水質調査作業規程準則《別表など》

法番号:1957年総理府令第14号

略称:

本則 >   附則 >  

別表第1

別表第1…

別表第2

項目

試薬

器具

方法

1 外観

及びにおい

1) 水の色

イ 水色

ロ 試水の色

ハ 液の色

2) 懸濁物

イ 性状

ロ 色

ハ 量

3) 沈殿物

イ 質

ロ 色

ハ 量

4) 味

5) におい

1) 水色は、天然状態における水の色を肉眼によつて観察する。

2) 試水の色は、無色透明容器で水の色を肉眼によつて観察する。

3) 液の色は、無色透明容器で上澄の透明な液の色を肉眼によつて観察する。

4) 懸濁物、沈殿物については、無色透明容器で肉眼によつて観察する。

5) 味及びにおいについては、必要と認めたとき行う。

6) 水色以外の項目については、採水時及び採水後8ないし24時間経過したときの2回観察するものとする。

2 気温

棒状水銀温度計(0.5又は0.2度目盛のもの

採水場所で日光の直射を避ける等の注意をして測定する。

3 水温

1 棒状水銀温度計(0.5又は0.2度目盛のもの

2 エクマン転倒温度計

3 電気抵抗温度計

上記のうちいずれか。

温度計を水中にじゆうぶん長くひたし、温度平衡に至らしめてから測定する。棒状水銀温度計にあつては、水銀柱は水中にあるようにして測定する。

4 pH

Ⅰ 比色法

pH指示薬

BCG(ブロムクレゾールグリーン

BTB(ブロムチモールブルー

PR(フエノールレツド

その他適宜

比色によるpH測定器(比色管を用いるもの

採水時、試水中のガスの出入を小さくするように注意して、すみやかに試水5mlを比色管にとり、pH指示薬を加え、その色を標準色(pH0.2おきに区分したもの)と比べる。ただし、試水のpHが2種のpH指示薬の測定範囲にある時は両者を共に用いる。

Ⅱ 電気的方法(ガラス電極法

pH標準緩衝溶液

ガラス電極によるpH測定器

標準pH緩衝溶液でじゆうぶん検定してから測定する。

5 電導度

電導度標準溶液

電導度計

採水場所において電極部を水中にひたして測定する。この場合、水温をあわせて測定するものとする。なお、電極恒数は調査の開始前及び終了後において検定しなければならない。また電導度は、18℃電導度に換算する。この場合の換算係数は、附図の図表によつて求める。

6 濁度

Ⅰ 白陶土法

Ⅱ 透過光法

濁度標準溶液

暗箱

比色管

試水100mlを比色管にとり、その濁りを、特定の濁度標準溶液と比べる。

濁度計

採水場所において国土調査型濁度計によつて測定する。

7 透明度

直径30cmの白色円板

円板を水中に沈め、それが見えなくなるまでの深さを求める。

8 溶存酸素ガス

1)硫酸マンガン(MnSO4)溶液(硫酸マンガン100gを蒸留水に溶かして250mlとしたもの

2) ヨウ化カリウム(KI)水酸化ナトリウム(NaOH)溶液(水酸化ナトリウム100gとヨウ化カリウム30gとを蒸留水に溶かして200mlとしたもの

3) 塩酸(HCl)(1+1及び1+3

4) デンプン溶液

5)0.0200規定チオ硫酸ナトリウム(Na223・5H2)滴定液

6)0.100規定ヨウ素酸カリウム(KIO3)標準溶液

7) ヨウ化カリウム(KI)の固体

酸素ビン

容量 100ml前後

試水を酸素ビンにとり、硫酸マンガン溶液0.5mlを加え、次にヨウ化カリウム・水酸化ナトリウム溶液0.5mlを加えてすばやく密センし、ビンを上下に転倒した後、30分間以上放置する。生じた沈殿を塩酸に溶かし、デンプンを指示薬としてチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。(ウインクラー法

1号 電導度換算図表

別表第2…

別表第3

項目

試薬

器具

操作の要点

1 pH

別表第二pHの項に準ずる。

別表第二pHの項に準ずる。

別表第二pHの項に準ずる。

2 RpH

pHの項と同じ。

pHの項と同じ。

試水20ないし50mlをとり、新鮮な空気を10分間じゆうぶんに通じた後pHの場合に準じて測定する。

3 全蒸発残留物

蒸発ザラ

試水ビンをよく振とうし、試水100mlを蒸発ザラにとり蒸発乾固し、105℃ないし110℃で1時間乾燥、30分間冷却を繰返し恒量とする。この場合ヒョウ量値の差が、0.5mg以内をもつて恒量とみなす。110℃で乾固しない場合は、温度を180℃とする。

○4 溶解性蒸発残留物

試水をロ紙(東洋ロ紙5Cに相当するもの)でロ過し、ロ液の100mlをとり、前項に準じてロ液の蒸発残留物を測定する。この場合採水日とロ過を行う日との間の経過日数を各採水群について、同1に保つことが望ましい。

5 懸濁物

次式による計算を行つて求める。

懸濁物)=(全蒸発残留物)-(溶解性蒸発残留物

○6 ナトリウムイオン

炎光光度計

炎光分析法によつて行う。

○7 カリウムイオン

炎光光度計

炎光分析法によつて行う。

○8 EDTA硬度(Ca+Mg

1) 0.0100molEDTA滴定液

2)塩化アンモニウム(NH4Cl)緩衝溶液

3) EBT指示薬

4)硫化ナトリウム(Na2S・9H2)5%溶液

試水20ないし50mlをとりそのpH4.3アルカリ度に当量の塩酸を加え、かくはんして、炭酸ガスを追い出し、0.0100molEDTA溶液を滴定量の約90%加えておき、次に緩衝溶液1ml、硫化ナトリウム溶液1ml、EBT指示薬数滴を加え、さらに0.0100molEDTA溶液を滴下し、終点を求める。

○9 カルシウムイオン

I EDTA法

1) 0.0500規定カルシウムイオン標準溶液

2) 0.0100molEDTA滴定液

3) 水酸化ナトリウム(NaOH)10%溶液

4) ムレキサイド、塩化ナトリウム混合指示薬

5) 硫化ナトリウム5%溶液

1) 0.0100molEDTA溶液の濃度は、0.0500規定カルシウムイオン標準溶液によつて定める。

2) 試水20ないし50mlをとりそのpH4.3アルカリ度に当量の塩酸を加え、かくはんして、炭酸ガスを追い出し、次に水酸化ナトリウム溶液1ml、硫化ナトリウム溶液1ml、ムレキサイド・塩化ナトリウム混合指示薬0.2gを加え、0.0100molEDTA溶液で滴定する。

Ⅱ過マンガン酸カリウム(KMnO4)滴定法

1)0.0100規定過マンガン酸カリウム(KMnO4)滴定液

2)0.0100規定シュウ酸ナトリウム(Na224)標準溶液

3)シユウ酸アンモニウム(NH42COO2)4%溶液

4)硫酸(2SO4)(1+2

5) メチルレツド指示薬

6) 塩酸(HCl)(1+1

7)6規定アンモニア水(NH4OH

1) 0.0100規定過マンガン酸カリウム滴定液の濃度は、0.0100規定シユウ酸ナトリウム標準溶液で定める。

2) 試水20ないし50mlをとり塩酸1mlを加えて熱し、メチルレツド数滴、4%シュウ酸アンモニウム2mlを加える。次にアンモニア水で中和し、約3時間放冷後生じたシユウ酸カルシウムの沈殿をロ別し、沈殿を硫酸に溶かして、約70℃にあたため、0.0100規定過マンガン酸カリウムで滴定する。

○10 マグネシウムイオン

Ⅰ 計算法

EDTA硬度からカルシウムイオンをさし引く。

Ⅱ EDTA法

1) 0.0100molEDTA滴定液

2) 塩酸(HCl)(1+1)溶液

3) EBT指示薬

カルシウムイオンをムレキサイドを指示薬としてEDTAで滴定後、塩酸でpHを9ないし10にし、EBTを指示薬として0.0100molEDTA溶液で滴定する。

Ⅲ 比色法

1) マグネシウムイオン比色標準溶液(10mgMg/l

2)チタン黄(281952SO3Na2)0.15%溶液

3) 1規定水酸化ナトリウム(NaOH)溶液

4)塩化カルシウム(CaCl2・2H2)3%溶液

5)塩酸ヒドロキシルアミン(NH2OH・HCl)5%溶液

ネスラー比色管

試水20mlをとり塩酸ヒドロキシルアミン溶液1ml、塩化カルシウム溶液1.00ml、チタン黄1.00ml、水酸化ナトリウム3mlを加え、10分間経過後、同様に処理した標準溶液の発色とネスラー比色管で比較する。

○11 塩素イオン

Ⅰ モールの滴定法

1) 0.0200規定塩化ナトリウム(NaCl)標準溶液

2)0.0200規定硝酸銀(AgNO3)滴定液

3)クロム酸カリウム(2CrO4)5%溶液

1) 0.0200規定硝酸銀滴定液の濃度は、0.0200規定塩化ナトリウム標準溶液によつて定める。

2) 試水20mlにクロム酸カリウム溶液1mlを加え、0.0200規定硝酸銀溶液で滴定する。

3)この方法は10mgCl/l以上に適用する。

Ⅱ 比色法

1)塩化ナトリウム(NaCl)比色標準溶液(20mgCl/l

2)0.3%チオシアン酸水銀(Hg(CNS2)アルコール溶液

3)鉄ミヨウバン(NH4Fe(SO42・12H2)6%溶液

ネスラー比色管

1) 試水20mlを比色管にとり、チオシアン酸水銀アルコール溶液2.00ml、鉄ミヨウバン溶液4.00mlを加え、よく混合し、10分間経過後同様に処理した標準溶液の発色と比較する。

2)この方法は20mgCl/l以下に適用する。

3)10mg~20mgCl/lはいずれの方法でもよい。

○12 硫酸イオン

Ⅰ 比濁法

1) 1規定塩酸(HCl

2)塩化バリウム(BaCl2・2H2)・ゼラチン溶液

3)硫酸カリウム(2SO4)比濁標準溶液

ネスラー比色管

試水20mlに、1規定塩酸(HCl)0.5ml、塩化バリウム・ゼラチン溶液1mlを加え、その濁りを同様に処理した標準溶液の濁りと比較する。なお、この方法は20mgSO42-/l以下の場合に適用する。

Ⅱ EDTA法

1) 0.0100molEDTA溶液

2)0.0200規定塩化マグネシウム(MgCl2・6H2)滴定液

3)0.0200規定塩化バリウム(BaCl2・2H2)溶液

4) EBT指示薬

5)塩化アンモニウム(NH4Cl)・アンモニア(NH4OH)緩衝溶液

試水50mlを陽イオン交換樹脂に通じ、通過液に一定量の0.0200規定塩化バリウムを加え、加熱放冷後、過剰の0.0100molEDTA溶液と緩衝溶液を加え、EBTを指示薬として0.0200規定塩化マグネシウム溶液で逆滴定する。

Ⅲ 重量法

1) 1規定塩酸(HCl

2)塩化バリウム(BaCl22H2)10%溶液

試水100mlに1規定塩酸を加え、加熱して塩化バリウム溶液を加え、生じた硫酸バリウム(BaSO4)の沈殿を強熱ヒヨウ量する。

Ⅳ 比色法

1)クロム酸バリウム(BaCrO4)酢酸(CH3COOH)懸濁液

2)ジフエニルカルバジツド(13144)アルコール溶液

3) アンモニア性カルシウム溶液

4)無水エチルアルコール(25OH

5) 6規定塩酸

6) 硫酸イオン比色標準溶液

デユボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

遠心沈殿管に試水5mlをとり一様なクロム酸バリウム酢酸懸濁液2mlを加え、約1分間振とうした後、アンモニア性カルシウム溶液0.5ml及びエチルアルコール5mlを加え、約1分間振とうし、冷水中に5分間放置し、次に遠心分離して、その上澄液をガラスフイルターでロ過する。ロ液にジフエニルカルバジツドアルコール溶液1mlと6規定塩酸0.7mlを加えて、同様に処理した標準溶液の発色と5分間後に比較する。この場合、硫酸イオンが20mg/l以上存在するときは、ジフエニルカルバジツドを加えないでクロム酸イオンの黄色を比色する。

○13 アルカリ度

13―1 pH4.3アルカリ度

1)0.0200規定硫酸(2SO4)滴定液

2) ブロムクレゾールグリーン(BCG)指示薬

試水50mlをとり、BCGを指示薬とし、pH4.3を終点として0.0200規定硫酸で滴定する。

13―2 pH8.4アルカリ度

1)0.0200規定硫酸(2SO4)滴定液

2) フエノールフタレイン(PP)指示薬

試水50mlをとりフエノールフタレインを指示薬とし、pH8.4を終点として0.0200規定硫酸で滴定する。

○14 酸度

14―1 pH4.3酸度

1) 0.0200規定水酸化ナトリウム(NaOH)滴定液

2) BCG指示薬

試水50mlをとり、BCGを指示薬とし、pH4.3を終点として0.0200規定水酸化ナトリウム溶液で滴定する。

14―2 pH8.4酸度

1) 0.02000規定水酸化ナトリウム(NaOH)滴定液

2) フエノールフタレイン(PP)指示薬

試水50mlをとり、フエノールフタレインを指示薬とし、pH8.4を終点として0.0200規定水酸化ナトリウム溶液で滴定する。

○15 ケイ酸

比色ケイ酸

1)モリブデン酸アンモニウム(5(NH42O・12MoO3・7H2)10%溶液

2) 塩酸(HCl)(1+3

3)クロム酸カリウム(2CrO4)代用比色標準溶液

4)ケイフツ化ナトリウム(Na2SiF6)比色標準溶液

5)ケイ酸(SiO2)比色標準溶液

デユボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水20mlにモリブデン酸アンモニウム10%溶液1mlと塩酸1mlを加え、その発色を同様に処理したケイ酸比色標準溶液又はケイフツ化ナトリウム比色標準溶液あるいはクロム酸カリウム代用比色標準溶液の発色と比較する。

16 鉄

酸可溶性鉄

1) 塩酸(HCl)(1+1

2)オルソフエナンスロリン(1282・H2)0.1%溶液

3) 塩酸ヒドロキシルアミン10%溶液

4) 酢酸ナトリウム・酢酸緩衝溶液

5) 鉄比色標準溶液

ネスラー比色管

デュボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水50mlに塩酸5mlを加え、5分間煮沸し、放冷後、塩酸ヒドロキシルアミン10%溶液1ml、次に酢酸ナトリウム・酢酸緩衝溶液5ml及びオルソフエナンスロリン溶液5mlを加えその発色を同様に処理した鉄比色標準溶液の発色と比較する。

17 リン

可溶性リン

1) モリブデン酸アンモニウム・硫酸混液

2)塩化第一スズ(SnCl2・2H2)0.5%溶液

3) リン比色標準溶液

ネスラー比色管

デユボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水20mlにモリブデン酸アンモニウム・硫酸混液0.4ml、塩化第一スズ溶液1滴を加え、その発色を同様に処理したリン比色標準溶液の発色と比較する。

18 亜硝酸イオン

1) グリースロミイン試薬

2) 亜硝酸比色標準溶液

ネスラー比色管

デユボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水20mlにグリースロミイン試薬0.2gを加え、その発色を、同様に処理した亜硝酸比色標準溶液の発色と比較する。

19 硝酸イオン

Ⅰ ジフエニルアミン法

1)ジフエニルアミン(652NH)・硫酸溶液

2) 塩化ナトリウム飽和溶液

3) 硝酸イオン比色標準溶液

デュボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水1mlに1滴の飽和食塩水を加え、さらにジフエニルアミン溶液4mlを加えて冷却し、同様に処理した標準溶液の発色と1時間後に比較する。なお、亜硝酸イオンがあるときは、それを分解してから比色する。

Ⅱ フエノールジスルホン酸法

1)フエノールジスルホン酸(63OH(SO32)・硫酸溶液

2)硫酸銀(Ag2SO4)溶液

3) 12規定水酸化カリウム(KOH)溶液

4)水酸化アルミニウム(Al(OH3

5) 0.100規定硫酸

6)過酸化水素(22)水(約28%

7) 硫酸イオン比色標準溶液

デュボスク比色計

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水50mlを磁製ザラにとり、水浴上で蒸発乾固し、フエノールジスルホン酸硫酸溶液2mlを加えてかくはん後、蒸留水10mlを加え、さらに水酸化カリウム溶液2ないし5mlを加えて、その発色を同様に処理した標準溶液の色と比較する。この場合、多量の塩素イオン、亜硝酸イオンが存在するときは、前処理を行わなければならない。

Ⅲ アニリン法

1) 酢酸アニリン溶液

2)αナフチルアミン溶液(107NH2

3) 粉末亜鉛(Zn

4)酢酸ナトリウム(CH3・COONa

5) 塩酸・酢酸混液

6) 硝酸イオン比色標準溶液

同上

試水30mlに酢酸アニリン溶液2mlを加え、煮沸寸前まで加熱し、直ちに15℃以下に冷却し、酢酸ナトリウム1g、粉末亜鉛2gを加えてよく振とうする。10分間放置した後ロ過し、ロ液に塩酸・酢酸混液2mlを加え、5ないし6分間放置して、次にαナフチルアミン溶液1mlを加え、同様に処理した標準溶液の発色と30分間後に比較する。

20 アンモニウムイオン

1) ネスラー試薬

2)酒石酸カリウムナトリウム溶液(ロツシエル塩(446KNa・4H2)50gを蒸留水100mlに溶かしたもの

3) アンモニウム比色標準溶液

4) 代用比色標準溶液

ネスラー比色管

光電比色計

上記のうちいずれか。

試水20mlに酒石酸カリウムナトリウム溶液0.5ml及びネスラー試薬0.5mlを加え、その発色を同様に処理した比色標準溶液又は代用比色標準溶液の色と比較する。

21 化学的酸素消費量(過マンガン酸カリウム法

1)0.0100規定過マンガン酸カリウム(KMnO4)溶液

2)0.0100規定シユウ酸(224・2H2)溶液

3)硫酸(2SO4)(1+3

試水50mlに硫酸5ml、0.0100規定過マンガン酸カリウム溶液10mlを加え、煮沸水浴中に15分間保つ。次に0.0100規定シユウ酸10mlを加え、0.0100規定過マンガン酸カリウム溶液で滴定する。

22 生物化学的酸素消費量

1) 希釈水

2) 酒石酸カリウムナトリウム溶液

3) メチレンブルウ0.1%溶液(メチレンブルウ0.1gを蒸留水に溶かして100mlとしたもの

4) 流動パラフイン

5) 硫酸第一鉄アンモニウム溶液

フランビン

希釈試水及び希釈水の溶存酸素ガスを定量し、これらを20℃で5日間貯蔵した後の残存容存酸素ガスを定量し、5日間における酸素消費量を計算する。

23 バクテリア類

23―1 一般細菌数

普通寒天培地

ペトリーザラ

試水1mlに普通寒天培地約1.5mlを混和し、35℃ないし37℃で22時間ないし26時間培養する。

23―2 大腸菌群

1) 乳糖ブイヨン培地

発酵管

試水10mlずつ5本、各希釈剤を培養し、推定試験、確定試験及び完全試験を行つて最確数を求める。

2) BGLB培地

3) EMB平板培地

ペトリーザラ

24 プランクトン

Ⅰ 沈殿法

中性ホルマリン

沈殿管

試水1lをビーカーにとり、中性ホルマリン1mlを加え、かくはん静置してプランクトンを沈殿させ、これを沈殿管に移して24時間静置後、その容量を沈殿管の目盛によつて測定する。

Ⅱ ネツト法

プランクトンネツト

プランクトンネツトを用いて一定量の試水をロ過する。

25 その他の項目

適宜の方法によつて実施してさしつかえない。ただし、方法を水質表の記事欄に明示すること。

別表第4

区分

溶液名

溶液の作り方

摘要

1 電導度

1) 0.100規定塩化カリウム(KCl)標準溶液

3.728gの塩化カリウムを炭酸ガスを含まない蒸留水に溶かして500mlとする。

KCl 分子量=74.553

2) 0.0100規定及び0.00100規定塩化カリウム標準溶液

0.100規定塩化カリウム標準溶液を10倍及び100倍にうすめる。

2 濁度

濁度標準溶液

特定の白陶土1gを蒸留水1lに懸濁し、これを10倍にうすめる。

白陶土は105℃で約3時間乾燥放冷後、200メツシユのフルイでふるつたものを用いる。

3 溶存酸素ガス

1)0.100規定ヨウ素酸水素カリウム(KH(IO32)標準溶液

1.625gのヨウ素酸水素カリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。

KH(IO32分子量=389.95

1mol12当量

2)0.100規定ヨウ素酸カリウム(KIO3)標準溶液

1.783gのヨウ素酸カリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。

KIO3分子量=214.01

1mol6当量

3)0.0200規定チオ硫酸ナトリウム滴定液(Na223・5H2

約5gのチオ硫酸ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.100規定ヨウ素酸水素カリウム標準溶液又はヨウ素酸カリウム標準溶液で定める。

Na223・5H2O分子量=248.206

1mol1当量

4 EDTA硬度

1) 0.0500規定カルシウムイオン標準溶液

2.502gの炭酸カルシウム(CaCO3)を酸性にして蒸留水に溶かし500mlとする。

CaCO3分子量=100.09

1mol2当量

2) 0.0100molEDTA滴定液

4.0gのEDTA及び0.10gの塩化マグネシウム(MgCl2・6H2)を800mlの蒸留水に溶かし、0.0500規定カルシウムイオン標準溶液で濃度を測定し、適当にうすめて0.0100molとする。

EDTA 分子量=372.252

1mol2当量

5 カルシウムイオン

1)0.0100規定過マンガン酸カリウム(KMnO4)滴定液

約1.6gの過マンガン酸カリウムを蒸留水に溶かして500mlとして貯蔵し、これを10倍にうすめて0.0100規定溶液をつくる。この濃度は次のシユウ酸ナトリウム標準溶液で定める。

KMnO4分子量=158.03

1mol5当量

2)0.100規定シユウ酸ナトリウム(Na224)標準溶液

3.3500gのシユウ酸ナトリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。

Na224分子量=134.014

1mol2当量

3) 0.0100規定シユウ酸ナトリウム標準溶液

0.100規定液を10倍にうすめる。

6 マグネシウムイオン

Ⅰ 滴定法

EDTA硬度の場合に同じ。

Ⅱ 比色法

使用マグネシウム比色標準溶液

0.02規定塩化マグネシウム滴定液(8のⅡ参照)を使用に際し適当にうすめる。たとえば、1mlを100mlにうすめるとMg2.43mg/lとなる。

0.002規定のMgCl21mlは、Mg0.243mgを含む。

7 塩素イオン

Ⅰ 滴定法

1) 0.0200規定塩化ナトリウム(NaCl)標準溶液

1.169gの塩化ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。

NaCl 分子量=58.454

2)0.0200規定硝酸銀(AgNO3)滴定液

3.4gの硝酸銀を蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.0200規定塩化ナトリウム標準溶液で定める。

AgNO3分子量=169.888

Ⅱ 比色法

1)貯蔵塩素イオン比色標準溶液(Cl100mg/l

0.2103gの塩化カリウム(KCl)を蒸留水に溶かして1lとする。

KCl 分子量=74.553

2) 使用塩素イオン比色標準溶液

1)を使用に際して適宜うすめて標準溶液とする。

3)チオシアン酸水銀(Hg(CNS2)0.3%アルコール溶液

5gの硝酸第二水銀(HgNO3)を0.5規定硝酸200mlに溶かし、鉄ミヨウバンの飽和溶液(1規定硝酸酸性)3mlを加えてじゆうぶんかくはんしながら、溶液がかすかに着色するまでチオシアン酸カリウム(KCNS)4%溶液で滴定する。生じた沈殿をガラスフイルターでロ過し、蒸留水で洗浄して風乾する。これを0.3gとりアルコール(95%)100mlにとかし、かつ色ビン中で冷暗所に保存する。

4)鉄ミヨウバン(NH4Fe(SO42・12H2)6%溶液

6gの鉄ミヨウバンを6規定硝酸100mlに溶かす。

NH4Fe(SO42・12H2O分子量=482.21

8 硫酸イオン

Ⅰ 比濁法

1) 使用硫酸比濁標準溶液

0.02規定硫酸滴定液(9参照)を使用に際して適当にうすめる。たとえば、1mlを50mlにうすめるとSO42-19.2mg/lとなる。

0.02規定硫酸1mlはSO42-0.96mgを含む。

2)塩化バリウム(BaCl2・2H2)ゼラチン溶液

3gのゼラチンを300mlのあたたかい蒸留水に溶かし、陽イオン及び陰イオン交換樹脂に通じて灰分を除去し、この通過液と塩化バリウム溶液(30gのBaCl2・2H2Oを蒸留水に溶かして200mlとしたもの)とを混じ、キシロールを加えて殺菌しておく。

BaCl2・2H2O分子量=244.31

Ⅱ EDTA法

1)0.0200規定塩化マグネシウム(MgCl2・6H2)滴定液

約2.1gの塩化マグネシウムを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.0100molEDTAで定める。

MgCl2・6H2O分子量=203.331mol2当量

2)0.0200規定塩化バリウム(BaCl2・2H2)溶液

約2.5gの塩化バリウムを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.0100molEDTAで定める。

Ⅲ 比色法

1)貯蔵硫酸イオン比色標準溶液(SO42-1000mg/l

1.815gの硫酸カリウム(2SO4)を蒸留水に溶かして1lとする。

2SO4分子量=174.2

2) 使用硫酸イオン比色標準溶液

使用に際しては(1)を10倍ないし100倍にうすめて標準溶液とする。

3)精製クロム酸バリウム(BaCrO4

クロム酸カリウム(2CrO4)1%の熱溶液800mlに塩化バリウム(BaCl2・2H2)10%の熱溶液を、徐々に上澄液の黄色がわずかになるまで滴下(約100ml)して、クロム酸バリウムの沈殿をつくる。次に沈殿をじゆうぶん洗浄して2規定塩酸100mlに溶解し、蒸留水でうすめて700mlとする。この溶液を熱し、2規定アンモニア水を溶液が完全に黄色になるまで加えて再沈殿を行う。生じた沈殿をじゆうぶん洗浄してガラスフイルターでロ過し、105℃で乾燥後、メノウ製乳はちで細かく砕き、貯蔵する。

4) クロム酸バリウム酢酸懸濁液

3)のクロム酸バリウム2.5gを0.500規定酢酸200mlに加え、じゆうぶん振とうして懸濁させる。

5) ジフエニルカルバジツド1%アルコール溶液

1gのジフエニルカルバジツド(13144)を無水アルコール(25OH)100mlに溶解し、安定剤として1規定塩酸1.0mlを加え、かつ色ビン中に保存する。(この試薬は2ないし3週間安定

13144O分子量=242.27

6) アンモニア性カルシウム溶液

0.37gの塩化カルシウム(CaCl2・2H2)を6規定アンモニア水(NH4OH)100mlを溶解し、密センして保存する。

CaCl2・2H2O分子量=147.02

9 アルカリ度

1)0.200規定炭酸ナトリウム(Na2CO3)標準溶液

5.300gの炭酸ナトリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。

Na2CO3分子量=106.004

2)0.200規定硫酸(2SO4)貯蔵溶液

濃硫酸6mlを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.200規定炭酸ナトリウム標準溶液で定める。

2SO4分子量=98.080

濃硫酸は36規定

3) 0.0200規定硫酸滴定液

2)の0.200規定硫酸溶液を10倍にうすめる。

10 酸度

1) 0.200規定水酸化ナトリウム(カセイソーダNaOH)貯蔵溶液

炭酸イオンを含まない濃水酸化ナトリウム溶液を適当にうすめる。この濃度は0.200規定硫酸貯蔵溶液で定める。

NaOH 分子量=40.005

2) 0.0200規定水酸化ナトリウム(カセイソーダ)滴定液

0.200規定水酸化ナトリウム溶液を10倍にうすめる。

11 ケイ酸

比色ケイ酸

1)クロム酸カリウム(2CrO4)代用比色標準溶液(SiO250mg/l相当

0.265gのクロム酸カリウムと約10gのホウ砂(Na247・10H2)を蒸留水に溶解して1lとする。

2CrO4分子量=194.20

SiO2分子量=60.06

2)ケイフツ化ナトリウム(Na2SiF6)比色標準溶液(SiO2100mg/l

0.313gのケイフツ化ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。

Na2SiF6分子量=188.05

3)ケイ酸(SiO2)比色標準溶液

0.500gの精製した無水ケイ酸を炭酸ナトリウム(Na2CO3)で融解し、蒸留水に溶かして1lとし、ポリエチレンビン中に保存する。この場合、中和あるいは酸性としないよう注意しなければならない。使用に際しては、これを適当にうすめて標準溶液とする。

4)モリブデン酸アンモニウム(5(NH42O・12MoO3・7H2)10%溶液

10gのモリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かして100mlとする。

5(NH42O・12MoO3・7H2O分子量=2113.91

12 鉄

酸可溶性鉄

1) 貯蔵鉄(Fe)比色標準溶液(Fe200mg/l

0.200gの純鉄(たとえば、電解鉄又はピアノ線)を20mlの硫酸(1+5)に溶かし、さらに蒸留水を加えて1lとする。

Fe 原子量=55.85

2) 使用鉄比色標準溶液(Fe1mg/l

貯蔵鉄標準溶液を蒸留水で200倍にうすめる。

3)オルソフエナンスロリン(1282・H2)0.1%溶液

0.1gのオルソフェナンスロリンを蒸留水に溶かして100mlとする。

1282・H2O分子量=198.216

4)塩酸ヒドロキシルアミン(NH2OH・HCl)10%溶液

10gの塩酸ヒドロキシルアミンを蒸留水に溶かして100mlとする。

NH2OH・HCl分子量=69.497

5) 酢酸ナトリウム、酢酸緩衝溶液(pH4.6

1規定酢酸(CH3COOH)を500ml(28.6mlの氷酢酸を蒸留水に溶かして500mlとしたもの)と1規定酢酸ナトリウム(CH3COONa)500ml(68.04g酢酸ナトリウムを蒸留水に溶かして500mlとしたもの)とを混合する。

CH3COOH分子量=60.05

CH3COONa.3H2O分子量=136.085

13 リン

可溶性リン

1) 貯蔵リン比色標準溶液(P100mg/l

0.439gのリン酸二水素カリウム(KH2PO4)を蒸留水に溶かして1lとする。この際、キシロールを加えて殺菌しておく。

KH2PO4分子量=136.091

P原子量=30.975

2) 使用リン比色標準溶液(P1mg~0.1mg/l

1)を使用に際して100倍ないし1000倍にうすめる。

3) モリブデン酸アンモニウム硫酸混液

10gのモリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かして90mlにしたものと硫酸(1+1)を正確に1:3の割合にまぜる。

4)塩化第一スズ(SnCl2・2H2)0.5%溶液

0.5gの塩化第一スズを濃塩酸10mlに熱しながら時間をかけて溶かし、後で蒸留水で100mlにうすめる。なお、貯蔵にあたつては、スズの金属片を入れておく。貯蔵液に黒い沈殿が生じた場合は、ロ過して使用しなければならない。

SnCl2・2H2O分子量=225.65

14 亜硝酸イオン

1)貯蔵亜硝酸比色標準溶液(NO2N100mg/l

0.493gの亜硝酸ナトリウム(NaNO2)を蒸留水に溶かして1lとする。この際、クロロホルムを加えて殺菌しておく。あるいは亜硝酸ナトリウムの代りに0.6075gの亜硝酸カリウム(KNO2)を用いてもよい。

NaNO2分子量=69.005

KNO2分子量=85.104

2)使用亜硝酸比色標準溶液(NO2N1mg~0.1mg/l

1)を使用に際して100ないし1000倍にうすめる。

3) グリースロミイン試薬

89gの酒石酸(CHOH・COOH2)を乳ばちで細かくすり、これに10gのスルフアニル酸(NH264・HSO3及び1gのαナフチルアミン(107・NH2)を混じてじゆうぶんにすりあわせ、かつ色の共センビンに貯える。

CHOH・COOH2分子量=150.09

NH264・HSO3分子量=173.19

107・NH2分子量=143.18

15 硝酸イオン

Ⅰ ジフエニルアミン法

1)貯蔵硝酸比色標準溶液(NO3N100mg/l

0.722gの硝酸カリウム(KNO3)を蒸留水に溶かして1lとする。

KNO3分子量=101.104

2)使用硝酸比色標準溶液(NO3N1mg~0.1mg/l

1)を使用に際して100ないし1000倍にうすめる。

3) ジフエニルアミン硫酸溶液

0.085gのジフエニルアミン(652NH)に硫酸(1+3)190mlを加え、さらに濃硫酸を注ぎ、全量を500mlにする。

652NH分子量=169.22

Ⅱ フエノールジスルホン酸法

1) フエノールジスルホン酸硫酸溶液

25gの純フエノール(65OH)を冷却しながら、濃硫酸(95%以上)150mlに溶かし、さらに発煙硫酸(SO315%以上)75mlを加えて2時間加熱する。

フエノールジスルホン酸(63OH(SO32)分子量=254.24

2)硫酸銀(Ag2SO4)溶液

4.397gの硫酸銀を蒸留水に溶かして1lとする。(この溶液1mlはCl1mgに相当する。

Ag2SO4分子量=311.326

3) 12規定水酸化カリウム(KOH)溶液

67.3gの水酸化カリウムを蒸留水に溶かして100mlとする。

KOH 分子量=56.108

4)水酸化アルミニウム(Al(OH3

10gのミヨウバン(KAl(SO42・12H2)を蒸留水200mlに溶かし、アンモニア水を加えて水酸化アルミニウムを沈殿させ、これをじゆうぶんに洗浄する。

KAl(SO42・12H2O分子量=474.39

Ⅲ アニリン法

1) 酢酸アニリン溶液

精製アニリン(65NH2)3mlに氷酢酸3mlを加え、蒸留水でうすめて100mlとする。この際、濁りがあればロ過する。

65NH2分子量=93.12

2)αナフチルアミン(107NH2)溶液

2gのαナフチルアミンを粉末にし、氷酢酸20mlを加え、蒸留水でうすめて100mlとする。この際、黒い沈殿があればロ過する。(この溶液の保存期間は1週間

107NH2分子量=143.18

3) 粉末亜鉛(Zn

粉末亜鉛を稀塩酸(あるいは稀酢酸)でよく洗い、次に塩素イオンの反応がなくなるまで蒸留水で洗浄する。

Zn 原子量=65.38

4) 塩酸・酢酸混液

6規定塩酸と6規定酢酸とを等容量混合する。

16 アンモニウムイオン

1)貯蔵アンモニウム比色標準溶液(NH4―N100mg/l

0.3819gの塩化アンモニウム(NH4Cl)に0.1gの昇コウを加え、蒸留水に溶かして1lとする。あるいは0.4717gの硫酸アンモニウム(NH42SO4)に0.1gの昇コウを加え、蒸留水に溶かして1lとする。

NH4Cl分子量=53.50

NH42SO4分子量=132.146

2)使用アンモニウム比色標準溶液(NH4―N1mg~0.1mg/l

1)を使用に際して100ないし1000倍にうすめる。

3) ネスラー試薬

1.0gのヨウ化水銀(HgI2)と5.0gの臭化カリウム(KBr及び2.5gの水酸化ナトリウム(カセイソーダ)を25mlの蒸留水に溶かし、さらに蒸留水を加えて100mlとする。約一昼夜放置後、上澄水をかつ色ビンに移し、密センして暗所に保管する。

HgI2分子量=454.45

KBr 分子量=119.012

4) 代用比色標準溶液

次の2種の溶液を次の表に従つて混合する。

1塩化白金カリウム標準溶液(塩化白金カリウム(2PtCl6)2gを約300mlの蒸留水に溶かし、これに100mlの濃塩酸を加えてさらに蒸留水でうすめて1lとしたもの。

2PtCl6分子量=486.16

2酸化コバルト標準溶液(塩化コバルト(CoCl2・6H2)12gを200mlの水に溶かし、これに100mlの濃塩酸を加え、さらに蒸留水でうすめて1lとしたもの。

CoCl2・6H2O分子量=237.95

NH4Nmg

1と2とあわせて蒸留水で50mlにする

1) ml

2) ml

0.000

1.2

0.0

0.002

2.8

0.0

0.004

4.7

0.1

0.007

5.9

0.2

0.010

7.7

0.5

0.014

9.9

1.1

0.017

11.4

1.7

0.020

12.7

2.2

0.025

15.0

3.3

0.030

17.3

4.5

0.035

19.0

5.7

0.040

19.7

7.1

0.045

19.9

8.7

0.050

20.0

10.4

0.060

20.0

15.0

17 化学的酸素消費量

過マンガン酸カリウム法

カルシウムイオンの場合に同じ。

18 生物化学的酸素消費量

1) 希釈水

貯蔵溶液A10ml、貯蔵溶液B1.25mlをとり、これにあらかじめ、ばく気して放置してある蒸留水を加えて1lとする。

貯蔵溶液A(3.0gの純無水塩化カルシウム(CaCl2)、3.0gの硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2)、1mlの1%塩化鉄(FeCl3、6H2)溶液を蒸留水に溶かして1lとしたもの。

貯蔵溶液B(34.0gのリン酸二水素カリウムを蒸留水約500mlに溶かし、これに1規定水酸化ナトリウム液を加えてpHを7.2にする。次に1.5gの硫酸アンモニウムを加えた後蒸留水を加えて1lとしたもの。

2) 酒石酸カリウム・ナトリウム溶液

350gのロツシエル塩及び100gの水酸化ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。

3) 硫酸第一鉄アンモニウム溶液

10.75gのモール塩(NH42Fe(SO42・6H2及び10mlの硫酸(95%以上)を蒸留水に溶かして1lとし、酸素ガスを排除した蒸留水を加えて2倍にうすめる。この溶液の力価はあらかじめばく気した蒸留水を用いて検定する。

19 バクテリア類

19―1 一般細菌数

普通寒天培地

普通ブイヨン1lに寒天25ないし30gを加え、加熱溶解し、pH6.4ないし7.0に修正して清澄にする。

19―2 大腸菌群

1) 乳糖ブイヨン培地

普通ブイヨンに乳糖を0.5%の割合に加えた後、培地1lに対してBTB溶液(0.2%)を約12mlを加え、発酵管に分注して減菌する。

2) BGLB培地

10gのペプトン及び10gの乳糖を蒸留水500mlに溶かし、新鮮牛胆汁200ml(又は乾燥牛胆汁20gを蒸留水200mlに溶かしたものpH7ないし7.5)を加え、さらに蒸留水を加えて約975mlとし、pH7.4に修正する。次にブリリアントグリーン溶液(0.1%)13.3mlを加え全量を1lとし、発酵管に分注減菌する。(pH7.1~7.4

3) EMB平板培地

10gのペプトン、2gのリン酸二水素カリウム及び25ないし30gの寒天に蒸留水約900mlを加え、煮沸溶解する、これに10gの乳糖、エオヂン黄溶液(2%)20ml及びメチレンブルウ溶液(0.5%)13mlを加え、さらに蒸留水を加えて1lとして減菌する。

20 プランクトン

中性ホルマリン

1gの酸化マグネシウム(MgO)を500mlの局方ホルマリンに溶かし上澄液あるいはロ過液をとる。

使用する薬品は、原則としてJIS特級以上のものとする。

別表第5

0 第1部 表示の方法

項目(記号

表示の方法

1 外観、味及びにおい

1) 水の色

イ 水色 適宜

ロ 試水の色 適宜

ハ 液の色 適宜

2) 懸濁物

イ 性状 適宜

ロ 色 適宜

ハ 量 大、小、ほとんどなし

3) 沈殿物

イ 質 適宜

ロ 色 適宜

ハ 量 大、小、ほとんどなし

4) 味

適宜

5) におい

適宜

2 天候

晴、曇、雨、雪等

3 気温(Ta

単位は℃とし、0.1℃位まで記す。

4 水温(Tw

単位は℃とし、0.1℃位まで記す。

5 pH

0.1位まで記し、使用した試薬又は器械を併記する。

6 RpH

pHに同じ。なお、測定時の水温を付記する。

7 電導度(λ

単位は10-4mho/cmとし、有効数字は2けた又は3けたとする。

比抵抗(ρw

比抵抗の単位は103Ω―cmとし、有効数字は2けた又は3けたとする。

8 濁度(Tub

有効数字は2けたで、1位以下は切捨てる。この1単位は白陶土を基準とする濁度1度に相当する。

9 透明度(Trp

単位はmとし、0.1m位まで記す。

10 溶存酸素ガス(DO

単位は{/O2mg/l0.01mg位まで記す。/酸素飽和度%(表示はO2)0.1位まで記す。/}併用

11 全蒸発残留物(T―Re

単位はmg/lとし、1mg位まで記す。

12 溶解性蒸発残留物(S―Re

単位はmg/lとし、1mg位まで記す。

13 懸濁物(Susp

単位はmg/lとし、1mg位まで記す。

14ナトリウムイオン(Na

単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

15カリウムイオン(

単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

16カルシウムイオン(Ca2+

単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

17マグネシウムイオン(Mg2+

単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

18 EDTA硬度(Hd

単位はme/l及びCaCO3mg/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

19塩素イオン(Cl

単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

20硫酸イオン(SO42-

単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

21 アルカリ度

pH4.3アルカリ度(4.3Bx

pH8.4アルカリ度(8.4Bx

単位はme/l及びCaCO3mg/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

22 酸度

pH4.3酸度(4.3Ax

pH8.4酸度(8.4Ax

単位はme/l及びCaCO3mg/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

23 ケイ酸

比色ケイ酸SiO2

単位はmg/l及びmmolを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。

24 鉄

酸可溶性鉄Fe*

単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。

25 リン

可溶性リンP*

単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。

26 亜硝酸イオン

NO2

単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。(表示は窒素として表わし、記号はNO2―Nとする。

27 硝酸イオン

NO3

単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。(表示は窒素として表わし、記号はNO3―Nとする。

28 アンモニウムイオン

NH4

単位はmg/lおよびμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。(表示は窒素として表わし、記号はNH4―Nとする。

29 化学的酸素消費量

COD

単位はO2mg/l及びme/lを併記する。有効数字は1けたから3けたまでとする。

30 生物化学的酸素消費量

BOD

単位はO2mg/l又はppm及びme/lを併記する。

31 バクテリア類

一般細菌数

1ml中の集落数が上位から続けて3個以上の有効数字を含まないように略算して表示する。

大腸菌群

1ml中の最確数

32 プランクトン

単位はml/lとし、沈殿管の目盛の数値をそのまま読む。なお、懸濁物を含む場合はその旨を付記する。種類は顕微鏡で見て多いものを記す。

0 第2部 略字、略号及び記号

略字略号及び記号

略字略号及び記号の意味

摂氏度

mho

ムオー

Ω

オーム

cm

センチメートル

メートル

mg

ミリグラム

グラム

me

ミリグラム当量

μmol

マイクロモル

mmol

ミリモル

mol

モル

パーセント

ml

ミリリツトル

リツトル

2―%

塩酸あるいは硫酸

酸素飽和度

1+1

濃塩酸あるいは濃硫酸1容に対し蒸留水1容の溶液

1+3

濃塩酸あるいは濃硫酸1容に対し蒸留水3容の溶液

1+5

濃塩酸あるいは濃硫酸1容に対し蒸留水5容の溶液

Ta

気温

Tw

水温

λ

電導度

ρw

比抵抗

Tub

濁度

Trp

透明度

DO

溶存酸素ガス

T―Re

全蒸発残留物

S―Re

溶解性蒸発残留物

Susp

懸濁物

Na

ナトリウムイオン

カリウムイオン

Ca2+

カルシウムイオン

Mg2+

マグネシウムイオン

Hd

EDTA硬度

Cl

塩素イオン

SO42-

硫酸イオン

4.3Bx

pH4.3アルカリ度

8.4Bx

pH8.4アルカリ度

4.3Ax

pH4.3酸度

8.4Ax

pH8.4酸度

SiO2

比色ケイ酸

Fe*

酸可溶性鉄

P*

可溶性リン

NO2―N

亜硝酸イオン

NO3―N

硝酸イオン

NH4―N

アンモニウムイオン

COD

化学的酸素消費量

BOD

生物化学的酸素消費量

略字、略号及び記号は、別表第二、三、4において使用されるものもあわせてあげた。

別表第8

0 第1部 濃度の区分

水質平均値表の項目番号

階級

項目

pH

}4.3以下

4.4~5.5

5.6~6.5

6.6~7.5

7.6~8.3

8.4以上

RpH

電導度

10-4mho/cm

0.40以下

0.41~0.80

0.81~1.60

1.61~3.20

3.21~6.40

6.41以上

比抵抗

103Ωcm

25以上

24.9~12.6

12.5~6.25

6.25~3.13

3.12~1.56

1.55以下

濁度

10以下

11~20

21~40

41~80

81~160

161以上

溶存酸素ガス

2

10以下

11~40

41~70

71~90

91~110

111以上

全蒸発残留物

mg/l

}40以下

41~80

81~160

161~320

321~640

641以上

溶解性蒸発残留物

mg/l

懸濁物

mg/l

10以下

11~20

21~40

41~80

81~160

161以上

ナトリウムイオン

me/l

}0.10以上

0.11~0.20

0.21~0.40

0.41~0.80

0.81~1.60

1.61以下

カリウムイオン

カルシウムイオン

マグネシウムイオン

EDTA硬度

塩素イオン

硫酸イオン

21)(23

アルカリ度

24)(25

酸度

26

ケイ酸

mmol

陽イオンの合計

me/l

}0.40以下

0.41~0.80

0.81~1.60

1.61~3.20

3.21~6.40

6.41以上

22

陰イオンの合計

27

mg/l

0.10以下

0.11~0.30

0.31~0.90

0.91~2.7

2.8~8.0

8.1以下

28

リン

mg/l

}0.010以下

0.011~0.030

0.031~0.090

0.091~0.27

0.28~0.80

0.81以上

31

アンモニウムイオン―N

29

亜硝酸イオン―N

30

硝酸イオン―N

mg/l

0.02以下

0.03~0.10

0.11~0.30

0.31~1.0

1.1~3.0

3.1以上

32

化学的酸素消費量

me/l

0.10以下

0.11~0.20

0.21~0.40

0.41~0.80

0.81~1.60

1.61以上

区分

記号

記号の表示の方法

形状及び大きさ

線色

線幅

彩色

階級Ⅰ

別表第8…

5.0ミリメートル

}採水地点の位置に表示し、円の中心を地点上の位置に一致させる。

〃Ⅱ

0.2ミリメートル

〃Ⅲ

〃Ⅳ

だいだい

〃Ⅴ

〃Ⅵ

地点番号

アラビヤ数字

ゴジツク体

左横書

字高おおむね4.0ミリメートル

字隔おおむね1.0ミリメートル

0.2ミリメートル

濃度の階級を表示する記号から右へ2.0ミリメートル離して記入する。

区分

地形図上に表示する場合

印刷する場合

又はその他の色

表題

○○川水系項目別水質分布図(項目名

書体

直立等線体、左横書

字大

おおむね1センチメートル

字隔

おおむね3ミリメートル

位置

図名のおおむね5ミリメートル上部

図名

基図のままとする。

調査期間

書体

直立等線体、左横書

字大

おおむね5ミリメートル

字隔

おおむね1ミリメートル

位置

図郭の端からおおむね2ミリメートル上部で図名の左側

実施機関名

書体

直立等線体、左横書

字大

おおむね5ミリメートル

字隔

おおむね1ミリメートル

位置

図郭の端からおおむね2ミリメートル上部で図名の右側

作成機関名又は作成者氏名

書体

直立等線体、左横書

字大

おおむね5ミリメートル

字隔

おおむね1ミリメートル

位置

図郭の下辺の左辺から右へ1センチメートル、下辺から2ミリメートル離して記入する。

記号及びその説明

基図の符号の左余白に記載する。

基図の符号と同1の場所に記載する。(基図に記載されているものを除く。

別表第9

水質説明書に記載すべき事項は、次のとおりとする。

1 調査単位地域の概要

2 調査及び分析の方法

3 水質の概要

4 水質の各項目ごとの説明

5 水質の地域的性状及び時間的変動状況等

6 降水量及び流量の表

7 参考文献

別表第6

別表第7

《別表など》 ここまで 本則 >   附則 >  

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