不当廉売関税に関する政令《本則》

法番号:1994年政令第416号

略称:

附則 >  

制定文 内閣は、 関税定率法 1910年法律第54号第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 、第4項、第9項、第12項、第21項、第26項、第32項及び第37項の規定に基づき、 不当廉売関税に関する政令 1980年政令第137号)の全部を改正するこの政令を制定する。


1条 (定義)

1項 この政令において、「供給者」、「供給国」、「指定貨物」、「不当廉売差額」又は「要還付額」とは、それぞれ 関税定率法 以下「」という。第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 又は第32項に規定する供給者、供給国、指定貨物、不当廉売差額又は要還付額をいう。

2条 (正常価格)

1項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 に規定する政令で定める価格は、次に掲げる価格とする。

1号 当該輸入貨物の原産国における消費に向けられる当該輸入貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格

2号 当該輸入貨物の供給国から本邦以外の国に輸出される当該輸入貨物と同種の貨物の輸出のための販売価格

3号 当該輸入貨物の生産費に当該輸入貨物の原産国で生産された当該輸入貨物と同種の貨物に係る通常の利潤並びに管理費、販売経費及び一般的な経費の額を加えた価格

4号 当該輸入貨物の供給国と比較可能な最も近い経済発展段階にある国における消費に向けられる当該輸入貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格、当該供給国と比較可能な最も近い経済発展段階にある国から輸出される当該同種の貨物の輸出のための販売価格又は当該輸入貨物の原産国と比較可能な最も近い経済発展段階にある国における当該同種の貨物の生産費に当該同種の貨物に係る通常の利潤並びに管理費、販売経費及び一般的な経費の額を加えた価格

2項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定を適用する場合において、前項第2号又は第3号に掲げる価格を用いることができる場合は、当該輸入貨物の供給国における消費に向けられる当該輸入貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格がない場合又は当該供給国の市場が特殊な状況にあるため若しくは当該供給国における当該輸入貨物と同種の貨物の販売量が少ないため当該供給国における消費に向けられる当該輸入貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格を用いることが適当でないと認められる場合に限るものとし、同項第4号に掲げる価格を用いることができる場合は、当該輸入貨物の供給国が世界貿易機関を設立するマラケシュ協定附属書一Aの1994年の関税及び貿易に関する一般協定の附属書I(注釈及び補足規定)の「 第6条 《報復関税等 世界貿易機関を設立するマラ…》 ケシュ協定以下この条、次条及び第9条において「世界貿易機関協定」という。に基づいて直接若しくは間接に本邦に与えられた利益を守り、又は世界貿易機関協定の目的を達成するため必要があると認められるときは、次 について」の「1について」の2に規定する国である場合に限るものとする。

3項 前項の規定にかかわらず、中華人民共和国(香港地域及びマカオ地域を除く。以下この項及び 第10条の2 《中華人民共和国又はベトナムを原産地とする…》 特定の種類の輸入貨物の生産者による証拠の提出等 中華人民共和国又はベトナムを原産地とする特定の種類の輸入貨物に対する調査が開始された場合においては、前条の規定によるほか、当該輸入貨物の生産者以下この において同じ。又はベトナムを原産地とする特定の種類の輸入貨物に 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定を適用する場合において、当該輸入貨物の生産者が、当該輸入貨物と同種の貨物を生産している当該輸入貨物の原産国の産業において当該同種の貨物の生産及び販売について市場経済の条件が浸透している事実( 第10条の2 《中華人民共和国又はベトナムを原産地とする…》 特定の種類の輸入貨物の生産者による証拠の提出等 中華人民共和国又はベトナムを原産地とする特定の種類の輸入貨物に対する調査が開始された場合においては、前条の規定によるほか、当該輸入貨物の生産者以下この において「 特定貨物の生産及び販売について市場経済の条件が浸透している事実 」という。)があることを明確に示すことができない場合は、第1項第4号に掲げる価格を用いることができる。

4項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 に規定する正常価格は、当該輸入貨物の輸出のための販売価格との間の取引段階、取引数量その他価格の比較に影響を及ぼす条件の差異により生じた価格差につき必要な調整を行った後の価格とする。

3条 (輸出のための販売価格の特例)

1項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定を適用する場合において、当該輸入貨物につき輸出のための販売価格がない場合又は当該輸入貨物の輸出者が当該輸入貨物の輸入者(本邦において当該輸入貨物を譲り受けた者を含む。)と連合しているために当該輸入貨物の輸出のための販売価格を用いることが適当でないと認められる場合における当該輸入貨物の輸出のための販売価格は、当該輸入貨物の輸出者及び輸入者と連合していない者に対して国内において最初に販売される当該輸入貨物の国内販売価格(その国内販売価格が当該輸入貨物を原材料として生産がされた上販売される貨物に係る価格であるときは、当該国内販売価格から当該生産により付加された価額を控除して得られる価格)に基づき算出される価格とする。

4条 (本邦の産業)

1項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 に規定する本邦の産業とは、当該輸入貨物と同種の貨物の本邦における総生産高に占める生産高の割合が相当の割合以上である本邦の生産者をいうものとする。

2項 前項の本邦の生産者には、次に掲げる関係を有する生産者及び当該輸入貨物を 第8条第4項 《4 第1項に規定する本邦の産業に利害関係…》 を有する者は、政令で定めるところにより、政府に対し、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠を提出し、当該貨物に対し不当廉売関税を課するこ 、第21項(同条第31項において準用する場合を含む。又は第26項の規定による求めがあった日(これらの規定による求めがない場合において同条第5項、第22項(同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査を行うときは、当該調査を開始する日)の6月前の日以後に輸入(その輸入量が少量なものを除く。)した生産者は含まないものとする。ただし、次の各号に掲げる関係を有する生産者が、当該各号に掲げる関係による影響が次の各号に掲げる関係のいずれをも有しない他の生産者の行動と異なる行動をとらせるものでないことについての証拠を提出した場合、又は当該輸入貨物を輸入した生産者が、当該輸入貨物及びこれと同種の貨物に係る当該生産者の事業のうち主たる事業が当該輸入貨物と同種の貨物の本邦における生産であることについての証拠を提出した場合において、当該証拠によりその旨認められるときは、この限りでない。

1号 当該輸入貨物の供給者又は輸入者を直接又は間接に支配している関係

2号 当該輸入貨物の供給者又は輸入者により直接又は間接に支配されている関係

3号 当該輸入貨物の供給者又は輸入者を直接又は間接に支配している第三者により直接又は間接に支配されている関係

4号 当該輸入貨物の供給者又は輸入者と共同して同1の第三者を直接又は間接に支配している関係

5条 (本邦の産業に利害関係を有する者)

1項 第8条第4項 《4 第1項に規定する本邦の産業に利害関係…》 を有する者は、政令で定めるところにより、政府に対し、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠を提出し、当該貨物に対し不当廉売関税を課するこ 、第21項及び第26項に規定する本邦の産業に利害関係を有する者とは、次に掲げる者をいうものとする。

1号 当該輸入貨物と同種の貨物の本邦の生産者又は当該貨物の本邦の生産者を直接若しくは間接の構成員とする団体(以下この号、 第7条 《相殺関税 外国において生産又は輸出につ…》 いて直接又は間接に補助金の交付を受けた貨物の輸入が本邦の産業当該補助金の交付を受けた輸入貨物と同種の貨物を生産している本邦の産業に限る。以下この条において同じ。に実質的な損害を与え、若しくは与えるおそ 及び 第10条 《変質、損傷等の場合の減税又は戻し税等 …》 輸入貨物が輸入の許可関税法第73条第1項輸入の許可前における貨物の引取りの規定により引き取ることを承認された貨物については、当該承認前に変質し、又は損傷した場合においては、政令で定めるところにより、当 において「 関係生産者等 」という。)(団体である 関係生産者等 にあっては、その直接又は間接の構成員のうち二以上の者が当該貨物の本邦の生産者であるものに限る。 第7条 《相殺関税 外国において生産又は輸出につ…》 いて直接又は間接に補助金の交付を受けた貨物の輸入が本邦の産業当該補助金の交付を受けた輸入貨物と同種の貨物を生産している本邦の産業に限る。以下この条において同じ。に実質的な損害を与え、若しくは与えるおそ において同じ。)であって当該生産者又は当該団体の直接若しくは間接の構成員である当該生産者の当該貨物の本邦における生産高の合計が当該貨物の本邦における総生産高の4分の一以上の割合を占めるもの

2号 当該輸入貨物と同種の貨物の本邦における生産に従事する者を直接又は間接の構成員とする労働組合( 第7条 《相殺関税 外国において生産又は輸出につ…》 いて直接又は間接に補助金の交付を受けた貨物の輸入が本邦の産業当該補助金の交付を受けた輸入貨物と同種の貨物を生産している本邦の産業に限る。以下この条において同じ。に実質的な損害を与え、若しくは与えるおそ 及び 第10条 《変質、損傷等の場合の減税又は戻し税等 …》 輸入貨物が輸入の許可関税法第73条第1項輸入の許可前における貨物の引取りの規定により引き取ることを承認された貨物については、当該承認前に変質し、又は損傷した場合においては、政令で定めるところにより、当 において「 関係労働組合 」という。)であってその直接又は間接の構成員のうち当該生産に従事する者の合計が当該生産に従事する者の総数の4分の一以上の割合を占めるもの

2項 前条第2項の規定により同条第1項の本邦の生産者には含まないとされる生産者及び当該生産者の当該輸入貨物と同種の貨物の本邦における生産高は、前項第1号の本邦の生産者及び総生産高には含まないものとし、同条第2項の規定により同条第1項の本邦の生産者には含まないとされる生産者の当該貨物の生産に従事する者は、前項第2号の従事する者には含まないものとする。

6条 (新規供給者とならない者)

1項 第8条第12項 《12 新規供給者第1項の規定により供給国…》 を指定して不当廉売関税が課される場合において、第5項又は第22項の調査の対象となる期間内に本邦に輸入された指定貨物の供給者及びこれと関係を有する者として政令で定めるもの以外の供給者をいう。以下この条に に規定する指定貨物の供給者と関係を有する者として政令で定めるものは、次に掲げる者とする。

1号 当該供給者を直接又は間接に支配している者

2号 当該供給者により直接又は間接に支配されている者

3号 当該供給者を直接又は間接に支配している第三者により直接又は間接に支配されている者

4号 当該供給者と共同して同1の第三者を直接又は間接に支配している者

7条 (不当廉売関税を課すること等を求める手続)

1項 第8条第4項 《4 第1項に規定する本邦の産業に利害関係…》 を有する者は、政令で定めるところにより、政府に対し、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠を提出し、当該貨物に対し不当廉売関税を課するこ の規定により政府に対し不当廉売関税を課することを求めようとする者(以下この項において「 申請者 」という。)は、次に掲げる事項を記載した書面に、同条第4項に規定する不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠を添えて、これを財務大臣に提出しなければならない。

1号 当該 申請者 の氏名又は名称及び住所又は居所

2号 当該貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

3号 当該貨物の供給者又は供給国

4号 第5条第1項 《関税についての条約の特別の規定による便益…》 を受けない国その一部である地域を含む。以下この条、次条第1項及び第2項並びに第9条第4項において同じ。の生産物で輸入されるものには、政令で定めるところにより、国及び貨物を指定し、当該規定による便益の限 に規定する本邦の産業に利害関係を有する者に該当する事情

5号 第8条第4項 《4 第1項に規定する本邦の産業に利害関係…》 を有する者は、政令で定めるところにより、政府に対し、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠を提出し、当該貨物に対し不当廉売関税を課するこ に規定する不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実の概要

6号 提出に係る書面に記載された事項の一部又は証拠の全部若しくは一部(以下この条において「 証拠等 」という。)を秘密として取り扱うことを求めるときは、その旨及びその理由

7号 当該 申請者 の法第8条第4項の規定による求めに対する 関係生産者等 又は 関係労働組合 の支持の状況

8号 その他参考となるべき事項

2項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により課される不当廉売関税について、同条第12項の規定により政府に対し当該不当廉売関税を変更し、又は廃止することを求めようとする同項に規定する新規供給者(以下この項において「 申請者 」という。)は、次に掲げる事項を記載した書面に、当該 申請者 に係る貨物に課される当該不当廉売関税の額が当該貨物の現実の不当廉売差額と異なることに関する事実についての十分な証拠及び同条第5項又は第22項の調査の対象となる期間内に本邦に輸入された指定貨物の供給者と関係を有しないことを誓約する書面を添えて、これを財務大臣に提出しなければならない。

1号 当該 申請者 の氏名又は名称及び住所又は居所

2号 当該不当廉売関税に係る指定貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

3号 第8条第12項 《12 新規供給者第1項の規定により供給国…》 を指定して不当廉売関税が課される場合において、第5項又は第22項の調査の対象となる期間内に本邦に輸入された指定貨物の供給者及びこれと関係を有する者として政令で定めるもの以外の供給者をいう。以下この条に に規定する新規供給者に該当する事情

4号 当該 申請者 に係る貨物に課される当該不当廉売関税の額が当該貨物の現実の不当廉売差額と異なることに関する事実の概要

5号 提出に係る 証拠等 を秘密として取り扱うことを求めるときは、その旨及びその理由

6号 その他参考となるべき事項

3項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により課される不当廉売関税について、同条第21項の規定により政府に対し当該不当廉売関税を変更し、又は廃止することを求めようとする者(以下この項において「 申請者 」という。)は、次に掲げる事項を記載した書面に、同条第20項第1号又は第2号に掲げる事情の変更があることについての十分な証拠を添えて、これを財務大臣に提出しなければならない。

1号 当該 申請者 の氏名又は名称及び住所又は居所

2号 当該不当廉売関税に係る指定貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

3号 当該不当廉売関税に係る指定貨物の供給者又は供給国

4号 第8条第21項 《21 指定貨物の供給者若しくはその団体、…》 輸入者若しくはその団体又は第1項に規定する本邦の産業に利害関係を有する者は、同項の規定により指定された期間の初日から1年を経過した日以後において、政令で定めるところにより、政府に対し、前項第1号又は に規定する者に該当する事情

5号 第8条第20項第1号 《20 指定貨物について次に掲げる事情の変…》 更がある場合において、必要があると認められるときは、政令で定めるところにより、第1項の規定により課される不当廉売関税を変更同項の規定により指定された期間の変更を含む。以下この項及び次項において同じ。し 又は第2号に掲げる事情の変更の概要

6号 提出に係る 証拠等 を秘密として取り扱うことを求めるときは、その旨及びその理由

7号 当該 申請者 第5条第1項 《関税についての条約の特別の規定による便益…》 を受けない国その一部である地域を含む。以下この条、次条第1項及び第2項並びに第9条第4項において同じ。の生産物で輸入されるものには、政令で定めるところにより、国及び貨物を指定し、当該規定による便益の限 に規定する本邦の産業に利害関係を有する者である場合には、当該申請者の法第8条第21項の規定による求めに対する 関係生産者等 又は 関係労働組合 の支持の状況

8号 その他参考となるべき事項

4項 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により課される不当廉売関税に係る同項の規定により指定された期間について、同条第26項の規定により政府に対しその延長を求めようとする者(以下この項において「 申請者 」という。)は、次に掲げる事項を記載した書面に、同条第26項に規定する不当廉売された指定貨物の輸入及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実が当該指定された期間の満了後に継続し、又は再発するおそれがあることについての十分な証拠を添えて、これを財務大臣に提出しなければならない。

1号 当該 申請者 の氏名又は名称及び住所又は居所

2号 当該不当廉売関税に係る指定貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

3号 当該不当廉売関税に係る指定貨物の供給者又は供給国

4号 第5条第1項 《関税についての条約の特別の規定による便益…》 を受けない国その一部である地域を含む。以下この条、次条第1項及び第2項並びに第9条第4項において同じ。の生産物で輸入されるものには、政令で定めるところにより、国及び貨物を指定し、当該規定による便益の限 に規定する本邦の産業に利害関係を有する者に該当する事情

5号 第8条第26項 《26 指定貨物に係る第1項に規定する本邦…》 の産業に利害関係を有する者は、同項の規定により指定された期間の末日の1年前の日までに、政令で定めるところにより、政府に対し、不当廉売された指定貨物の輸入及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の に規定する不当廉売された指定貨物の輸入及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実が当該指定された期間の満了後に継続し、又は再発するおそれがあることの概要

6号 提出に係る 証拠等 を秘密として取り扱うことを求めるときは、その旨及びその理由

7号 当該 申請者 の法第8条第26項の規定による求めに対する 関係生産者等 又は 関係労働組合 の支持の状況

8号 その他参考となるべき事項

5項 第3項の規定は、 第8条第8項 《8 政府は、前項に規定する約束の申出があ…》 つた場合において、十分な証拠により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することができるときは、その約束有効期間が5年以内のものに限る。を受諾するこ 前段(同条第14項前段、第24項及び第28項において準用し、並びに同条第24項の規定を同条第31項において準用する場合を含む。)の規定により受諾された約束を同条第31項において準用する同条第21項の規定により変更(有効期間の変更を含む。)することを求める場合について準用する。

6項 財務大臣は、前各項の規定により提出された 証拠等 で秘密として取り扱うことを適当と認めるもの(以下この条において「 秘密証拠等 」という。)があるときは、当該証拠等を提出した者に対し、当該 秘密証拠等 についての秘密として取り扱うことを要しない要約を記載した書面の提出を求めるものとする。

7項 前項の書面の提出を求められた者は、同項に規定する 秘密証拠等 についての要約をすることができないと考えるときは、その旨及びその理由を記載した書面を財務大臣に提出しなければならない。

8項 財務大臣は、第6項の規定により 秘密証拠等 に係る書面の提出を求められた者が前2項の規定による書面の提出をしない場合又は当該提出を求められた者が前2項の規定により提出した書面の内容が適当でないと認める場合には、当該秘密証拠等を調べないものとすることができる。

9項 財務大臣は、第1項から第5項までの規定により提出された 証拠等 のうち当該証拠等を提出した者から秘密として取り扱うことが求められたものについて、秘密として取り扱うことが適当でないと認める場合には、当該証拠等を提出した者に対し、速やかに、その旨及びその理由を通知するものとする。この場合において、財務大臣は、当該証拠等を提出した者が秘密として取り扱うことの求めを撤回せず、かつ、当該証拠等についての適当と認められる要約を記載した書面を提出しないときは、当該秘密として取り扱うことが求められた証拠等を調べないものとすることができる。

10項 財務大臣は、第1項から第5項までの規定により提出された 証拠等 を前2項の規定により調べないものとしたときは、速やかに、その旨及びその理由を当該証拠等を提出した者に対し書面により通知しなければならない。

8条 (調査の開始の通知等)

1項 財務大臣は、 第8条第5項 《5 政府は、前項の規定による求めがあつた…》 場合その他不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠がある場合において、必要があると認めるときは、これらの事実の有無につき調査を行うものとす 、第13項、第22項(同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査( 第14条 《無条件免税 次に掲げる貨物で輸入される…》 ものについては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。 1 天皇及び内廷にある皇族の用に供される物品 2 本邦に来遊する外国の元首若しくはその家族配偶者、直系尊属、直系卑属及びこれらに準ずる地第16条第1項 《左の各号に掲げる貨物で輸入されるものにつ…》 いては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。 1 本邦にある外国の大使館、公使館その他これらに準ずる機関に属する公用品。 但し、外国にある本邦のこれらの機関に属する公用品についての関税の免除各号列記以外の部分に限る。)、 第17条 《再輸出免税 左の各号に掲げる貨物で輸入…》 され、その輸入の許可の日から1年第11号に掲げる貨物については、政令で定める期間とし、これらの期間をこえることがやむを得ないと認められる理由があり、政令で定めるところにより税関長の承認を受けた貨物につ 及び 第19条 《輸出貨物の製造用原料品の減税、免税又は戻…》 し税等 輸出貨物の製造に使用される原料品のうち政令で定めるもので輸入され、税関長の承認を受けた製造工場で当該製造がされてその製品が輸出されるものについては、政令で定めるところにより、その関税を軽減し を除き、以下単に「調査」という。)を開始することが決定されたときは、速やかに、その旨及び次に掲げる事項を直接の利害関係人(当該調査に係る貨物の供給者又はその団体(その直接又は間接の構成員の過半数が当該調査に係る貨物の供給者である団体に限る。及び当該調査に係る貨物の輸入者又はその団体(その直接又は間接の構成員の過半数が当該調査に係る貨物の輸入者である団体に限る。並びに当該調査に係る 申請者 法第8条第4項、第12項、第21項(同条第31項において準用する場合を含む。又は第26項の規定による求めをした者をいう。以下この条において同じ。並びにこれらの者以外の者であって財務大臣が当該調査に特に利害関係を有すると認める者をいう。以下同じ。)と認められる者に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

1号 当該 申請者 の氏名又は名称及び住所又は居所

2号 当該調査に係る貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

3号 当該調査に係る貨物の供給者又は供給国

4号 当該調査を開始する年月日

5号 当該調査の対象となる期間

6号 当該調査の対象となる事項の概要

7号 第10条第1項 《調査が開始された場合において、利害関係者…》 直接の利害関係人並びに関係生産者等団体である関係生産者等にあっては、その直接又は間接の構成員の過半数が当該貨物の本邦の生産者であるものに限る。及び関係労働組合その直接又は間接の構成員の過半数が当該輸入 前段及び 第10条の2第1項 《中華人民共和国又はベトナムを原産地とする…》 特定の種類の輸入貨物に対する調査が開始された場合においては、前条の規定によるほか、当該輸入貨物の生産者以下この条において単に「生産者」という。は、第8条第1項の規定により通知又は告示された同項第7号に 前段の規定による証拠の提出及び証言、 第11条第1項 《調査が開始された場合において、財務大臣は…》 、第8条第1項の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限まで、第4条第2項ただし書の規定により提出された証拠、第7条第1項から第5項までの規定により提出された書面若しくは証拠、第10条第1項 の規定による 証拠等 の閲覧、 第12条第1項 《調査が開始された場合において、当該調査の…》 対象となっている事項に関し意見が相反する利害関係者との対質を求めようとする利害関係者は、第8条第1項の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、利害関係者に該当する事情、対質の相手方の の規定による対質の申出、 第12条の2第1項 《調査が開始された場合において、利害関係者…》 、当該調査に係る貨物の産業上の使用者又は当該貨物の主要な消費者の団体は、第8条第1項の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、当該調査に関し、財務大臣に対し、書面により意見を表明する の規定による意見の表明並びに 第13条第1項 《調査が開始された場合において、当該調査に…》 係る貨物の産業上の使用者又は当該貨物の主要な消費者の団体は、第8条第1項の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、当該調査の対象となっている事項に関する情報を財務大臣に対し書面により の規定による情報の提供についてのそれぞれの期限

8号 その他参考となるべき事項

2項 財務大臣は、前項の規定により直接の利害関係人に対し通知する場合には、 申請者 を除く直接の利害関係人に対し、同項に規定する書面に前条第1項から第5項までの規定により提出された書面及び証拠(その性質上秘密として取り扱うことが適当であると認められる部分及び申請者により秘密の情報として提供された部分を除く。)の写しを併せて送付しなければならない。

3項 財務大臣は、 第8条第4項 《4 第1項に規定する本邦の産業に利害関係…》 を有する者は、政令で定めるところにより、政府に対し、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠を提出し、当該貨物に対し不当廉売関税を課するこ 、第12項、第21項(同条第31項において準用する場合を含む。又は第26項の規定による求めがあった場合において、調査を開始しないことが決定されたときは、速やかに、その旨及びその理由を 申請者 に対し書面により通知しなければならない。

9条 (調査の期間の延長)

1項 財務大臣は、 第8条第6項 《6 前項の調査は、当該調査を開始した日か…》 ら1年以内に終了するものとする。 ただし、特別の理由により必要があると認められる場合には、その期間を6月以内に限り延長することができる。 ただし書(同条第14項前段において準用する場合を含む。又は第23項ただし書(同条第28項及び第31項において準用する場合を含む。)の規定により調査の期間を延長することが決定されたときは、速やかに、その旨、延長される調査の期間及び延長の理由を直接の利害関係人に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

10条 (証拠の提出等)

1項 調査が開始された場合において、利害関係者(直接の利害関係人並びに 関係生産者等 団体である関係生産者等にあっては、その直接又は間接の構成員の過半数が当該貨物の本邦の生産者であるものに限る。及び 関係労働組合 その直接又は間接の構成員の過半数が当該輸入貨物と同種の貨物の本邦における生産に従事する者である労働組合に限る。)であって直接の利害関係人以外のものをいう。以下同じ。)は、 第8条第1項 《財務大臣は、法第8条第5項、第13項、第…》 22項同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査第14条、第16条第1項各号列記以外の部分に限る。、第17条及び第19条を除き、以下単に「調査」という。を開始することが決定されたときは の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、 第8条第5項 《5 政府は、前項の規定による求めがあつた…》 場合その他不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠がある場合において、必要があると認めるときは、これらの事実の有無につき調査を行うものとす 若しくは第13項に規定する事実、同条第22項(同条第31項において準用する場合を含む。)に規定する事情の変更又は同条第27項に規定するおそれに関し、財務大臣に対し、証拠を提出し、又は証言をすることができる。この場合において、証拠を提出し、又は証言をしようとする者は、証拠又は証言により証明しようとする事実並びに当該証拠又は証言を秘密として取り扱うことを求めるときはその旨及びその理由を記載した書面を提出しなければならない。

2項 財務大臣は、調査の期間中必要があると認めるときは、利害関係者に対し、 第8条第5項 《5 政府は、前項の規定による求めがあつた…》 場合その他不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠がある場合において、必要があると認めるときは、これらの事実の有無につき調査を行うものとす 若しくは第13項に規定する事実、同条第22項(同条第31項において準用する場合を含む。)に規定する事情の変更又は同条第27項に規定するおそれに関し、証拠を提出し、又は証言をすることを求めることができる。この場合において、証拠を提出し、又は証言をしようとする者は、当該証拠又は証言を秘密として取り扱うことを求めるときは、その旨及びその理由を記載した書面を提出しなければならない。

3項 財務大臣は、利害関係者から第1項前段の規定による証言の求めがあった場合又は前項前段の規定により利害関係者に証言を求める場合は、証言の聴取の日時及び場所その他証言の聴取のために必要な事項を当該利害関係者に対し書面により通知しなければならない。

4項 財務大臣が第2項前段の規定により利害関係者に対し証拠又は証言を求めた場合には、 第13条の2 《仮の決定の通知等 財務大臣は、法第8条…》 第5項の調査が開始された場合において、同条第8項又は第9項に規定する不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することについての決定がされたときは、その旨 の決定(当該証拠又は証言を求める前に行われたものを除く。及び 第15条 《最終決定前の重要事実の開示 財務大臣は…》 、法第8条第1項の規定により不当廉売関税を課し、又は同項の規定により課される不当廉売関税を変更同項の規定により指定された期間の変更を含む。し、若しくは廃止するかどうかの決定までに相当な期間をおいて、当 の決定は、当該証拠又は証言が提出された後でなければしてはならない。ただし、当該利害関係者が相当な期間内に当該証拠又は証言を提供しない場合は、この限りでない。

5項 第7条第6項 《6 財務大臣は、前各項の規定により提出さ…》 れた証拠等で秘密として取り扱うことを適当と認めるもの以下この条において「秘密証拠等」という。があるときは、当該証拠等を提出した者に対し、当該秘密証拠等についての秘密として取り扱うことを要しない要約を記 から第10項までの規定は、第1項前段若しくは第2項前段の規定により提出された証拠又はこれらの規定によりされた証言について準用する。

10条の2 (中華人民共和国又はベトナムを原産地とする特定の種類の輸入貨物の生産者による証拠の提出等)

1項 中華人民共和国又はベトナムを原産地とする特定の種類の輸入貨物に対する調査が開始された場合においては、前条の規定によるほか、当該輸入貨物の生産者(以下この条において単に「生産者」という。)は、 第8条第1項 《財務大臣は、法第8条第5項、第13項、第…》 22項同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査第14条、第16条第1項各号列記以外の部分に限る。、第17条及び第19条を除き、以下単に「調査」という。を開始することが決定されたときは の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、 特定貨物の生産及び販売について市場経済の条件が浸透している事実 に関し、財務大臣に対し、証拠を提出し、又は証言をすることができる。この場合において、証拠を提出し、又は証言をしようとする者は、証拠又は証言により証明しようとする事実並びに当該証拠又は証言を秘密として取り扱うことを求めるときはその旨及びその理由を記載した書面を提出しなければならない。

2項 財務大臣は、前項前段の調査の期間中必要があると認めるときは、生産者に対し、 特定貨物の生産及び販売について市場経済の条件が浸透している事実 に関し、証拠を提出し、又は証言をすることを求めることができる。この場合において、証拠を提出し、又は証言をしようとする者は、当該証拠又は証言を秘密として取り扱うことを求めるときは、その旨及びその理由を記載した書面を提出しなければならない。

3項 財務大臣は、生産者から第1項前段の規定による証言の求めがあった場合又は前項前段の規定により生産者に証言を求める場合は、証言の聴取の日時及び場所その他証言の聴取のために必要な事項を当該生産者に対し書面により通知しなければならない。

4項 第7条第6項 《6 財務大臣は、前各項の規定により提出さ…》 れた証拠等で秘密として取り扱うことを適当と認めるもの以下この条において「秘密証拠等」という。があるときは、当該証拠等を提出した者に対し、当該秘密証拠等についての秘密として取り扱うことを要しない要約を記 から第10項までの規定は、第1項前段若しくは第2項前段の規定により提出された証拠又はこれらの規定によりされた証言について準用する。

11条 (証拠等の閲覧)

1項 調査が開始された場合において、財務大臣は、 第8条第1項 《財務大臣は、法第8条第5項、第13項、第…》 22項同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査第14条、第16条第1項各号列記以外の部分に限る。、第17条及び第19条を除き、以下単に「調査」という。を開始することが決定されたときは の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限まで、 第4条第2項 《2 前項の本邦の生産者には、次に掲げる関…》 係を有する生産者及び当該輸入貨物を法第8条第4項、第21項同条第31項において準用する場合を含む。又は第26項の規定による求めがあった日これらの規定による求めがない場合において同条第5項、第22項同条 ただし書の規定により提出された証拠、 第7条第1項 《法第8条第4項の規定により政府に対し不当…》 廉売関税を課することを求めようとする者以下この項において「申請者」という。は、次に掲げる事項を記載した書面に、同条第4項に規定する不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な から第5項までの規定により提出された書面若しくは証拠、 第10条第1項 《調査が開始された場合において、利害関係者…》 直接の利害関係人並びに関係生産者等団体である関係生産者等にあっては、その直接又は間接の構成員の過半数が当該貨物の本邦の生産者であるものに限る。及び関係労働組合その直接又は間接の構成員の過半数が当該輸入 前段若しくは第2項前段若しくは前条第1項前段若しくは第2項前段の規定により提出された証拠若しくはこれらの規定によりされた証言を録取した書面若しくはその他の証拠(その性質上秘密として取り扱うことが適当であると認められる書面及び証拠並びに利害関係者により秘密の情報として提供された書面及び証拠並びに秘密の情報としてされた証言を録取した書面を除く。又は 第7条第6項 《6 財務大臣は、前各項の規定により提出さ…》 れた証拠等で秘密として取り扱うことを適当と認めるもの以下この条において「秘密証拠等」という。があるときは、当該証拠等を提出した者に対し、当該秘密証拠等についての秘密として取り扱うことを要しない要約を記 、第7項若しくは第9項後段(これらの規定を 第10条第5項 《5 第7条第6項から第10項までの規定は…》 、第1項前段若しくは第2項前段の規定により提出された証拠又はこれらの規定によりされた証言について準用する。 及び前条第4項において準用する場合を含む。)の規定により提出された書面(次項において「 証拠等 」という。)を利害関係者に対して閲覧させなければならない。

2項 前項の規定により 証拠等 の閲覧をしようとする者は、閲覧をしようとする証拠等の標目及び利害関係者に該当する事情を記載した書面を財務大臣に提出しなければならない。

12条 (対質)

1項 調査が開始された場合において、当該調査の対象となっている事項に関し意見が相反する利害関係者との対質を求めようとする利害関係者は、 第8条第1項 《財務大臣は、法第8条第5項、第13項、第…》 22項同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査第14条、第16条第1項各号列記以外の部分に限る。、第17条及び第19条を除き、以下単に「調査」という。を開始することが決定されたときは の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、利害関係者に該当する事情、対質の相手方の氏名又は名称及び住所又は居所並びに対質により明らかにすべき事実を記載した書面を財務大臣に提出しなければならない。

2項 財務大臣は、前項の対質を求められた利害関係者の同意が得られた場合は、当該対質の機会を与えるものとし、あらかじめ、対質の当事者の氏名又は名称及び住所又は居所、対質により明らかにすべき事実並びに対質を行う日時及び場所その他対質を行うため必要な事項を当事者に対し書面により通知しなければならない。

3項 前項の通知を受けた対質の当事者は、当該通知に示された対質により明らかにすべき事実に関して当該対質において表明する意見を記載した書面及び相手方の数と同数の当該書面の写しを、当該対質を行う日の10日前までに、財務大臣に提出しなければならない。この場合において、財務大臣は、速やかに、当該提出された書面の写しを対質の相手方に送付するものとする。

12条の2 (意見の表明)

1項 調査が開始された場合において、利害関係者、当該調査に係る貨物の産業上の使用者又は当該貨物の主要な消費者の団体は、 第8条第1項 《財務大臣は、法第8条第5項、第13項、第…》 22項同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査第14条、第16条第1項各号列記以外の部分に限る。、第17条及び第19条を除き、以下単に「調査」という。を開始することが決定されたときは の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、当該調査に関し、財務大臣に対し、書面により意見を表明することができる。ただし、主要な消費者の団体が意見を表明することができるのは、当該貨物が小売に供されている場合に限る。

2項 財務大臣は、調査の期間中必要があると認めるときは、利害関係者、当該調査に係る貨物の産業上の使用者又は当該貨物の主要な消費者の団体に対し、当該調査に関し、書面による意見の表明を求めることができる。

13条 (産業上の使用者及び消費者団体の情報提供)

1項 調査が開始された場合において、当該調査に係る貨物の産業上の使用者又は当該貨物の主要な消費者の団体は、 第8条第1項 《財務大臣は、法第8条第5項、第13項、第…》 22項同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査第14条、第16条第1項各号列記以外の部分に限る。、第17条及び第19条を除き、以下単に「調査」という。を開始することが決定されたときは の規定により通知又は告示された同項第7号に掲げる期限までに、当該調査の対象となっている事項に関する情報を財務大臣に対し書面により提供することができる。ただし、主要な消費者の団体が情報を提供することができるのは、当該貨物が小売に供されている場合に限る。

2項 財務大臣は、調査の期間中必要があると認めるときは、当該調査に係る貨物の産業上の使用者又は当該貨物の主要な消費者の団体に対し、当該調査の対象となっている事項に関する情報を書面により提供することを求めることができる。

13条の2 (仮の決定の通知等)

1項 財務大臣は、 第8条第5項 《5 政府は、前項の規定による求めがあつた…》 場合その他不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠がある場合において、必要があると認めるときは、これらの事実の有無につき調査を行うものとす の調査が開始された場合において、同条第8項又は第9項に規定する不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することについての決定がされたときは、その旨及び当該決定の基礎となった事実を直接の利害関係人に対し書面で通知するとともに、官報で告示するものとする。

14条 (約束の申出等)

1項 第8条第5項 《5 政府は、前項の規定による求めがあつた…》 場合その他不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠がある場合において、必要があると認めるときは、これらの事実の有無につき調査を行うものとす 、第13項、第22項(同条第31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査に係る貨物の輸出者は、同条第7項(同条第14項前段、第24項及び第28項において準用し、並びに同条第24項の規定を同条第31項において準用する場合を含む。 第18条 《再輸出減税 長期間にわたつて使用するこ…》 とができ、かつ、通常その輸入が貸借契約に基づき、又は請負契約の履行に関連して、本邦で1時的に使用するため行なわれる貨物のうち政令で定めるもので輸入され、その輸入の許可の日から2年その使用のできる期間が において同じ。)の規定により政府に対し約束の申出をしようとするときは、その旨、当該約束の申出の内容及び法第8条第5項の調査を完了させることを希望する場合にあってはその旨を記載した書面を財務大臣に提出しなければならない。

2項 財務大臣は、前項の規定による約束の申出につき 第8条第8項 《8 政府は、前項に規定する約束の申出があ…》 つた場合において、十分な証拠により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することができるときは、その約束有効期間が5年以内のものに限る。を受諾するこ 前段(同条第14項前段、第24項及び第28項において準用し、並びに同条第24項の規定を同条第31項において準用する場合を含む。第5項において同じ。)の規定による受諾がされたときは、速やかに、その旨及び当該約束の内容(その性質上秘密として取り扱うことが適当であると認められる部分及び当該約束の申出をした輸出者により秘密の情報として提供された部分を除く。並びに同条第5項の調査を取りやめることが決定された場合にあってはその旨、その理由及び当該調査を取りやめる期日又は当該調査を継続することが決定された場合にあってはその旨を、直接の利害関係人に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

3項 第8条第7項 《7 第5項の調査が開始された場合において…》 、当該調査に係る貨物の輸出者は、政府に対し、当該貨物の不当廉売の本邦の産業に及ぼす有害な影響が除去されると認められる価格に当該貨物の価格を修正する旨の約束又は当該貨物の輸出を取りやめる旨の約束の申出を の規定により同条第5項の調査に係る貨物の輸出者からされた約束の申出につき同条第8項前段の規定による受諾がされた後当該調査が完了した場合において、当該貨物の輸入につき、政府が、同条第5項に規定する事実がある旨の認定をしたときは、同条第8項前段の規定による受諾がされた約束は消滅しないものとし、当該事実がない旨の認定をしたときは、当該約束は消滅するものとする。ただし、当該事実がない旨の認定が主として当該約束があることを考慮してされたものであるときは、当該約束は消滅しないものとする。

4項 財務大臣は、前項の認定がされたときは、速やかに、 第8条第8項 《8 政府は、前項に規定する約束の申出があ…》 つた場合において、十分な証拠により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することができるときは、その約束有効期間が5年以内のものに限る。を受諾するこ 前段の規定による受諾がされた約束が消滅しない旨又は消滅した旨及びその理由を直接の利害関係人に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

5項 財務大臣は、第3項の規定により約束が消滅する場合のほか、 第8条第8項 《8 政府は、前項に規定する約束の申出があ…》 つた場合において、十分な証拠により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することができるときは、その約束有効期間が5年以内のものに限る。を受諾するこ 前段の規定による受諾がされた約束が効力を失ったときは、速やかに、その旨及びその理由を直接の利害関係人に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

15条 (最終決定前の重要事実の開示)

1項 財務大臣は、 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により不当廉売関税を課し、又は同項の規定により課される不当廉売関税を変更(同項の規定により指定された期間の変更を含む。)し、若しくは廃止するかどうかの決定までに相当な期間をおいて、当該決定の基礎となる重要な事実を直接の利害関係人に対し書面により通知するものとする。

16条 (不当廉売関税を課することの通知等)

1項 財務大臣は、 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により不当廉売関税を課すること、同項の規定により課される不当廉売関税を変更(同項の規定により指定された期間の変更を含む。)すること若しくは廃止すること若しくは同条第9項の規定による措置をとることが決定されたとき又は同条第1項の規定により指定された期間が満了したとき(同条第27項の調査が行われている場合を除く。以下この項において同じ。)は、速やかに、その旨及び次に掲げる事項を直接の利害関係人に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

1号 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 又は第9項の規定による指定に係る貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

2号 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 又は第9項の規定による指定に係る貨物の供給者又は供給国

3号 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 又は第9項の規定により指定された期間(同条第1項の規定により課される不当廉売関税を廃止するときは、当該廃止の期日を含む。

4号 調査により判明した事実及びこれにより得られた結論( 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により指定された期間が満了したときを除く。

5号 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により不当廉売関税を課することに併せて同条第2項の規定により不当廉売関税を課することが決定されたときは、その対象とされる貨物及びその決定の理由

6号 その他参考となるべき事項

2項 財務大臣は、調査の結果、 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定による不当廉売関税を課さないこと又は同項の規定により課される不当廉売関税を変更(同項の規定により指定された期間の変更を含む。)しないこと若しくは廃止しないことが決定されたときは、速やかに、その旨及び次に掲げる事項を直接の利害関係人に対し書面により通知するとともに、官報で告示しなければならない。

1号 当該調査に係る貨物の品名、銘柄、型式及び特徴

2号 当該調査に係る貨物の供給者又は供給国

3号 当該調査により判明した事実及びこれにより得られた結論

4号 その他参考となるべき事項

3項 前項の規定は、調査を取りやめることが決定された場合( 第8条第8項 《8 政府は、前項に規定する約束の申出があ…》 つた場合において、十分な証拠により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実を推定することができるときは、その約束有効期間が5年以内のものに限る。を受諾するこ 後段の規定により調査を取りやめることが決定された場合を除く。)について準用する。この場合において、前項中「当該調査により判明した事実及びこれにより得られた結論」とあるのは、「当該調査を取りやめるまでに判明した事実及び当該調査を取りやめる理由」と読み替えるものとする。

17条 (暫定措置の期間)

1項 第8条第9項 《9 政府は、第5項の調査が開始された日か…》 ら60日を経過する日以後において、その調査の完了前においても、十分な証拠前項の規定により受諾された約束の違反があつたときは、最大限の入手可能な情報により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本 に規定する政令で定める期間は、4月以内の期間とする。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は6月以内の期間とし、次の各号のいずれにも該当する場合は9月以内の期間とする。

1号 不当廉売差額に満たない不当廉売関税を課することについて検討する旨が明らかにされる場合

2号 第8条第9項 《9 政府は、第5項の調査が開始された日か…》 ら60日を経過する日以後において、その調査の完了前においても、十分な証拠前項の規定により受諾された約束の違反があつたときは、最大限の入手可能な情報により、不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本 の規定による措置(以下「 暫定措置 」という。)がとられる貨物の輸出者(当該貨物に占める当該輸出者に係る貨物の割合が相当の割合以上である輸出者に限る。次項において同じ。)が、あらかじめ 暫定措置 の期間として4月を超える期間を求めた場合

2項 第8条第5項 《5 政府は、前項の規定による求めがあつた…》 場合その他不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な損害等の事実についての十分な証拠がある場合において、必要があると認めるときは、これらの事実の有無につき調査を行うものとす の調査に係る輸入貨物の輸出者は、当該貨物に係る 暫定措置 の期間として4月を超える期間を求めようとする場合には、その旨及びその理由を記載した書面を、同項の調査が開始された日から60日を経過する日より前に、財務大臣に提出しなければならない。

17条の2 (新規供給者に係る貨物に係る担保の提供等)

1項 財務大臣は、 第8条第13項 《13 政府は、前項の規定による求めがあつ…》 た場合又は新規供給者に係る貨物に課される第1項の規定による不当廉売関税の額が当該貨物の現実の不当廉売差額と異なることに関する事実についての十分な証拠があり必要があると認める場合は、当該事実の有無につき の調査に係る新規供給者(同条第12項に規定する新規供給者をいう。)が輸出し、又は生産する貨物について同条第18項の規定により担保の提供を命ずることが決定されたときは、当該決定に係る新規供給者の氏名又は名称及び提供を命ずる担保の額を税関長に通知するものとし、税関長は、当該通知に基づき、当該貨物を当該調査に係る同条第15項に規定する調査期間内に輸入しようとする者(以下この項において「 輸入者 」という。)に対し、当該決定に係る担保の提供を命ずるものとする。ただし、税関長が、当該 輸入者 の資力を勘案して担保の提供を命ずる必要がないと認めるときは、この限りでない。

2項 税関長は、 第8条第13項 《13 政府は、前項の規定による求めがあつ…》 た場合又は新規供給者に係る貨物に課される第1項の規定による不当廉売関税の額が当該貨物の現実の不当廉売差額と異なることに関する事実についての十分な証拠があり必要があると認める場合は、当該事実の有無につき の調査が終了した場合において、同条第1項の規定により課される不当廉売関税を同条第15項の規定により廃止することが決定されたときは、速やかに、前項の規定により提供された担保を解除する手続をしなければならない。

3項 税関長は、 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により課される不当廉売関税を同条第16項の規定により変更することが決定された場合において、第1項の規定により提供された担保の額が同条第16項の規定により変更された不当廉売関税の額を超えるときは、速やかに、第1項の規定により提供された担保の額のうち当該超える部分の額に相当する額の担保を解除する手続をしなければならない。

18条 (調査に関する協議等)

1項 財務大臣、 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 に規定する本邦の産業を所管する大臣(以下この条において「 産業所管大臣 」という。及び経済産業大臣は、調査を開始する必要があると認めるときは、相互にその旨を通知するものとする。この場合において、財務大臣、 産業所管大臣 及び経済産業大臣は、調査(調査の結果の取扱いを含む。及び法第8条第7項の規定による申出に係る約束に関し常に緊密な連絡( 第7条第1項 《法第8条第4項の規定により政府に対し不当…》 廉売関税を課することを求めようとする者以下この項において「申請者」という。は、次に掲げる事項を記載した書面に、同条第4項に規定する不当廉売された貨物の輸入の事実及び当該輸入の本邦の産業に与える実質的な から第5項まで及び 第14条第1項 《法第8条第5項、第13項、第22項同条第…》 31項において準用する場合を含む。又は第27項の調査に係る貨物の輸出者は、同条第7項同条第14項前段、第24項及び第28項において準用し、並びに同条第24項の規定を同条第31項において準用する場合を含 の規定により提出された書面の写しの財務大臣による産業所管大臣及び経済産業大臣に対する送付を含む。)を保つとともに、これらに関する重要事項について協議の上定めるものとする。

19条 (還付)

1項 第8条第32項 《32 指定貨物の輸入者が納付した不当廉売…》 関税の額が当該指定貨物の現実の不当廉売差額を超える事実がある場合には、当該輸入者は、政令で定めるところにより、政府に対し、当該事実についての十分な証拠を提出し、当該超える部分の額次項において「要還付額 の規定により指定貨物に係る不当廉売関税の還付を請求しようとする 輸入者 は、還付を受けようとする不当廉売関税の額及びその計算の基礎を記載した還付請求書に、要還付額があることについての十分な証拠を添えて、これを当該指定貨物の輸入を許可した税関長に提出しなければならない。この場合において、税関長は、当該提出された書面の写し及び当該証拠を財務大臣に送付するものとする。

2項 前条後段の規定は、 第8条第33項 《33 政府は、前項の規定による請求があつ…》 た場合には、要還付額の有無その他必要な事項について調査し、その調査したところにより、遅滞なく、その請求に係る金額を限度として不当廉売関税を還付し、又は請求の理由がない旨をその請求をした者に通知する。 の調査が開始された場合について準用する。

3項 財務大臣は、 第8条第34項 《34 前項の調査は、第32項の規定による…》 請求があつた日から1年以内に終了するものとする。 ただし、特別の理由により必要があると認められる場合には、その期間を6月以内に限り延長することができる。 ただし書の規定により同条第33項の調査の期間を延長することが決定されたときは、速やかに、その旨、延長される調査の期間及び延長の理由を同条第32項の規定により請求をした 輸入者 に対し書面により通知しなければならない。

4項 財務大臣は、 第8条第33項 《33 政府は、前項の規定による請求があつ…》 た場合には、要還付額の有無その他必要な事項について調査し、その調査したところにより、遅滞なく、その請求に係る金額を限度として不当廉売関税を還付し、又は請求の理由がない旨をその請求をした者に通知する。 の調査が終了したときは、その調査の結果を税関長に通知するものとし、税関長は、当該通知に基づき、遅滞なく、その請求に係る金額を限度として不当廉売関税を還付し、又は請求の理由がない旨を書面によりその請求をした 輸入者 に通知する。

20条 (関税・外国為替等審議会への諮問)

1項 財務大臣は、調査の結果に基づき 第8条第1項 《不当廉売貨物を、輸出国における消費に向け…》 られる当該貨物と同種の貨物の通常の商取引における価格その他これに準ずるものとして政令で定める価格以下この条において「正常価格」という。より低い価格で輸出のために販売することをいう。以下この条において同 の規定により不当廉売関税を課すること、同項の規定により課される不当廉売関税を変更(同項の規定により指定された期間の変更を含む。)すること若しくは廃止すること又は 暫定措置 をとることが必要であると認められるときは、速やかに、関税・外国為替等審議会に諮問するものとする。

《本則》 ここまで 附則 >  

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