたさが()の4と同程度に弱くなつているもので、弾性波伝播速度「縦波」がおよそ3・〇Km/Sec以上4・〇Km/Sec未満のもの。

5 かたい(岩片としてのかたさが()の5に相当する岩石で構成され、風化、割れ目等により岩体としてのかたさが弱められていないもの及び岩石としてのかたさが()の5以上の岩石で構成され、風化、割れ目等の影響により岩体としてのかたさが()の5と同程度に弱くなつているもので、弾性波伝播速度「縦波」がおよそ4・〇Km/Sec以上5・五Km/Sec未満のもの。

6 はなはだかたい(岩片としてのかたさが()の6に相当する岩石で構成され、風化、割れ目等により岩体としてのかたさが弱められていないもので、弾性波伝播速度「縦波」がおよそ5・五Km/Sec程度以上のもの。

3 岩石の層理、片理及び著しい流理

走向、傾斜及び著しいものについて、その範囲

4 岩石の割れ目及び節理

著しいものについて、その範囲

5 岩石の孔隙及び空隙

火山岩類及び凝灰岩類の著しいものについて、その範囲

6 岩石の風化及び変質

著しいものについて、左の各号に区分する。

1 まさ

2 変朽安山岩

3 温泉変質帯及び余土

4 焼け

7 破砕部及び破砕帯

範囲

8 断層

及び物等の状態及びその走向及び傾斜

9しゆう曲軸

位置

10 火口

範囲

11 地すべり及び崩壊

範囲

12 時代

堆積岩については、原則として左の時代に区別する。但し、時代を正確に判定できないものは、便宜的に左の時代のいずれかに属させその旨を附記する。

古生代

中生代

古第三紀

新第三紀

洪積世

ちゆう積世

13 鉱山

位置

14 温泉硫気孔及び鉱泉

地点及び温泉並びに鉱泉についてはゆう出量及び泉質等、但し、温泉については、単純泉、アルカリ泉、アルカリ塩類泉及び酸性泉を区別する。

備考

1 Kg/Cm2とは、重量キログラム毎平方センチメートルを表示する。

2 Km/Sec とは、キロメートル毎秒を表示する。

別表2

0 第1部 記号

区分

印刷における記号

現地作業及び整理作業における記号

記号の表示の方法又は図例

略号

状形及び大きさ

線色及び線幅

彩色

形状及び大きさ

線色及び線幅

彩色

未固結堆積物

図(

淡青

図(

図(

淡青

図(

図(

淡青

図(

濃青

泥炭

図(

淡青

図(

砕屑物

cl

図(

淡青

図(

固結堆積物

礫岩

cg

図(

わかたけいろ

図(

砂岩

ss

図(

わかたけいろ

図(

だいだい

泥岩

ms

図(

わかたけいろ

図(

濃青

砂岩、泥岩互層

altsm

図(

わかたけいろ

図(

濃緑

珪岩質岩石

ch

図(

わかたけいろ

図(

現地作業及び整理作業における記号においては、その部分を全部彩色する。

輝緑凝灰岩

sch

図(

わかたけいろ

図(

石灰岩

ls

図(

わかたけいろ

図(

濃青

現地作業及び整理作業における記号においては、その部分を全部彩色する。

火山性岩石

火山灰砂

As

図(

こうじいろ

図(

現地作業及び整理作業における記号においては、その部分を全部彩色する。

火山砕屑物

Py

図(

こうじいろ

図(

軽石

Pm

図(

こうじいろ

図(

シラス

Si

図(

こうじいろ

図(

濃青

ローム

図(

こうじいろ

図(

だいだい

集塊岩

Ag

図(

こうじいろ

図(

凝灰岩質岩石

Tr

図(

こうじいろ

図(

流紋岩質岩石

Ry

図(

こうじいろ

図(

安山岩質岩石

Ab

図(

こうじいろ

図(

濃緑

深成岩

斑岩

Qp

図(

ぼたんいろ

図(

だいだい

花崗岩質岩石

Gr

図(

ぼたんいろ

図(

斑糲岩質岩石

Gb

図(

ぼたんいろ

図(

蛇紋岩質岩石

Sp

図(

ぼたんいろ

図(

濃緑

変成岩

ホルンフェルス

Hr

図(

とびいろ

図(

緑色片岩

Gs

図(

とびいろ

図(

濃緑

黒色片岩

Bs

図(

とびいろ

図(

その他の片岩

So

図(

とびいろ

図(

圧砕岩

圧砕岩質岩石

Mg

図(

とびいろ

図(

だいだい

岩石の種類の境界

図(

黒0.1

図(

黒0.1

断層線と重なる場合は表示しない。

岩片のかたさ

はなはだやわらかい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

やわらかい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

やややわらかい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

ややかたい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

かたい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

はなはだかたい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

岩体のかたさ

はなはだやわらかい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

やわらかい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

やややわらかい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

ややかたい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

かたい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

はなはだかたい

図(

黒0.1

図(

黒0.1

岩石の層理、片理及び著しい流理

図(

図(

走向及び傾斜

図(

黒0.2

図(

黒0.2

岩石の割れ目及び節理

図(

図(

岩石の孔隙及び空隙

図(

図(

岩石の風化及び変質

実形を記入する。

まさ

図(

赤0.2

図(

赤0.2

図(

片朽安山岩

図(

赤0.2

図(

赤0.2

図(

温泉変質帯及び余土

図(

赤0.2

図(

赤0.2

図(

焼け

図(

赤0.2

図(

赤0.2

破砕部及び破砕体

図(

赤0.2

図(

赤0.2

実形を記入する。

図(

断層

調査したもの

図(

黒0.4

図(

黒0.4

推定したもの

図(

黒0.4

図(

黒0.4

褶曲軸

背斜

図(

赤0.3

図(

赤0.2

向斜

図(

赤0.3

図(

赤0.2

火口

図(

赤0.3

図(

赤0.3

実形を記入する。

地すべり及び崩壊

図(

黒0.3

図(

黒0.3

実形を記入する。

時代

古生代

黒0.1

黒0.1

字体はゴシックとし、字高は2.0とする。

中生代

黒0.1

黒0.1

古第三紀

Tp

黒0.1

Tp

黒0.1

新第三紀

Tn

黒0.1

Tn

黒0.1

洪積世

黒0.1

黒0.1

沖積世

黒0.1

黒0.1

鉱山

図(

黒0.1

図(

黒0.1

鉱山の記号の下又は右に1.0を離して、字高0.2で主要な鉱種を元素記号により表示する。石炭にあつては、Coalと表示する。

採石場

図(

黒0.1

図(

黒0.1

石油

図(

黒0.1

図(

黒0.1

天然ガス

図(

黒0.1

図(

黒0.1

温泉

図(

黒0.1

図(

黒0.1

硫気孔

図(

黒0.1

図(

黒0.1

鉱泉

図(

黒0.1

図(

黒0.1

表層地質図に表示する地質断面図の断面方向及び位置を表示する線

黒0.1

黒0.1

断面方向を表示する線の両端には、A、B、C…等の記号を表示する。この場合のA、B、C等の記号の大きさは2.0とする。

表層地質図に表示する柱状断面図の位置

図(

赤0.1

図(

赤0.1

直径2.0の円内に、1、2、3…等の数字を表示して表示する。円の中心点を地図上の位置に一致させる。

備考

0 第2部 整飾

区分

表示の方法

備考

黒色又はその他の色

印刷する場合は薄ねずみ色

表題

表層地質図と表示する。

書体

直立等線体左横書

字大

5ミリメートル

字隔

2ミリメートル

位置

図名の2ミリメートル上部

図名

基図のままとする。

印刷する場合は、左横書

調査年月

書体

基図の調査年月のものと同じ様式とする。

字大

字隔

位置

基図の測図の年を記入してある行から左側へ2.5ミリメートル離して記入する。

作成機関名

書体

基図の調査年月のものと同じ様式とする。

字大

字隔

位置

基図の国土地理院の行の左側へ記入する。

作成者氏名

書体

基図の国土地理院のものと同じ様式とし、左横書とする。

字大

字隔

位置

図郭の下辺の左側から右へ1センチメートル、下辺から5ミリメートル離して記入する。

記号及びその説明

記載しない。

印刷する場合は、基図に記載している記号の場所と同1の場所に記載する。(基図に記載されているものを除く。

地質断面図の位置

下辺の図郭外に記載する。

柱状断面図の位置

右辺の図郭外に記載する。

別表3

記載すべき事項

記載すべき内容

1 位置

行政区分及び地理的位置

2 地形及び気象

地質と関係の深い地形及び地質に影響を与える気象の特徴

3 地質概説

地質の概要及び特徴

4 地質各論

岩石の区分に従つて各岩体の物理的、化学的及び地質学的性質並びに各岩体相互の関係

5 応用地質

地すべり、山くずれ等の現況及び記録並びに鉱床、温泉、石材、地下水等の性質及びその利用状況

6 資料及び統計書名

7 要約

《別表など》 ここまで 本則 >   附則 >  

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